オーク
「昨日と今日で上手くなった物だな」
サバイバルナイフの練習中そう呟いた。
朝起きてから練習してるけど最初と比べてかなり上達してる。
もう99%の成功率だ....勇者補正の可能性やステータスのせいかもしれねえけど我ながら凄いと思う。
「はあ。そろそろ町行くか...」
良いカモ釣れると良いなと思いつつ町に向かった。
町についた俺は真っ先に昨日食べたところに行き朝御飯をとった。
さすがに朝起きてから直ぐに運動したので腹空きました。
その後はいつもと同じで裏路地を歩き回る。
.....昨日と一昨日。人が死んでるんだから出ねえよな...
と思いつつ外套を被りいちよう歩いているとチンピラは普通に出てきた....
「はあ....」
「お?どうしたんだ?兄ちゃん」
「何でもない。それで俺に何のようだ?」
デカい巨体に背中にデカい大剣の男に
聞くと悪い笑みを浮かべられた。
数は左右に2人、前後に5人ずついて。殺り合うならかなり不利な状況だ。
「お前だろ?昨日俺らの仲間を殺したの?」
「仲間?あの4人か?」
「ああ。あいつらは俺の部下みたいな物でな。はっきり言えば死んでもどうでも良いんだが」
ああ...逃がした奴が報告したのかな?
そいつも一緒になって俺を囲んでるし。
って言うかどうでも良いんなら来るなよって思うが....まあ。俺の経験値になってくれるんだ。いちよう逃げるようには言うがな。
「じゃあほっといてくれる?」
「どうでも良いんだがな。部下に示しが付かねえんだよ。仲間が殺されても殺り返さないチキンだって思われちまう。」
「そうか.....なら掛かってこいよ。」
「んじゃ遠慮なく!」
回りの連中は動かず目の前にいるデカい奴が剣を振り下ろしてきた。
多分巻き込まれたくないから来ないんだろうな。
「そうか。でも。がら空きだぜ?心臓」
サバイバルナイフを鞘から抜くと同時に刃を発射させ心臓を突き刺した。
はあ...心臓には届いてねえか..何つう筋力だよ。
「うぐっ!?」
「「「「親方!?」」」」
俺は胸を刺されたせいで少し後ずさった親方さんに刃を回収してから近づいた。
まあ。当然ながら剣を横に振るってきたので走る勢いを使ってスライディングし親方の脚の間を通り後ろに移動すると両足の脹ら脛を切りつけた。
「うおっ!?」
「これで終わりだ。」
脹ら脛を切りつけられ体重を支えられず後ろに倒れ込もうとした親方の首の後ろ..頸椎を切りつけ、倒れ込んで来るので後ろに跳び避けた。
これで即死だろう。頸椎を損傷して死なない人間の方が少ないしな。
お?レベル上がった。
「んで?お前らはどうする?掛かってくるか?
「よ、よくも親方を!?お前ら!一斉にかかれ!この人数なら殺れる」
「「「「あああ」」」」
「はあ。...まあいいか。全員殺してやるよ」
「調子乗んなやあああああああああ」
後ろから来て振り下ろしてきた奴を剣だけを避け振り返り様にサバイバルナイフで首を切る。
そしてサバイバルナイフを発射させ横から近づいて来た奴の首を切り、刃が飛んでいる最中で柄を横に振るい伸ばした糸を操りそいつの横にいた奴の首を切る。
そして刃を戻す最中に体を反時計回りに回転させて刃を動かすと後ろにいた奴等を殺せはしなかったが切り裂いて行った。
刃が柄に戻るともう一本の短剣を抜きさっき切り裂いて行った奴等を襲い首を切り裂いて行く。
まだ全員生きてはいるが直ぐに死ぬだろう。
「さて。これでも殺るか?。 半分以上死んだぜ?」
「くっ!や、やれ!ここで逃げたら親方が浮かばれねえ!」
「「「「おおお」」」」
本当に馬鹿ばっかり
何が親方が浮かばれねえ!だ。命あっての物種なのにな...
まあ。いくら屑が死のうが俺には関係ねえ。経験値に変えるだけだ。
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「あ~あ。服が血だらけだ...どうしよ?」
一人残らず殺せて経験値がかなり入ったは良いが...
服がかなりの人数を殺したせいで結構な血がついてしまった。
「服屋か....行くか。国からも止められてねえし」
外套を裏返しにし血がついた前の部分を隠して服屋に向かった。
服屋で今使ってる奴より大きい外套と服を買っい。その服に着替えてから服を出て
ギルドへと向かった
「ステータスオープン」
春日井大和
16歳
Lv46
職業【勇者】【冒険者】
『ステータス』
MP85/85
STR(125)INT(105)VIT(120)AGI(140)DEX(140)
『スキル』
短剣術
糸剣術
鑑定
気配察知
人殺し
『魔法』
翻訳
生活魔法
何となく見てみたけど...糸剣術って何だよ...
多分糸や紐をつけた奴で切り裂いたから出てきたんだと思うけど..
まあいいか...補正が付くんだし損はしねえだろ
それとAGIとDEXは騎士並みまで上がったな。まだまだ今の勇者達には届かないけど人殺しで後100レベル上げたら最初の勇者達には追い付く計算か...
経験値やステータスアップの増えかたが俺と他の勇者が同じだとして...
俺の『人殺し』見たいなアップ補正が無い限りレベルアップ毎に全ステータス+1だろう。
経験値補正スキルが無いけどで強い奴等を倒してる奴等のレベルは俺と同じかそれ以上だから...
最高で何処かのステータスが340行ってる奴がかなりいるって事か....
「勝てる気しねええ...はあ...」
そう言えばなんかのラノベで書いてあったような...
戦闘ではどんなにステータス差があろうと殺す覚悟がないと勝てないって。
絶大なステータス差があれば意味ねえだろと思ってたけど...
ステータスの差があっても無傷で捕らえられる程の差じゃなければ戦えるって事か...
「今の俺でも殺し合いなら勝てるのかね?」
無理か....無理だな。
今はとにかく無理だな。ステータス差が倍って無理だ。
せめて1・5倍じゃないとほぼ負ける。
「はあ.....」
溜め息を付きながら到着したギルドへ入り
俺はゴブリン討伐の依頼を受けた。
町で串焼きを食べてからゴブリン達がいる場所へ行き
サバイバルナイフで殺しまくった。
伸ばした糸で首を切り裂いたり飛ばした刃で切り裂いたりを続け。
途中途中休憩しながら狩っていると....
「ぶふひいいいぃぃ」
「何でこんな所にオークがいるんだよ...」
出てきたオークは俺を見付けると真っ直ぐ走ってきて持っている大きな棍棒を振り下ろしてきた
それをバックステップで避け...
「はあ...図体デカいだけの雑魚が意気がるんじゃねえよ」
棍棒をひたすら避け続け...
オークの動きが鈍ってきてから攻め始めた。
横振りの棍棒をスライディングで避け脹ら脛を切る。
それを何度も行うと.....
「ぶひ。ぶふひいいいい!?」
後ろに倒れた。
「やっとか」と息を荒げながら呟くと棍棒を持っている手を短剣で何度も切りつけ切断させてから
頭を目を鼻を叫ばなくなるまで刺し続けた。
「ふうう...やっと終わった。こいつしぶとすぎ」
オークの死体を切断させ、小さくしてからアイテムバッグにいれて...
ギルドに戻った
依頼報告のためにギルドに行くと
何故かギルドはかなり騒いでいてた。
その騒ぎの中心に行くと...
勇者、松岡輝也と浅田良次が地竜?の死体の隣に立っていた
「マジかよ....」
竜って...いくら最弱竜種の地竜でも討伐なんて無理だろ
いや。実際に出来てるから持ってきたんだろうけど...規格外過ぎだろ
「ん?あれ?春日井じゃねえか?」
「お、本当だハズレだ」
「おいおい、そう言ってやるなよ可愛そうだろ」
何を思ったのか俺に話し掛けてきた...
ああ....うぜええ...殺してぇ...惨殺してぇ....。
落ち着け....こんなことで切れてどうする?勝てない今は何もしないべきだ
「や。やあ。久し振り。すごいね。地竜討伐なんて」
「へへ。そうだろ?」
「そうだな。ハズレなお前には一生出来ねえよな?」
ああ.....浅田を殺してぇぇぇぇ。
ハズレハズレうぜえんだよ。んじゃお前には人を殺す覚悟あんのかボケ
「はは。そうだね。俺には一生出来ないよ」
「そうだろそうだろ?」
「良次。あまりハズレは言うな。元クラスメイトだろ?お前も俺も春日井には助けられて来たんだ。」
「んなもん関係ねえよ。あっちではそうだけど今は此方にいるんだ」
輝也って良い奴なんだな。あと浅田
お前後で暗殺するから。もうぶち切れた
「良次!」
「良いよ良いよ。本当の事だしもう気にしてないよ。ありがとう。じゃあ俺、依頼の報酬受け取りたいからもう行くね」
「あ。ああ。ごめんな。今度会ったとき何か奢るよ」
「ふん!じゃあな」
俺は手を振ると人混みを抜けて受け付けに行き
ゴブリン討伐の報酬を貰ってからギルドを出た。
そして建物の済みに行きあいつ等が出てくるのを待った
少し日が落ちてきてるし暗くなったら出てくるだろう。
外套を深く被り暗闇の中襲えばばれずに殺せる。ばれなければ犯罪は犯罪にはならない。
「浅田。悪いがお前には死んでもらう。」
そして....二人がギルドからでて来たので...
行動を開始する