表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/9

野宿

二人が走り去った後

俺しばらく裏路地を歩き回った。

都合よくチンピラが現れる訳もなく無駄に時間を使い潰したので諦めて表通りに出た。

そこで串焼きを売ってある屋台に行き...


「おじさん。二本をください」


「銅貨2枚だ」

俺が元々持っていた皮袋から銅貨を取りだしお金を払い串焼きを買った。

教えてくれると嬉しいんだがな


「なあ。おじさん。」


「なんだよ」


「これって何肉?」


「ウサギ肉だがそれがどうした?」

そうか。思った通りだ。

これで狼や猪なら困っていた所だ。


「解体方法と調理方々とか教えてくれない?。金貨1枚で」


「解体方法は良いが調理方々はダメだ」


「タレとか要らないからさ簡単に旨く食べられたら良いよ」

串焼きのおじさんは深く悩むと

了承してくれた


「いいぜ。店を閉じるのは夕方になってからだ。そん時また来い」


「わかった」

串焼き屋を後にした俺は買った串焼き食べながら町を見て回り。

食べ終えると直ぐに町の外に出て近くの山に入っていった。


「お。ウサギ見つけた」

息を潜めてこっそり近付き手で捕まえた。

かなり暴れたが片手で地面に押さえ付け、首にナイフを刺すとビクンっとなって動かなくなった

勇者全員に支給されたアイテムバッグに入れてからまた歩き始めた

アイテムバッグは中に入れた物の時間を止めて保存でき重量も感じなくさせる優れものだ。

まあ。生きてる生物は無理らしいが。


5匹を捕まえる頃には夕方になっていたので串焼き屋に戻った。

串焼き屋のおじさんは自宅まで案内してくれると裏庭に生き解体方法と調理方々を教えてくれた。

俺は試しに自分で狩ったウサギを解体してみたが以外と簡単だった。...

調理方法は皮と頭、内蔵を取り除いて丸焼き。好みで塩や胡椒をかけて出来上がりらしい。


「ありがとう。おじさん。これは報酬の金貨」


「毎度あり。じゃあな。また買いに来いよ」


「はいはい」

おじさんの家を出た俺は町で調味料と調理専用のナイフを買ってからまた森に向かった

さすがに人を殺した短剣で捌きたくないです


「登れるのかね?」

木登りなんて小学生の時以来だな。と心配になりながらもなんとか木を登り。途中に生えていた太い枝に足を乗せて回りを見てみると


「思った通りだ...」.

この森の木々はかなりの密集率で枝と枝の間が殆ど無いほどだ...

試しに体を乗せてみても枝は折れることは無く支えていた。これで寝床は確保できた。


慎重に木の上から降りた俺枯れ葉や折れた枝などを集めて前に覚えた生活魔法のファイアを使い。

集めた枝と枯れ葉を燃やし焚き火にした。短剣でウサギを解体して火に掛けた。

全体が少し黒くなるまで焼くてから調理用ナイフで表面を薄く削いでから調味料をかけてかぶり付いた。


「....こんなんでも結構上手いんだな...焦げるまでやったおかげで中まで火が通ってるし...」

丸ごと一匹を食べている間にもう一匹焼いて。二匹を平らげた。

少し足りない気がするが我慢してナイフをウォータで荒い軽く火で除菌してからアイテムバッグにしまった。

そして火を消し。木をまた登り眠りについた。



人殺しをした後はその光景を思い出してうなされるって言うけど...

そんな事は起きず枝葉の間から差す光で目を覚ました....


「野宿か....案外出来るもんだな...」

さてとウサギを食べるとしますかね

木を降りて眠る前を同じようにウサギを1匹食べた。

食材確保の為にウサギや薬草を集めながら考える


「これからどうすっかな...」

多分冒険者ギルドも利用出来ないだろう

そして綾杉達が国に俺の事を報告していれば即効捕まって処刑だろうな..

罪状は人殺し。いくら俺が正当防衛って言ってもハズレ勇者で人殺しな俺の言うことは聞かないだろう。

国もハズレ勇者の事は煩わしい存在だろうから躊躇は全くしないだろうな。


「.....運よく冒険者が襲ってきたりしねえかな。お、猪だ...」

さて捕まえるか...

多分失敗すれば俺死ぬだろうな...

どうしようか...真っ正面から行っても殺られるし。後ろから行っても同じだろうしな...


「上から行ってみるか」

木を登り静かに枝の上を歩きつつ猪がいる真上まで気付かれずに行けた。

さて。失敗しませんように。


音を発てないように枝から飛び降り短剣を猪の首に刺して体を猪の体に抱き付けた。


「ぷぎゃああああぷぎゃああああああ」


「おっと...」

当たり前に暴れたが振りほどかれ無いように踏ん張りながら短剣を何度も何度も首を刺し続け...

そして倒れた。俺の右半身毎だったので重かったが直ぐに体を抜け出させて、立ち上がった。


「これ売るべきか?それとも食べるべきか?」

食べるなら誰かに解体方法と調理方法聞かないとな...

いちようギルドで聞いてから無理だったら肉屋に直接売るか...



「まあどっちにしても町に行くことは変わらないか」

狩った猪をアイテムバッグに無理矢理突っ込み町に向かった

町に入った俺は服屋に向かい深いフードが付いてるし外套を買い。

顔で判断されないように外套来てからギルドへ向かった

ギルドに入ると受付嬢の所に行き


「あの。猪って売れますかね?」


「大丈夫ですよ。見るので付いてきてください」


「はい」

受付嬢の案内でギルドの奧へ警戒しながら行くと

中央に大きな机があるだけの部屋に行き着いた。ここで判断するんだろうか?


「ここにお出しください」


「はい」

指示通り猪をアイテムバッグからだし机に乗せた。

受付嬢はしばらく猪見続けると


「確認が終わりました。少々お待ち下さい」


「はい」

この部屋を出た受付嬢はしばらくすると戻ってきて

皮袋を持ってきた


「ギルドカードを見せてもらっても?」


「....はい」

カードを渡すと

裏面までじっくり見てから返してくれた。


「此方が今回の買い取り価格の銀貨5枚でございます」


「はい。」


「ランクアップを行うので受け付けにお戻りください」


「はい」

俺は受付嬢言う通りに受け付けに戻った。

ふむ...ランクアップか...

ランクは冒険者の実力を表していて

FEDCBASに別れておりSに行くほど高ランクだ。

現在俺は最低のFだったのでEに上がるのだろうか?それとも俺を起こさせるために罠か?

受付嬢が受け付けに返ってくると


「お待たせいたしました。此方がEランクのギルドカードになります」


「ありがとうございます。じゃあ俺はもう行きますね」


「はい。またお越し下さい」

警戒しながらギルドを出て裏路地まで走った...

追っ手はおらずどうやら思い過ごしのようだった。...



昨日と同じように裏路地を歩き回っていると...

後ろに2人、前に3人出てきた...服装は汚いので兵や騎士、ギルド関係者じゃ無さそうだが...


「よう。お前さっきギルドで金貰ってたよな?」


「痛い目にあいたくなけれりゃ。金だしな」

後ろの二人が言ってきた...

チンピラか....カモがやっと現れたよ...


「どうした?さっさと渡せよ」

前にいた奴の一人が俺に近付き手で右肩を押してきた

俺をそれを確認するとニヤついた...


「何笑ってんだ?テメェ」


さあ。狩りの時間だ。







なんかいつに間にか評価がくれてる人がいる....

ありがとうございます。


誤字脱字報告お願いします(詳しいと助かります)


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ