転移
振り下ろされる剣を左手で受け流し右手の剣で襲って来た奴の首を切り裂いた
それと同時に頭にレベルアップの報告音がなった
「ぎゃああ!?」
「よくもハンスを!」
切り裂いた奴をハンスと呼んだ奴は切り裂いたばかりの俺に剣を振り回してきた。
先程切り裂いた奴を蹴飛ばし振り下ろしてくる奴にぶつけ、体制を崩した好きに首をハンスと同様切り裂いて絶命させた....頭にはレベルアップの報告音が鳴り響いた。
「はあはあ....」
人殺しか....悪くねえな
人を殺してもレベルって上がるんだな...
ステータスを見てみると....
「はあはあ...ははははははっはは...おいおいマジかよ二人殺しただけで12レベルも上がってやがる」
魔物をいっぱい倒してもあまり上がらなかったのに...
ああ...良いこと思い付いた。
こういう裏路地に行けばアホが襲いかかって来るだろうし定期的に来て経験値稼ごう
もし仮に兵や騎士に見付かったら面倒だ。なら襲われたので殺しましたと正当防衛になるようにすればいい
罪悪感?そんなのある分けねえだろ?。
だって...
「どうせ人なんて葛しか居ねえんだ。」
だから...
「俺を襲って来る奴は全員殺そう」
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なあ。異世界召喚って実際に起きると思うか?
そう聞かれれば普通はNOだろう。
俺も約10分前なら「起きて欲しいけど起きないだろうな」と答えていただろう。
だけど実際には....
「ようこそいらっしゃいました。勇者様方」
存在していた。というより実際には俺が今された。
今話し掛けてきたの異世界の住人だろう
純白のドレスを着ている美しい女性が騎士?に囲まれながら俺達に話し掛けてきたのだ。
女性は銀髪を腰ぐらいまで伸ばしその綺麗な顔立ちは化粧をしているのか年上に見える
俺もラノベとかよく読むし周囲にはオタクと呼ばれる人間だ。
常日頃から異世界転移とか転生起きないかな。と思っていたしイメトレも数度行った事もある中二病でもある
だからこの状況を簡潔に話すことが出来る。
多分。これは異世界クラス転移だろう。
クラスの皆はこの以上事態に驚き声すら出ずに固まっていたが王女っぽい人に話し掛けらると我に帰り
「帰せ」とか「ここは何処」等を叫びまくってる。
付き合ってる彼女、晴香も不安げに俺の裾を掴んできてる
「皆。落ち着こう。確かにここが何処かは解らないし突然いる場所が変わってパニックになるのは解るけど。こういう時はまず冷静に考えるべきだ。」
「そうだね。大和君の言うとおりだよ」
晴香も肯定してくれた。
本当に何で俺なんかと付き合ってるんだろう?と思えるほど可愛いし性格も優しいし。
運動と勉強がある程度出来て顔も普通なオタクだ。友達も男女問わず多いけど
クラスの皆は俺と晴香の声で多少は落ち着いたのか質問攻めを止めてくれた。
俺は王女?の前に行くと
「えっと。はじめまして。俺は春日井 大和です。」
「私はこの国の第一王女、アルテシア・イリエルでございます。ヤマト様。」
やっぱり王女か...
テンプレだよな。勇者召喚で王女様が出てくるのは。
胸が無いのが残念だけど美人だしお近づきになれるかな?。こういう場合ハーレムもありそうだし
「この世界に俺達は勇者として呼ばれたのですよね?」
「はい。そうでございます」
「理由は?」
「魔王が1000年の眠りから覚めそうだからでございます。」
魔王来たーーーー!
でも、魔王が1000年の眠りから覚めるって...
1000年前にも暴れたって事だろうか?
「その魔王を俺たちに倒して貰いたいと?」
「そうでございます」
「もし魔王を倒すことが出来たら元の世界に帰れるのかな?。そして俺達は今まで戦ったこともない度素人です。何か戦える力が備わってると思ってもいいしょうか?」
「魔王の討伐又は再封印を行えた場合帰りたい方々は返すことが可能でございます。戦う力は此方に連れてくるときに授けられてる事でしょう。皆様ステータスオープンと言ってください」
「わかりました。ステータスオープン」
「「「「ステータス」」」」
皆も口を揃えて王女の言う通りにした。
さて。どんなチート能力があるのかね?
春日井大和
16歳
Lv5
職業【勇者】
『ステータス』
MP20/20
STR(50)INT(30)VIT(45)AGI(65)DEX(65)
得意武器
短剣
『スキル』
短剣術
鑑定
気配察知
『魔法』
翻訳
え....低い?
クラスの皆を見ると...
「STR300あるぜ。皆はどうだ?」
「俺はステータス数値は全部200位だけどスキルが20個ちかくある」
「私、MPとINT高くて魔法覚えてる」
ect
は?....皆聞いてるだけでも200以上行ってるのかよ...
って事は俺って...ハズレ勇者だったり?..マジかよ...
「一般市民ですと大体平均数値は50。スキルや魔法は覚えていません。訓練を日々行ってる騎士達ですと平均数値が150スキルや魔法が2個位でございます」
「じゃあ。何もしていない俺達でこの数値だとすると鍛えたら相当な物になりますね」
(俺以外)って入るけどな!
て言うか俺...一般市民かよ...まあ鍛えたことも無いし仕方ないけどよ..
これは打ち明けるべきだろうか?
「あの。俺。ハズレ勇者っぽいんですけど」
「ハズレ勇者?なんでしょうか?それは」
「ステータスが一般市民並みでスキルが殆ど無いです」
それを伝えると盛り上がっていた雰囲気が凍りついた気がする。
言わないべきだったか?。でも今の内に話してないと後々面倒な事なりそうだし...
「ご、ご安心ください。私達が勝手に呼び出したのです精一杯の支援はさせて頂きますから」
「そ、そうですか」
うわ...心配だ...
最悪追放されるぞ...
はあ....何で俺。ハズレ勇者なんだろう?
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あの後。俺達は城内を軽く案内された後、訓練所に行くことになった。
勇者が持ってるスキル魔法の発動方法を教わるのと。スキルや魔法を実際に発動してみるためだ。
鑑定はステータスオープンと同じで発言だけで発動。
気配察知はパッシブらしく自分で発動するタイプじゃないらしい。
皆はスキルや魔法の発動をやってるが俺は木で出来た短剣を二本渡されて騎士模擬戦をしてもらってる。
「はあはあはあ」
「勇者様。短剣は攻めではなく反撃を主とした武器でございます。それを意識してください」
「はい!」
「始めます」
「はい」
騎士が合図を言うので教えられた構えをとり、
振り下ろされる剣を左手で受け止め右手を付きだした。
騎士は剣で付きを受け止め離れた。
「上手く出来ましたね。この調子で頑張って行きましょう」
「はい!」
夕方まで短剣二本を騎士に振り回し続けたのだった。
暗くなると王様とその妃その娘である王女。そして俺達は勇者全員で夕食を食べた。
さすが王様達が食べる料理なだけあって今まで食べたことが無いぐらい美味しかった。
食べた後はメイドがやって来て男女別れた大浴場まで案内された。
クラスの男子全員と入ったが皆は持ってるスキルや魔法等の話をして盛り上がっており俺はその中に入ることが出来なかったため一人隅っこで入っていた。
「はあ....」
お風呂を出るとこれから止まるであろう部屋に各自案内された(男子は17人なので俺だけは一人部屋)
ふかふかのベッドに入ると今日はかなり体を動かしたため直ぐに眠りについたのだった
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