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【短編集】

私の自作PCがすごいことになっている ~自作PCバカ一代~

作者: 中村尚裕

 お断りしておきますが、これはフィクションです。

 私の自作PCがすごいことになっています。

 なんで、そしてどのような経緯でこんなことになったのかといえば。

 ちょっとしたお話になります。よろしくお付き合いのほどを。


 ことは5ヶ月前に遡ります。


 焦げくさい匂いがほんの一瞬――。

 それだけ残して私のメインPCが逝きました。

 以後、幾度電源スイッチを押そうが叩こうが音沙汰なし。正確には電源やファンは動くのですが、画面出力がからっきしです。逝くときはあっけないもんですね。

 いや、それ以前にもモデムは逝っちゃうわ、モデムの交換品では初期不良を引き当てるわ、遂にはアパートの電話回線は朽ちて果てるわとレア運気全開だった私ですが。まさかここまでのことになろうとは。


 さて私、PCは自作派です。自作歴はかれこれもう20年近くにもなりますか。

 なのでメインPCが逝ったところで備えは万全、そう思っていました――その時は。


 さて“メインPC”がどうこういうと時点でお察しでしょうが、私には“2ndPC”という心強いツールがあります。何のことはない、これまでの自作歴でお下がりになったパーツをかき集めた、これまた自作PCですが。なので致命傷にはならないはずでした。


 慌てず騒がず、メインPCのケースを開きます。基本はベース基板であるマザーボード、これへ様々なパーツを取り付けることで現代のPCは構成されています。

 で、まず一見――マザーボードの通電確認ランプ。これは点灯状態でした。これが意味するところを読み取って――CPU周りが逝ったな、と判断。だとすると2000年頃に流行した、いわゆる“焼き鳥”ということになります。早い話がCPUの焼損ですね。

 おっかしいな~、と首をひねることしばし。

 何せこのCPU、周波数超過オーヴァクロックや電圧過剰供給(喝入れ)は一切なし、むしろ冷却装置の能力が追い付かず低電圧駆動させていたくらいの代物です。そりゃ温度に関しては酷使していたことは否めませんが。


 さて、ここでしばし黙考。

 実はこの時点、次世代CPU発表までおよそ5ヶ月という実に微妙な時期でした。予備機でしのいで次世代CPUを待つか、それともメインPCの復旧を優先させるか。

 そんなことを念頭に置きつつ2ndPCでネットを漁ると――同系統CPUの最上位版が破格の安値で叩き売りになっていました。しかも残り一点。お買い求めはお早めに。


 ――ハイエンドは男の浪漫!


 つかそんな不憫な値段は私の贔屓する九十九神が許しません。

 そんなわけで(どんなわけだよ)ポチります。即断です。

 という経緯で(どんな経緯だ)今後の方針が決まりました。当面数年は旧世代CPU(でも憧れのハイエンド)でしのぎ、次世代CPUは初値のご祝儀価格に飛び付くことなく時期を待つ、と。


 さてこのハイエンドCPU、はっきり言ってイロモノを通り越してキワモノです。

 基本設計は2012年後半ですから実質4年半も前の製品です。それの改良型かつ選別品に電圧を過剰供給(喝入れ)して動作周波数を無理やり底上げ、叩き出した動作周波数が基本動作時で4.7GHz、ターボ動作時では実に5.0GHzという代物です。登場は実に2013年のことです。

 これのどこがキワモノかと言って、当時のライヴァル製品がマークしていた動作周波数を見れば察しもつこうというもの。これがせいぜい3.4GHzでしたから、このキワモノCPUは基本動作時で4割増し、ターボ動作時に至っては5割近くも余計にぶん回すことになります。

 この時点でその無茶っぷりは推して知れようというものですが。

 さらに消費電力はと言えば。ライヴァル社製品の実に2.3倍。同社の通常製品と比べてすら軽く倍の電力を馬鹿食いする大飯食らいです。かつて『卵も焼けるフライパン』と揶揄されたライヴァル社の悪名高いCPUと比べてすら、1.7倍の消費電力を誇ります。


 で、なんでそんな旧設計の、なおかつキワモノCPUに飛び付いたかと言えば。

 ライヴァル社、というより業界トップ企業――仮にここではI社と呼びましょう(笑)――が天狗になってるからです。このキワモノ・ハイエンドCPUが発表された頃から現在までの間、I社製CPUの処理効率は実質ほとんど上がっていません。ちょこっと動作周波数を上げたり、私には用のない内部回路をちょこっと強化したり、要はお茶を濁し続けてのさばっているのです。

 はっきり言って私の用途では、I社のハイエンドCPUより反骨精神溢れる2番手企業――仮にここではA社と呼びましょう(笑)――のハイエンドCPUの方がコスト・パフォーマンスの面で優れています。――買い叩かれているとも言いますが(汗)。よって選択肢はA社一択。それまで贔屓にしてきたA社対応製品の資産を有効活用できるという目論見ももちろん働きます。


 さてこのCPU、消費電力が大きいということは、それだけ熱を帯びるということでもあります。要は冷却に気を遣うということですね。さもないと過熱して暴走します。下手をすると回路が焼き切れることだってあり得ます。

 ということは、それまで私が使っていた冷却機構では役者が足りないということになります。

 なにせ先代CPUというのが、すでにそのハイエンド一歩手前という電力バカ食いのイロモノCPUという有り様。イロモノCPUすら冷やし切れなかった冷却機構にキワモノ・ハイエンドCPUが冷やし切れるはずなどありません。

 というわけで、冷却機構を新調。分厚い放熱器を120mmファンでサンドイッチした水冷式――ここまでは先代と同じです。ただし世代を経た分だけ熱の伝達効率は工夫されているはず、と目星をつけて、なおかつ“高耐久”の謳い文句に惹かれての起用です。

 で、結果はと言えば。


 ――警告音すら出ませんよorz。


 それでも冷却ファンは回る辺りにキナ臭さを覚えつつ、メインPCをバラし直し――たところで真因発覚。CPU専用の給電プラグが抜けません。

 21世紀のマザーボードにはCPU専用の給電線というものが存在します。というのも2000年にI社が発表したCPU、こいつがあまりにも電力をバカ食いしたためです。要は他の部分と合わせて給電していたのでは給電線の容量を超過してしまう、そんな事態に陥ったのですね。

 その給電プラグが抜けない――というところに嫌な予感を感じ取りつつも、しかし引っこ抜かないことには実態が把握できないので力任せにぶっこ抜きます。


 ――焼けてたのこいつかー! orz


 CPU専用の給電プラグが焼け落ちていました。絶縁のプラスティック端子が融解し、金属端子は当時の芳しさそのままに変色しています。


 ――道理でCPUが働かんわけだわorz。


 私の推理は半分だけ的を射ていたことになります。つまり、CPUが動いていないところまでは正解だったわけですね。ただCPUそのものが逝ったわけではなく、給電系が死んでいたというのがことの真相であったと。


 ――冤罪でしたすみません先代イロモノCPU orz。


 まあこちらは冷却装置もあることですし、売るなり有効活用の道を模索するなり考えれば済むことではあります。

 さて現実へ目を向けると。ここで判明した事実が意味するところは――マザーボードと電源ユニットがお亡くなり。


 「無様ね」(C.V.山口由里子)


 いやこのマザーボード軍用スペックとか謳ってたはずなんですけど。よもや給電端子までは軍用スペックじゃなかったというorz。


 仕方がないので。

 まずは新たな電源ユニットをサブPCで漁ります。そーか850Wじゃ不足か水牛ブランドじゃ役者が足りないってか。

 というわけで。艦上戦闘機F4Uを彷彿とさせる有名ブランドの1000W電源を引っ張ってきました。どーだこれで不足はなかろう、逆ガルウィングをなめんなよ(何かが違う)。


 次にマザーボード。

 主力商品であるI社向けの製品はマンネリズムが進んでいるのか暇なのか、各社A社向けの新製品をぽつりぽつりと出しています。

 CPUそのものの規格が古い、その一点が玉に瑕とは言うものの。ここは周辺機器が最新仕様になっている、これを幸いとしない手はありません。

 実は軍用スペックを謳う先代の後継機、これが発表されていながら未発売なのには後ろ髪を引かれましたが、無い袖は振りようがないというもの。新規格がぶち込まれているだけでも幸いと、最新の製品を選びます。名前に『Gaming』を謳うくらいですから、耐久性がヤワということはなかろうという読みです。まあレヴューでキワモノ・ハイエンドCPUが動くことを実証されていたのも材料の一つではありますが。

 最新規格における目玉は何と言っても記憶装置の転送速度。要はOSの起動時間、これの短縮ですね。

 起動時におけるOSの読み込み、これに費やされるデータ容量は、実は大した数字になります。ここで記憶装置、つまりハードディスクとかSSDの転送速度が勝負になってくるわけですね。もちろんCPUの速度もバカにはなりませんが、特に遅くなければ転送速度が物を言います。

 というわけで(って何のわけだ)、SSDも最新規格品に新調します。なんかヴェクトルが明後日の方向を向いてる気もしないではありませんが(をい)、ここは楽しみどころを満喫せねば私の気が済みません。トラブルさえも楽しんでナンボ――これが自作の真髄ってものです(をい)。いやだって転送速度の理論値が従来品の3倍半ですよ? 赤い彗星さえも超えるんですよ?


 というわけで最新規格で完全武装した新生メインPC――、


「ファイナル・フュージョン承認ッ!」(C.V.石井康嗣)


 ――OS起動中に熱暴走しますたorz。


 いや起動時の音を聞いてても判るんですが。CPUの冷却周りに一言突っ込んでいいですか。


 ――そこはちゃんと仕事しようよ!? orz


 どう考えてもCPUの冷却装置がフル稼働してないんです。CPUの温度は熱暴走するほど上がっているくせして。

 マザーボードの設定が甘いのかと思いきや、そもそもCPU冷却機構に関しては設定項目自体が存在してませんでしたorz。


 さてここが考えどころ。


 ここでマザーボードの“怠慢”を咎めるか、冷却装置の増強を図るか、二者択一。


 さてまず、マザーボードの“怠慢”を咎めるならば。

 マザーボードを替えるという選択肢は、実はわずか1ヶ月ほど後に登場しましたorz。軍用スペック部品で固めた先代マザーボードの後継機種ですね。

 この場合の問題点は3つ。

 まず1つ目。価格が予想より高かったこと。

 次いで2つ目。現状のマザーボードが不良品でもないのに遊んでしまうこと。

 そして3つ目。冷却装置がCPUの可能性を十全に引き出せない可能性を引きずっていること。


 1つ目の価格に関しては、最後の手段に回すという手が考えられます。いざとなったら手を出せば済むということです。他の手をまず考えることにしましょう。

 次に2つ目。これは濡れ衣を着せてしまったイロモノCPUと組み合わせるという選択肢が考えられます。何にせよ他の選択肢を模索してから考えれば済むことです。

 最後に3つ目。これがちょっとどころではない懸念点ではあります。所詮は限られた放熱面積の中での話、技術が多少進歩しようが限界はそれほど伸びそうにありません。


 と、ここまで考えて。

 実は冷却装置の増強余地は、ないわけではありません。具体的には冷却能力がほぼ倍になる製品があるのです。ただし必然的に大きさも倍になりますが。これを選んだ時点でキワモノ確定。よって取り付くケースを激しく選ぶという難点が浮上します(をい)。


 では私の所有するケースはというと。


「いい報せと悪い報せがある。どっちから聞きたい?」(西部劇の定番科白)


 まずはいい報せから。

 私のケース、オプション部品を介すれば大型のキワモノ冷却装置も装着可能です。


 では悪い報せはと言うと。

 いかんせん型が古すぎて、当のオプション部品の入手は絶望的orz。


 オークションとかをしばらく漁ってみましたが、当のオプション部品が引っかかる気配は毛ほどもなしorz。


 仕方がないので、しばらくオークションを漁っていたら。

 別の可能性が引っかかりました。ケースを替えるという選択肢です。

 ちょうど実家にデスクトップPCを置きたかったということもあり、現行ケースの使い途はあります。これならうちの九十九神も納得してくれるでしょう。

 問題は。

 私がアルミ・ケースの魅力に取り憑かれてしまっているということです(爆)。

 何が魅力かと言って、要するに軽いのです。頻繁にメンテナンスを繰り返す私にとって、これは見逃せない魅力です。

 自縄自縛。自錠自爆?


 ――そんな条件で大型のキワモノ冷却装置が入る物件なんてあるんかい!?


 オプション部品さえ手に入れば、現行ケースは大化けします。大型のキワモノ冷却装置を装備できるアルミ・ケースに進化を遂げるのです。

 じゃ、他にも可能性を秘めた製品があってもおかしくないじゃないですか!


 ――あ、なんかスベった気がする。


 それでもめげずに可能性を模索。

 引っかかったのはフル・アルミ・ケース、しかも高額品で鳴らしたブランドです。仮にここではH金属と呼んでみましょう(笑)。

 2000年頃はもてはやされたんですけどね、H金属。いかんせん高いのが玉に瑕でしたが、その価格に見合う(とファンには目されていた)製品を発売していましたし。が、近年はすっかり落ちぶれて、遂には倒産してしまったという。が、最後まで高額路線を譲ることはありませんでした。

 で、網に引っかかったのは、そのH金属の最後のライン・アップと思しき一品。しかも新品未使用。

 とりあえずスペックをネットで漁りますが――いかんせん倒産したメーカですから公式ページがありません。頼りはブログの類のみ。

 そこの内部写真で2連排気ファンが写っているのを発見した私、賭けに出る気になりました。

 問題の大型キワモノ冷却装置、放熱部の寸法は120mm×240mm。直径120mmの冷却ファンを並列に2基並べて冷やす仕様です。これなら行けるんじゃね? と博打半分をいで入手。

 で、手元に届いたそのケース、背面を早速覗いたらば――、


 ――2連排気ファンの直径は92mmですたorz。


 ただし、吸気ファンは直径120mmのものが縦に2連並びます。つかそれが2層重なって、合計4基のファンで吸気するという強引仕様。この吸引力を何に活かすかと言って、ケース背面へ通した長い通気口から吸気するという発想です。要は騒音源をユーザのいる正面から可能な限り遠ざけようという切り口ですね。

 しかしいくら静音のためとはいえ、何も吸気口を背面まで持っていくとは。まさに“強引ごーいんグ・マイ・ウェイ”。これはこれで立派なキワモノですな(お前が言うな)。


 さてそんなところに感心している場合ではなくて。

 とにもかくにも120mmファンが2連並んでいるわけですから、冷却装置が取り付く可能性はあるわけです。早速試しに現物合わせ。すると。


 ――ネジ穴の位置が合いませんですたorz。


 どういうわけか、ケースの2連吸気ファンの間には微妙な隙間が。2連ファンを密着させて取り付ける仕様の大型キワモノ冷却装置、これとはネジ穴の位置が合うはずもなくorz。

 で、さらに追い討ち。


 ――冷却水の折り返しタンクがつっかえますたorz。


 この大型冷却装置、ファンの風を当てる放熱部分だけでできているわけではありません。ホースを接続したり、冷却水を折り返したりするためのタンクが付いているんですね。これがケースにつっかえるという。駄目じゃん。


 しかしよくよく眺めてみれば。


 ――4基の吸気ファンを固定する金具が取り外しできるではありませんか。


 より正確に言い表すなら、風洞のような部品です。これと4基の120mmファンでケース内へ空気を押し込むわけですね。それを取り外してしまえば。

 大型キワモノ冷却装置をぶら下げる空間だけは確保できるという算段です。で、こうなったらもはや意地。


 ――あらこんなところに針金が(笑)。


 なんだか身も蓋もありませんが。とにかく大型キワモノ冷却装置を収めるべく、針金で強引にぶら下げます。こうなりゃネジ穴もへったくれもあったもんじゃありません(爆)。

 高級路線ケースの存在感はどこ行った? ――動かなきゃただの箱ですがな(開き直ったよ、をい)。


 で、遂に組み上がった新生メインPC――、


「ファイナル・フュージョン承認ッ!」(C.V.石井康嗣)


 ――今度こそ無事に起動しました。


 では早速高負荷テストを(無茶)。


 ――熱暴走しますたorz。


 ええもう見当はついていますとも。

 明らかにファンが全力回転していません。そしてこの回転数はマザーボードが制御しています。


 ――犯人はお前だマザーボード(ビシィッ)!


 さてさて、このマザーボードを2ndに格下げして最後の手である軍用スペックのマザーボードに乗り換えるか、目下絶賛悶絶中の私なのでした。


 かくして茨の道は続くという。これは自作PCバカ一代の、ほんの幕開けにすぎないのでした――ちゃんちゃん。


 ――終わってねーよ!


 というわけで、冷やすべきはまず私の頭――というお話でした。


 それではお後がよろしいようで。





【告知】

著作者:中村尚裕

掲載サイト『小説家になろう』http://ncode.syosetu.com/n6869dv/


無断転載は固く禁じます。

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