第九話 魔の森、セージュエン
せいじゅえんではないよ
ダンジョンの横に住んでいる剣士で詰まったのでこっちを投稿。色々忘れている設定とかあると思うので間違えていたら教えてもらえると嬉しいです。そこまで話数はいってないんですけどね(笑)
時間潰し件、金稼ぎと言うことで外に出た。金稼ぎでモンスターを狩る時点で日本人としてのアレは無くなっている気もしなくもないがここで間違えたら餓死するか何かしらの病原菌に侵される危険があるので手っ取り早く金を稼いだ方がいいのだ。本音は早く鞘が買いたい。生身で剣持ってる時点で怪しいやつって認定されてんだよ……まぁ、それでも入れたのは優しい場所なのか危機感が足りないのか。今の俺にとって気にすることでもないし取り敢えずは考えをおいておく。そう言えばピーちゃんの餌も用意しないといけないしな。何食べるんだろ?
「もしかしてお前って雑食?」
「ピー!」
「……うん、言葉通じねぇんだったわ」
一人で動物、なのかは怪しいがそれに声をかけていたことに気づき頬を赤める。誰も見てないことが唯一の救いだった。
ゲームとかだと自動的にカウントされていくがこの世界はどうなんだろ? やっぱり討伐部位とか証明しないといけないのかな? うーん、まぁそこのところはアイテムボックスあるから五つまでは仕舞えるし大丈夫かな。容量が少なかったのが驚いたけど。
「よし、取り敢えず強そうな個体探せば大丈夫だよな!」
「ピー!」
「変化はないのな……」
意思表示として声の強弱はついたのだがピーと言う音は変わらなかった。まぁ、仲間つくって俺の素性さらされるよりはまだましだけどな。……えっと、闘技場は失敗だったか?
門番の人に聞いた良い狩り場に向かうため歩みを進める。レベルが上がったことで少し体が軽くなったし早めにつくだろう。距離は聞いてないから知らないけど。
魔の森、セージュエン。
基本的に生息しているモンスターは人形獣型など沢山の種類があるがその中でも特徴的な点はドラゴンがいることだ。
鋭く尖った爪は触れただけでも肉体を切り裂き、口から吐く高熱のブレスは灰すらも残さないと言う。流石にそれは嘘っぽいが。そして最大の特徴は大きく天を隠すほどの羽の存在だ。それがあるだけで剣士は手出しができないし魔法使いも用意には魔法を放てない。そんな状況下でブレスを吐く光景はさながらいじめのようだった。○対一のタイマンだな。いや、この場合は殺しあいだが。
そんな場所を教えてくる門番を軽く呪ったのだが現地の人(冒険者)に聞いてみるとドラゴンは奥の奥に住んでいるようなのでよほど腹がすいたとかがない限り下りてこないんだと。そんな状況だとドラゴンを恐れている強めのモンスターは近付かないし、逆に弱いモンスターは庇護を求めてやって来るんだと。回りが平地なだけあって向かう途中に殺されるのが大半らしいが。そんな事情を踏まえると初心者には優しい場所になる。ドラゴン対策にある一定の実力を持った冒険者ーー冒険者組合に加入している何でも屋ーーが派遣されているらしいがここ数年はドラゴンが来たと言った報告はないらしいので安心してくれとのこと。
「実力も確かめたいし奥に潜ってみるってのも良いな……」
「ピィー! キュピィー!」
「お、そんな鳴き声も出すんだ」
ゆっくりとピーちゃんの頭を撫でながら呟く。内容的にドラゴンに挑むのは駄目だよっ! と、言っている感じがあるのだが多分腹が減ったのだろう。産まれてから何も食べさせてないしな……。
第一目標はピーちゃんの餌の確保に決まった水橋だった。