第一話 俺はこの世界で生きる!
今の自分なりに書き直してみました。正直、次の話と合わない部分が出ると思いますがそれは後々修正しますので……
今の時刻は……と、時計がないので分からないけど丁度五時間目のチャイムが鳴り始めた時だった。
異世界召喚、集団転移。似たようなものなのだが多分、今はその現象なのだろうと口をポカーンと開き、間抜け面を晒している少年。水橋健太はそう思った。少年と言ってももう、高校一年だし立派な社会人……になる一歩手前なのだ。
そんな間抜け面を晒している人、主にクラスメイトなのだが同じ表情をしている人は沢山いる。沢山ってだけで全員ではないのはそれぞれ全く違う感情が出ているからだ。その中でも特質しているのが森坂だった。
容姿は中肉中背とはギり言えないぽっちゃりさんだ。一人で居ることの多い森坂なのだが普段は本を読んでいる。何日か前に気になって何を読んでいるのか、と聞いてみたのだが……まぁ、内容はそう大声で言えるものではなかったのだがその本の良さを一生懸命伝えようとしている姿が凄くカッコ良かったのを覚えている。
まぁ、それで相づちの代わりの微笑みが馬鹿にしていると思ったのかぶん殴られたのは今でも覚えている。むしろそれが無ければ覚えてすらいないだろう。絶対仕返しをしてやろうって思ってたんだけど……
「ま、まさかの異世界召喚!? ってことは僕は勇者って事に……わっ、凄い真っ赤な内装だ! す、凄い!」
考えてみれば自分の憧れる世界に来たのならば確実に興奮するのだ。実際、話を合わせられたらなと思って買った小説の設定に凄く似ていて気が付いたらさっきまでの呆気としていた自分嘘みたいにワクワクした感情に変わっていた。
気持ちを落ち着かせて回りを見てみる。「召喚したのは私です。この私が世界を救うためにあなたたちを召喚しました。自分勝手な考えで申し訳ないのですが……」と、高台のような場所から見下ろすような形で召喚した経緯ようなものを語っているのだがそれ以上に回りの内装が気になっていた。
確かに、人の話を無視するのは無礼なことなのだが話を聞いてみると召喚された俺達はどう考えても被害者なのだ。だからと言って無視するのは良いことではないのだが……
「ーー一番の特徴は神の加護である『ステータス』『スキル』が使える点なのです。皆さんも『ステータス』と言ってみてください。それぞれがそれぞれにあったスキルになっていると思います」
言ってみてください、と言った割には何も発していない水橋のステータスが表示された。
名前:水橋 健太
レベル:1
職業:魔剣士
スキル:[剣技][鑑定][隠蔽]
上位スキル:[瞬速][剛力][料理][家事]
ユニークスキル:[魔剣作成][状態異常無効][マップ][アイテムボックス]
HP:650/650
MP:1200/1200
アタック:120
シールド:60
スピード:210
幸運:15
と、何か半透明な板に映し出されていた。
ほーう、これが俺のスキルなのかと眺めていたら急に召喚した女性に話を振られた。
「そう言えばミズハシさんはどうして壁などを見ているのですか? 話をしている人がいたらその人の目を見るのが礼儀なのだと教わらなかったのですか?」
「……え、お、俺ですか?」
「質問にさえ答えられないのですか……まぁ、一人ぐらいは許容範囲でしょう」
急に頭痛がして気が付いたら草原に立っていたのだ。
ええっと、えっ、えー……と、取り敢えず歩くか。と、気を持ち直した水橋。急な草原フィールドだったので驚きが隠せないのだが兎に角、前に進もう。そう、判断し足を進めるのであった。
完全に迷子になるルートなのだが急すぎて考えが回らないのだ。
所持品がゼロでいったい何をして過ごせばいいのやら……。
ネタ出来たらまた更新します(o ̄∀ ̄)ゞ