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96.「ゴールデン疲れた ――獣人探索+⑮――」
これ書いた時、だいぶ疲れてました。
むしろ今からこれ書くんだけどだいぶ疲れてます。
金色の長い髪をしていた。
ドナの茶髪とも、獣の少女の暗めの茶髪とも違う。
こんな危険な森の奥地にいるという時点ですでに普通ではないのだが、その人物は歩き方にも特徴があった。
「どこがと言われると返答に困るが、なんだかこの世の者とは思えない感じだ」
誰に話しているのか。
自然と独り言をつぶやいていたミズハが目を離した一瞬の隙に、その人影はどこかに消え去ってしまっていた。
視界にある木の死角に入ったまま出てこない感じだ。
安易に近寄らずに周囲を観察するが発見できず。
「あれも怪獣だったのかな? まったく、心の休まる暇がないぜ。金メダル取れるくらい疲れた」
またも意味不明な独り言をつぶやくミズハ。
そして人影が通った場所に一切の足跡が付いていない事実に気付き、あの歩き方の違和感の正体が少しわかった気がしたのだった。
この金髪キャラは再登場するかもしれないし、再登場しないかもしれない。
なぜならミズハも作者もちかれてて、居もしない新キャラを見ただけかもしれないのだから!