表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Crystal Disc 外伝『深撃の銃弾』  作者: ハルシオン
第六章:獣人探索+
104/109

104.ヨミガエリ

「まずはこの場所について話そう」

 年老いた獣人が対岸から語りかける。

その距離およそ二十メートル以上は離れているが不思議と声はハッキリと通る。

ミズハは湖に入らず、そのまま少女の傍らで話を聞くことにした。

年老いた獣人が言う。

「この場所は聖域、あるいはいざないの湖と呼ばれとる所。死者の国とこの世を繋ぐとも、死んだ命をよみがえらせる場所だのと云われておる」

「死んだ命をよみがえらせる…」

年老いた獣人の言葉を復唱するミズハ。

目が覚めたとき、森の生き物達に負わされた傷がだいぶ癒えていることに気が付いた。

それくらい長い時間眠り続けていたからだと思って気にしていなかったが。


 年老いた獣人が付け足す。

「あくまで言い伝えじゃ。実際によみがえった話など、百年生きて一度も聞いたことはない」

「でも俺は瀕死の重症を負ってここに落ちてきたんだ。そのキズがほとんど治っているのは…」

ミズハの質問を遮って荒々しい獣人が言う。

「貴様はよみがえったんじゃない。死んでなかっただけだ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ