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赤い教室  作者:
3/3

第3章 犠牲

「・・・・もう家に帰りたいよ。」

次々にそう言う女子の声がした。

「次・・・・・・って誰だろうな。」

相変わらずミステリックな男子出席番号3番の松居 竜太郎が言った。

「た・・・・多分だろうけどよ、出席番号順だと・・・」

「だよな、・・・・・・よかった。」

質問に答えたヤツに、竜太郎は、微笑んだ。

その微笑を見て純は竜太郎に言った。

いや、言いたかった。だが、言えなかった。

純が話そうとした時、どこからなのか純めがけて包丁が飛んできた。

しかも、4丁。

「純君・・・・・!」

「純!!」

  どんっ

  ぐさっ

竜太郎は、純に向かっていく包丁に誰よりも早く気がつき、純を押した。

そして、代わりに竜太郎に包丁が刺さった。

  「ぐはっ・・・・・!!」

刺れた瞬間に飛びちった血が純の服についた。

「あぁっ!!りゅ・・竜太郎君?」

「竜太郎!!お前!」

純を襲おうとした四丁の包丁は竜太郎の背中から腹に貫通したのが1丁、膝裏1丁、脹脛ふくらはぎに1丁。

最後の1丁は壁に刺さっていた。

もちろん、竜太郎はその場で倒れた。

どんどん竜太郎の血が服と床に広がっていく・・・・・。

「くッ・・・せっかく白い服着てきたのにな・・・・。」

腹から血が出ているにもかかわらず、竜太郎は笑った。

「くっくっ・・・・」

「笑えねーよ。」

「う!!!」

そのうめき声と同時に竜太郎の目も カッ と開かれた。

「おい、どうした?」

「ぐはっ!!」

竜太郎は血を吐いた。

「キャー!!」

これまで血を吐いた人なんて見たことがないクラスメイトだったのでこれまで静かだった教室も悲鳴でざわついた。

そこでまた、竜太郎が力を振り絞って何かを言った。

「く・・・るしい。早く、死なせろ。」

すると、殺気に満ちたオーラが動き始めた。

そいつは、出席番号7番大塚 大介だった。

大介はいつも殺気に満ちているオーラを持っている。

『殺せ。』と言われたら、いつでも殺してしまうようなヤツである。

大介は、立ち上がると壁に刺さった包丁を取りに行った。

「・・・大介。お前やるきじゃないだいろうな。」

「・・・・・・・・・・」

大介が持っている包丁は倒れこんでいる竜太郎に向けられた・・・・・。


読んで下さってありがとうございます

・・・・殺しちゃうんでしょうか?

気になりますね〜。

と言うことで、これからも「赤い教室」をよろしくおねがします!!


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