プロローグ
宇宙暦204年。
人類は滅亡の危機にあった。
外宇宙からの侵略である。ケネリミールと名乗る侵略者達は次々と人類側の星を攻め込み、人類は追い詰められていた。
人々は絶望した。私たちはもう助からないと。
しかし神は人類を見捨てなかった。
6人の勇敢なパイロットと戦艦エルセラースによって戦況は一変。
人類は戦況を5分5分にまで持ち直し、最終的には同盟を結ぶことに相成った。
幸いなことにケネリミールと人類の外見は耳の形と額の文様以外は似ており、意外とスムーズに双方は和解していった。
しかし戦火による被害を被った人々はそうそうに納得などできるはずもなく、終戦から2年後、またもや戦争が勃発した。
三つ巴になったこの戦争は大きな被害こそなかったものの、確実に人々の精神を摩耗させていった。
そこでもまた6人の勇敢なパイロットと戦艦エルセラースの活躍によって、戦争は終結した。
そして現在はミリネリド・アース暦52年。
戦争から50年たった今。
世界は平和そのものであった。
しかし、それでも平和は乱れるのである。
でも、このお話にはそんなことは関係なく。
このお話は、宇宙局特別遺失物捜索課、通称お気楽課。
そこに所属する5人と1体の話である。