第24話 ご褒美交渉と聖水の呪い
「はぁ~、やっと倒した……」
墓地の真ん中で、俺は鍬を杖みたいに突き立てて深呼吸した。餓者髑髏は粉々、ついでに俺の体力も粉々である。
そこへ、ツヤツヤした顔のルピナがひょいっと飛んできた。
「はい、ご褒美タイム♡」
「……やっぱそれ言うか」
「当たり前でしょ! あたしの助言がなかったら、タクミまだあのデカ骨とにらめっこしてたよ?」
「ぐっ……否定できん」
渋々ながら俺は考える。財布的にも体力的にも無理のないご褒美……。
「妖精の蜜でいいか?」
「いいよ! 三個ね!」
「……え、なんで三個?」
「だって命の恩人レベルで役に立ったし~♪」
ルピナが悪戯っぽく笑う。ああ、この顔……完全に足元見られてる。
「……わかったよ、三個な」
「やったぁ!」
あっさり承諾してしまった。まぁ実際、助かったのは事実だし……。ここでケチると後々めんどくさそうだしな。
気を取り直して、ダンジョンボスを倒した恒例行事――宝箱オープンタイムである。
「よし、今度こそ! 今度こそ消臭剤じゃない何かが……!」
蓋をパカッと開けると、中には透明な液体入りの瓶。
「……ん?」
すぐにスマホで鑑定をかける。表示された文字は――
≪聖水≫
「……またかよ!!」
「うふふ、タクミってば聖水コレクター?」
「やかましい! これ、絶対また骨だろ! 骨系続くんだろ!!」
ダンジョンの腐臭よりも、未来が見えすぎて心が折れそうになる俺であった。
「俺、農家なんですけど〜スコップはダンジョンを制す〜」という作品も連載しています。
よろしくです。
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