第22話 骨の山と拓海の葛藤
四層を終えて降り立った先は――一面に墓石が並ぶ、不気味な墓地ステージだった。
墓石の隙間から、ガタガタと音を立ててスケルトンが這い出してくる。
「……お前ら、ちゃんと寝てろよ」
俺はため息をつきつつ鍬を振り下ろす。ガシャン! と派手な音を立て、骨はあっけなく粉々になった。
骨が散らばる光景を見て、思わずうんざりした声が出る。
「はぁ……また栽培できそうにねぇな」
するとルピナが小首を傾げながら言った。
「でも、ここなら出来るんじゃない? 骨って肥料になるんでしょ?」
俺は一瞬フリーズした。
確かにそうだ。骨粉は農業でもリン酸やカルシウムを補う優れた肥料。
だが、次の瞬間――
「さすがに人骨はちょっとぉぉぉ!!」
俺は頭を抱えて絶叫した。
「確かに肥料になるけど! けど!! これで育った野菜とか食いたくねぇええ!」
「……珍しくまともなこと言ったね」
ルピナが妙に真面目な顔でうなずく。
結局、墓地栽培計画は却下。俺の「ダンジョン農場計画」はまたしても頓挫した。
そして、待ち受けるはボス部屋。
きしむ扉を押し開けた瞬間――
ドシン、と足音。
現れたのは、普通のスケルトンなど比にならない巨体。骨が無理やり繋ぎ合わされたような怪物――餓者髑髏だった。
「……いや、デカすぎだろ。墓地の在庫全部使ったんか?」
「タクミ、ツッコミ入れてないで構えて!」
ルピナの声に、俺は鍬を構え直すのだった。
「俺、農家なんですけど〜スコップはダンジョンを制す〜」という作品も連載しています。
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