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第14話 農民、世界初の偉業を成し遂げる

 トレントが粉々になって消えたあと、俺たちはしばし呆然と立ち尽くしていた。

「……あれ、宝箱無いな」

「え、じゃあ何も報酬なし?」

「いや、なんか落ちてるぞ」


 地面に転がっていたのは、見慣れたファンタジーアイテム。

ラベルに大きく「ELIXIR」と書いてある。


「……これ、エリクサーじゃね?」

「え、あのゲームで一番最後まで使えないやつ?」

「そうそう、ボス戦直前まで大事に抱えて、結局エンディングまで使わないアレ」

「わかる……!」


 どう考えても完全回復系のチートアイテムだ。

「まあ何かあった時の保険にはなるな」

「ていうか、ここでエリクサー落ちるって、このダンジョンやっぱ変じゃない?」


 そんなことを話していたら――ポン、とスマホに通知。


《LEVEL UP》

《称号を獲得しました》


 うお、きた!

 さっそく確認すると――


《世界初のパーティによるダンジョン攻略者》

《世界初のダンジョン連続攻略者》

《世界初のモンスターとの共闘攻略者》


「おぉぉ! 世界初って三つもついてる!」

「え、世界初って私も?」


 レイカも自分のスマホを見せてきた。

そこには同じように称号が表示されていたが――


《世界初のパーティによるダンジョン攻略者》

《世界2番目のダンジョン攻略者》

《世界初のモンスターとの共闘攻略者》


「……2番目ってなんだよ」

「いやいや! 一緒に攻略したでしょ!?」

「うーん、俺が鍬でトレント粉砕した瞬間に判定入ったんじゃね?」

「理不尽すぎる!」


 レイカがぷりぷり怒る横で、俺は考える。

「てか、これってやっぱ、このダンジョンがめちゃ簡単だったってこと?」

「簡単って……あんた途中で“蛇”やら“虫”やら全部粉砕してたからそう見えるだけでしょ!」

 そう、思い出せ。普通の人類には通じないモンスターばかりだった。

それを俺の農具とショップ武器で薙ぎ払っただけ。

どうやら装備がぶっ壊れ性能すぎるらしい。


 そして気になるのが、三つ目の称号。


《世界初のモンスターとの共闘攻略者》


「モンスターって……あ」

視線が自然と、肩に乗っかってる妖精・ルピナに向かう。


「にひひっ♪ わたしのおかげだね!」

「え、どういうこと?」

 説明を読むと、どうやらルピナをダンジョン外に連れ出せるようになったらしい。

しかも――ダンジョン内ではステータスが二倍に強化されるとのこと。


「な、なんというチート……!」

「やったー! これからもお腹いっぱい食べさせてもらうね!」

「そこ!?」


 俺とレイカは頭を抱える。妖精一匹で難易度がガタ落ちしそうだ。


 と、またしてもスマホに通知。


《帰還しますか?》


「……え、帰れるの?」

「え、徒歩じゃなくて?」

「タクシー感覚かよ」


 俺たちは顔を見合わせ、同時にスマホをタップした。


――そして、光に包まれ、俺たちは現実世界へ帰還するのであった。

「俺、農家なんですけど〜スコップはダンジョンを制す〜」という作品も連載しています。


よろしくです。


https://ncode.syosetu.com/n0109kx/

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