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第11話 農民、砂漠で水害を起こす

鼻が壊れる前に八層を突破し、ようやく辿り着いた九層。

そこは一面の砂漠だった。


「……うわ、熱っ」

「腐臭の次は砂漠。バランスどうなってんのよ」


と、そんな文句を言う暇もなく――


「ねぇねぇ、なんか甘いのちょうだい!」


さっそくルピナが俺の肩にとまり、手をパタパタ。

仕方なくショップを開き、妖精の蜜を購入してやると、ルピナはご満悦でゴクゴク飲み干した。


「ぷはーっ! やっぱりコレだね!」

「完全に駄菓子屋の子どもじゃねーか……」


その後、八層の宝箱を確認すると、中身は――


「水……ただの水?」

「砂漠だし、まあ妥当っちゃ妥当か」


ありがたく水を確保し、ついでにショップでローブと追加の水を購入。

準備を整えて先へ進む。


そこに現れたのは大型犬サイズの巨大サソリ。

砂に潜み、カサカサと音を立てて襲いかかってくる。


「よし、耕すか!」


いつもの調子で鍬を振るう俺。

ザクッ!!


砂が耕され――すぐに元通り。


「……あれ?」

「砂は畑にならないんじゃない?」


しかも砂の中のサソリは押し流されるだけで、ほぼ無傷。

どうにも相性が悪い。


「くっそ……おいルピナ、水出せないか?」

「えー? 私の魔力量じゃ水溜まりくらいしか無理だよ。だから、拓海がやりなよ!」


「俺が?」


試しにスマホを確認すると、確かに【妖精魔法】が使用可能になっていた。

……まあ、やってみるか。


「よし……妖精魔法・ウォーター!」


次の瞬間――


ドバァァァァァァァァァッ!!!!


豪雨。

いや、スコール。

いやいや、洪水クラスの土砂降りが砂漠に叩きつけられた。


「ぎゃあああ!? 止めろ拓海!!」

「やばいやばいやばい!!」


慌てて魔法の発動を停止する俺。

見渡す限り砂漠は泥沼状態になり、サソリたちは水に流されてぷかぷか浮いていた。


「……お、おお……効果は抜群?」

「違うでしょ! 規模感がバカなのよアンタは!」


レイカが全身びしょ濡れで怒鳴る横で、ルピナはケラケラ笑っていた。


「やっぱ拓海って面白いね!」

「……俺、いつから水害担当になったんだ?」


ズブ濡れのまま、俺たちは次の階層を目指すことにした。

「俺、農家なんですけど〜スコップはダンジョンを制す〜」という作品も連載しています。


よろしくです。


https://ncode.syosetu.com/n0109kx/

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