詩 指針なき影
影として生きる
それで良いと思っていた
本物になれなくてもかまわない
影として支えられればと
迷いなんてなかった
疑問なんて抱かなかった
生き方を変えようとは思いもしない
それが 過ちだったのだろうか
ある日唐突に
全て失った
生きる意味も
生き方も
何か残っただろうか
何か考えていたら
こんな何もない今に
なっていなかっただろうか
「ストーリー」
影武者として生きてきた。
英雄の命の代わりとして。
けれど、私が死ぬよりも先に英雄が死んだ。
なのに私は生き残ってしまった。
誰か教えてほしい。
私はこれからどうすれば良い?