第2話「内なる獣」
「おはよう、レオ今日は初の訓練だな」朝起きて食堂に行くと、ロニーが話し掛けてきた。「おはよう、ロニー昨日は眠れた?」と返すとロニーはバッチリさ!と元気良くこたえた。
「おはよう、二人共今日の朝食は何?」とレベッカがまだ眠気が取れていな状態で現れた。
「おはよう、今日はハムエッグとオニオンスープだよ」と俺が答えると。「朝から胃もたれしそうね」
そう言って席に着き、朝食を食べた。
「おはよう、諸君今日からは能力の制御を踏まえた訓練を行う」と教官であるジェロームが答えた。
「まず最初に行ってもらいたいのは、諸君の能力を見せてもらいたい」
「大丈夫だ、もし制御が出来ず暴走しても私が止める」そう言って教官は広場の中央に立った。
食堂を出た俺達は、最初に昨日の講義室へと向かった。講義室に着くと教官が待っており、ついて来い、その一言だけ言って、訓練場である広間へと案内し
そして冒頭へと至る。
「自身のある者から構わんぞ、いつでも出してみろ」
「それなら、私から行くは」そう言ってレベッカが前へと出た。
「君が最初かよし出してみろ」と教官が答える。
「凍える風よ、空気よ、我に集まり力を授け給え!」
そうレベッカが何か言葉を唱えると、周りの空気が急激に冷え込んでいくのを感じる。
そして彼女を見ると彼女の身体も少しづつ変わっていく。まず最初に彼女の黒い髪が徐々に水色に変わっていき、そして小柄な身体が徐々に大きくなって行き、大人の女性の姿へと変わる。そして彼女の姿は透き通る肌と長く美しい水色の髪そして見た目も大人びた姿へと変わった。「妾を呼び出すとは、この娘もやっと妾を受け入れたか」とその女性は微笑しながら言った、「お前はなに者だ?」と教官が答えた瞬間氷の刃が教官の脇を掠めた。
「言葉を慎重に選べ凡夫、妾は今機嫌が良い一度なら不敬な態度も許すだが、次は貴様の首をかっきりアンティークにかえるぞ」と静かにだが鋭く彼女は答えた。「妾が何者か、その言葉を聞く限りこの娘の出自を知らんな?」と答えると。
「妾の名は、シルベット•ハースト最初の12人の一人だ」と答えた。
「シルベット•ハースト、あの冷血の君主シルベット•ハーストか?」と教官が驚きを持った声で言った。
「ほう、妾を知っていたか、凡夫にしては博識だな褒めて遣わす」と教官に対して称賛の言葉を送った。
「それで、貴方は何故レベッカの身体を介して顕現されたのですか?」そう言って教官は警戒しながら、そして言葉を選びながら答えた。
「この娘は、妾の血が流れる末裔、そしてこの娘には才能があるのだ」と言った。「才能とは?」と教官に聞かれ、シルベットはため息を付きながら「お前、中々頭が回ると思ったが妾の見込み違いのようだな、では妾が凡夫に知恵を授けよう」と傲慢な態度で彼女は答えた。「この娘は、1000年越しに産まれた、妾の器に相応しい才能を持った子供だ」と答えた。
「それでは、貴方は彼女の身体を使ってこの世に再び復活するのが目的なのですか?」と教官は聞いた。
「妾を見くびるでない!妾の人生はもう1000年前に終わった、今さらこの世に未練など無い、妾の目的は、この娘に宿りし妾の力を制御しそして妾の一族を繁栄の道へと導くそれこそが妾の悲願なのだ」と答えた。
「そのためにも、この娘、妾の寵愛を受けしこの娘には妾の力を支配し、ゆくゆくは妾を超える者になってもらいたいのだ」と答えた。「少し長居しすぎたな、では妾は引っ込むとしよう、せいぜい鍛えてやってくれ、だが忘れるな妾は常に見ている、もしこの娘に何かあれば、その時は貴様を妾のコレクションに加えてやる」そう言うとシルベットの周りに吹雪が起こり、それが治まるとそこには、いつものレベッカが立っていた。
第2話 「完」
第3話に続く