表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
デッドorフリークス〜安らかな死を選ぶか?血塗られた異形の化け物になるか?選択は君次第〜  作者: 二階堂曉


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/31

第12話 「商会の闇」

「情報をまとめよう、二人共来てくれ」


俺はまだ青い顔をしている二人を呼んだ。

30分程前に宿を襲撃した男達のリーダー格を捕らえて拷問した、その拷問は苛烈なものであり、二人はその様子を見て体調を崩してしまい暫く休んでいた。


「お前あれだけの事したのに何で平気何だ?」


「もっと酷い経験をしたからね、聞きたいなら話そうか?」


「止めておくは、あれより酷いなんて想像したくない」


俺は二人とテーブルを囲み地図を広げた。


「あの男から聞き出した情報が本当なら、今夜ここでオークションが行われるはずだ」俺は地図上のある一つの建物の名前を差して言った。


「街の歴史資料館かそこは想定外だったな」


男が吐いた情報は大きく分けて3つ一つは攫った人々の場所、2つ目は攫った人々を売りさばく会場そしてそれを主催する彼等のボスの正体だった。


「攫った人々は商会が運営する孤児院の地下に捕らえていて、今夜には会場である資料館に運ばれるらしい。」俺は情報をまとめた。


「なら先に孤児院から被害者を助けましょうよ」


「そうしたいが、俺の考えをまず伝えるよ」


俺は一拍置き二人に説明した。


「俺は孤児院から直接助けるんじゃなく、会場に運ばれたタイミングで助け様と思う」


「何言ってるのよ!それじゃあもし何かあったらどうするの!」レベッカが身を乗りだして反論する。


「勿論リスクは承知の上さ、だけどもし孤児院を先に襲撃したらきっと彼奴等に騒ぎが伝わるよ、そうなったらオークションは中止になり彼奴等を捕まえるチャスは永遠に来なくなる」俺は冷静に説明した。


「だけど、でももし助けられなかったら」


「俺はレオに賛成だぜ、大元を潰さないとまた繰り返しになっちまう、そっちのほうが先を考えるとマズイ結果になると思う」ロニーが俺の案に賛成する。


「それに最初に決めただろう?全員を救う事は出来ないって、時には合理的に行こうって」


「分かってるは、だけど」レベッカは納得いかないと言った顔をしていた。


「ごめんレベッカ、だけど俺達にも限界はあるんだ、だけど被害を最小限にする様に努めるから」


「分かったは、私も覚悟を決めたは必ず奴等を潰しましょう」レベッカが静かに言った。


「それでは皆さん!本日のオークションを始めます!」街の歴史資料館の地下には会員制の秘密オークションの会場がある、そこでは表では手に入らない工芸品や美術品、中にはこの世の物とは思えない商品も取り扱っていた。


会員になる条件は二つ金持ちである事、そして会員からの紹介だった、会員達は月に一度ドレスコードを守り資料館の隠し扉から会場へと向かう。その際に会員達は運営から仮面を用意されておりそれを被り参加するのだ。


そして、今夜も闇の競りが始まっていた。


「今回の商品はこれ、なんと極東の国から仕入れた世にも珍しい生物です値段は1000万ユーグから始めます!」その男の紹介と共に檻に入れられた生き物が運ばれてきた、その生き物は小さく耳が尖っており、愛らしい見た目をしていた。


「1500!」 「2000で買うは!」客達が次々に値段を吊り上げていく、「決まりました!18番のお客様の3000万で決まりです!」男がそう叫ぶと一斉に会場のボルテージが上がる。


「続いては皆さんお待ちかねの奴隷市に移ります。今から扱うのはれっきとした人間達です、心が痛む紳士淑女の皆さんはお帰りください、そうでない悪党の皆さんはオークションをお楽しみ下さい!」司会の男がジョークを交えながら言った。


「あの司会中々の盛り上げ上手だな」オークションの様子をバルコニーから眺めながら男が葉巻に火を着ける。


「はい、あの男教団から派遣された男でして、腕の方も立つらしいですよ」男の横に立つ女性が説明する。


「彼等のお陰で我が商会はここまで勢力を伸ばせた、そこは感謝せんとな」男が笑みを浮かべながら言った。


「皆さん!お待たせしました今回の商品のお披露目になりますどうぞ!」司会の男が運ばれてきた檻に掛かった布を取った瞬間。


「何だ!?お前は?」そこには1人の少年が入っていた。


「この糞みたいなパーティーを終わらせに来た、狩人さ」その言葉と共に俺は自分の腕を獣化させ、檻を突き破り司会の男を貫いた。


「キャぁぁぁ!何よあの子供は!」「マズイ逃げるんだ!ここで捕まれば我々は終わる!」


会員達が一斉に出口の方へと向かったが遅かった。


出口の扉は氷で固められており、素手で開けるのは不可能だったのだ。


「レオ!こっちは抑えたはよ!ロニーは?」


「ステヴァンを探している、だけど俺は手を貸せそうにない」


俺は司会の男を貫いた腕を引抜こうとしたができなかった。「痛いな久しぶりにこんな深い傷を負ったよ」


男の身体はまるで粘土の様に流動的な姿に変わり、俺の腕を飲み込もうとしていた。


「お前もフリークスか?」「ああ、教団に力を授かった者さ」俺は完全に飲み込まれる前にもう一方の腕で、技を出す「破砕拳!崩斬!」その掛け声と共に手刀で男を切り裂く。「残念だけど僕に物理攻撃は効かないよ」「ただの打撃ならな」俺の技を食らった男の身体は全身に衝撃が伝わりそして上半身が爆散した。


俺はその隙に檻を破り男から距離を取った。


「面白いね君!随分と変わった技を使うんだね」男の身体は爆散し肉片になりながらも再生して行く。


「もっと遊びたいけど、僕はここでお別れするよ」


「ステヴァンをみすてるのか?大事なパトロンだろ?」


「教団としてはパトロンよりも僕等見たいな覚醒者の命が優先されるのさ、君のさっきの攻撃で僕も再生に力を使い過ぎたしね」男は上半身裸の状態なのだがその体には痛々しい傷跡がいくつもあった。


「あんたも犠牲者なんだな」俺が悲しげに呟く


「君は優しいんだね、僕の名前はステファノ•ロスト君は?」


「俺はレオナルド•クライフだ」


「レオナルド•クライフ、君か!リサちゃんの双子の弟の道理で優秀な訳だ」ステファノが感心して言ったが俺はその言葉よりも気になる事があった。


「リサ?お前リサを知っているのか!リサは姉さんは何処に居るんだ!」俺は取り乱し感情のままに叫んだ。


「心配しなくても大丈夫だよ、彼女も君と同じく覚醒者になってねまあ、いずれ会えるさ」


ステファノはそう答えて立ち去ろうとする。


「待てよ!リサの居場所を教えろ!」俺はファーストを解放し半獣化の姿でステファノを取り押さえようとしたのだが。


「手応えがない?」ステファノの身体を押さえたが手応えがなかった。


「残念、それは僕の能力で作った人形さ、またいつか遊ぼうかレオナルド!」その言葉と共にステファノの身体が崩れ下水管へと入って行った。


「待てよ!姉さんを返せよ!クソ野郎!」


俺は1人会場の舞台の上でスポットライトに照らされながら、嘆く事しかできなかった。


第12話 「完」


次回13話 「アカデミー編完結」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ