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デッドorフリークス〜安らかな死を選ぶか?血塗られた異形の化け物になるか?選択は君次第〜  作者: 二階堂曉


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第10話 「実戦」

「今日は、昨日君達に伝えた実戦について説明する」


教官は俺達3人の前に立つと説明を始めた。


「君達3人には協力してある事件を調査してもらいたい、その事件とは組織ぐるみの誘拐事件だ」


「誘拐事件ですか?それも単独では無く組織で?」


「そうだ、詳細を今から説明する」


今この国の首都マラシアでは不可解な行方不明者が後を絶たない、被害者は老若男女問わずある日こつ然と街から姿を消す、目撃証言によると被害者達は行方不明になる前に決まって行き先をステヴァン市に行くと言い残して消息を断つのだと言う。


ステヴァン市とはマラシアで最近勢いに乗る商人、

ヴィクター•ステヴァンが経営する商会が月に一度開く市場の事であり、行方不明者の多くがその商会で働く従業員やその親族だと言う。


「表向きでは代表のステヴァンはやり手の商人として通っているが、彼の過去を調べるとある組織との繋がりが分かった。」


教官が含みを持った言葉の後に続けた。


「ステヴァン商会の裏の顔は大規模な奴隷売買のブローカーだ、しかもその顧客には公には出せないこの国の政治屋や俳優、女優など表には出せない情報も掴めた」


「そこまで根が深い問題なのね」シルベットが呆れ顔で言った。


「ああ、まさにこの国の闇だ、しかし今回我々が動く理由は他にある」


「古き教団ですか?」俺は静かに聞いた。


「そうだ、ステヴァン商会の代表であるヴィクター•ステヴァンは教団のパトロンとして資金提供や実験材料として攫った人々を教団に差し出している、このままでは被害が拡大しマラシアが犯罪の温床になりかねない、だからこそ今回我々フリークスに命令が下ったのだ」


「ですが、そんな重大な任務を俺達に託しても大丈夫なんですか?」


「そこは、この2カ月間の特別教練を見て私が判断した、君達なら必ず遂行できる」


教官は一人一人見て自信ありげに言った。


2週間後、俺達3人はまずステヴァン商会について調べた、ステヴァン商会の影響力は日に日に増している様で今では街の店や学校、病院に至るまでステヴァン商会が手掛けるビジネスはかなり街の市政に浸透している様だった。


「誰に聞いても、皆ステヴァン商会様々みたいだな」


「ああ、そこら中の人々がステヴァン商会のお陰で生活が成り立っているみたいだし、これは一筋縄では行かなそうだな」


俺達3人は拠点として、教会が管理する宿に居た、昼は市場に出てステヴァン商会の評判や街の人々の声を聞き、夜はステヴァン商会が管理する建物や倉庫を監視したり、時には潜入して決定的な証拠を探したのだが。


「この2週間手掛かり無しか、皆ステヴァン商会の黒い噂は知らないみたいだな」ロニーが疲れ顔で言った。


「それだけ誰にもバレずに紛れているんだろうさ、そろそろシルベットも帰って来る頃だろうし、また今夜も商会の施設へ行こう」


ロニーと今夜の話をしていた時だった、勢いよくドアが開けられシルベットが焦った顔で言った。


「大変よ!商会が私達の事に気付き始めたみたい!」


窓の外が妙に騒がしくなり、嫌な予感がして見たのだが、外には商会の関係者らしき男達が20人程引き連れて宿の外に居た。


「最近、我が商会を嗅ぎ回るネズミ共の巣だな?大人しく出て来い!出て来ないならこちらから行くぞ?その場合は少し痛い思いをしてもらうがな」


他の従業員よりも身なりが良い男が俺達に脅し文句を言って来た。


「どうするレオ?」


「このチームのリーダーは貴方なんだし、意見を聞きたいは」二人が俺に合図を促す。


「そうだな、このまま聞き込みだけしてても手掛かりも掴めなかったし、丁度今知ってそうな奴も現れた事だし」俺は一瞬黙り二人に言った。


「あのリーダー格以外は全員殺しても構わないよ」


その指示と共に俺達は2階の窓から飛び出して、男達の前に現れた。


第10話  「完」


第11話に続く



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