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デッドorフリークス〜安らかな死を選ぶか?血塗られた異形の化け物になるか?選択は君次第〜  作者: 二階堂曉


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第6話 「実戦訓練」

エドガー•フォン•ルナティック、その名を聞き何故あいつが、自分をルナと名乗ったのか妙に納得した。


「レオナルド、その姿の状態で理性を保てているのか?」教官に言われ俺は自分の姿を見た、その姿は銀色の美しい毛皮に覆われており、手は大きく鉤爪がついており、身長も2メートル程になっていた。


そしてなにより、あの晩始めて覚醒した際の、同仕様も無い衝動が治まっていたのだ。


「いえ、寧ろ前よりも落ち着いていて、安定しています。」


「そうか、伝説ではエドガー卿は一度獣化すると理性を失い、手当たり次第に暴れるバーサーカーになったと伝えられていたのだがな」


「これがあのお伽噺に出てくるエドガー卿なの?」


そう言ってレベッカが近付いてくると。


「フワフワで気持ちいい!」


そう言って、獣化した俺に抱きついた。


「レベッカ!?いきなり何すんだよ?」


「ごめんなさい、私の実家で飼ってる犬のアトラスを思い出して。」


「随分と仰々しい名前だけど、犬種は?」


「ダックスフンドよ!」


「全然違うじゃねえか!」


そう言って俺はレベッカにツッコミを入れていた。


「レオ!凄えカッコいいぜ!」


そう言って、ロニーも俺を触って来た。


「皆、警戒心無さ過ぎだろう!もし俺が暴れたらどうすんだよ!」と俺が言ったが二人はお構い無しだった。


「まあ、事実は小説より奇なりと言うし、実際よりも誇張されて伝わっていたのかもな」と教官が言った。


「それでは、今回レオナルドが覚醒出来るようになったし、前から考えていた実戦教練を明日から行う、各々準備を怠らない様にな、それでは今日は解散だ」


こうして俺の覚醒初日は終わったのだが、俺はあいつに聞きたい事があり、あいつが出てくるのを念じながら眠った。


「やあ、僕の愛しのレオ、君から会いたいなんて嬉しいな」そう言って俺の前にルナが現れた。


「お前に二つ聞きたい事がある、一つはお前の名前の正体、そしてもう一つは俺の力の制御についてだ」


「ほう、僕に質問してくれるなんて成長したね、いいよその代わり、僕に質問するならまた報酬をもらうよ?」


「良いぜ、好きにしな」


「本当かい!それじゃあ答えよう」そう言ってルナは笑みを浮かべて説明した。


「まず、僕の名前についてだね、まあこれは君も察する通り僕の本当の名じゃない、寧ろ僕自身には名前なんて無いのさ、ただ君との関係を続ける為に呼称が必要だと思ってね、かつて君と同じ様に僕が愛した彼の名前を少し拝借させてもらったのさ」とルナが答えた。


「つまり、お前はエドガーにも俺と同じ力を与えたのか?」


「力もだよ、その名前も愛情も憎しみもそしてこの世界の真実も全て教えたよ、あの頃の彼は純真無垢でね、だからこそ僕は全てを彼に注ぎ与え、そして彼もそれに応えてくれたのさ」と話した。


「そして、彼には始めてのキスやその先も、おっと、今の君にはまだ早かったね、まあいずれ君のあらゆる始めても貰うけど」


「意味が分からねえからその件は置いといて、つまりお前がエドガー•フォン•ルナティックと言う存在を作り上げたんだな?」


「話が早くて助かるよ!流石僕のレオだ、聡明で何よりだよ」


「それで、もう一つの質問だったねそうさ、あの時契約した時点では君は力の制御に苦戦しただろうね、だけど君はあの時報酬として僕と熱い口付けを交わしただろう?」とルナが自分の唇を舐めながら言った。


「あの気色悪いやつだな、おかげで俺は一時トラウマになったぜ」と俺が吐き捨てると。


「ええ!?酷いな一応見た目とテクニックには自信

が合ったのにな」と少し落ち込みながらも


「つまりだ、君はあの時神である僕の体液を摂取した、そのおかげで君はワーウルフの精神干渉に対して免疫ができたんだ」


「免疫だって?じゃあお前はそれも見越して、俺にあんな事したのか?」と少し思い出してしまい、顔が赤くなるのを感じた。


「いけないな?何を想像しているのかな?まあ、正直これは嬉しい誤算だ、正直僕はあの時君を味見したかっただけだしね、力の制御に関しては偶然の産物だよ。」と答えた。


「なら何で、エドガーは力を制御出来なかったって伝わってるんだ?」


「それはだね、彼が始めて力を解放した時、彼は肉体的にも精神的にも未熟な赤ん坊だったのさ」と衝撃の事実を言った。


「赤ん坊?そんな状態で伝説になる程暴れたのか?」


「正確に言うと、暴れたのは彼の中の力つまりワーウルフに精神と肉体を乗っ取られていたのさ」


「そして彼は約10年間暴れ周り、そして身体と精神が成長して受け入れられる年になってから、僕が鎮める為に愛したのさ」と言った。


「愛した?何したんだよ?まさか、俺にしたのと同じ事か?」


「いや、それも含めてその先もさ、まあそのかいあって彼は理性を保つ事ができ、君も勉強した通りやがて

1000年戦争と呼ばれる戦いを起こしていったのさ。」


「さあ、これで君の聞きたい事は全て答えたよ。」と言うと。


「それじゃあ、報酬を頂こうか」と笑みを浮かべながら言った。


「また、前と同じ事をするのか?」


「少し違うな、ちょっと僕に近づいてくれる?」


そう言われ近付くと。


「ブシュ!」


鈍い音と共に、ルナの手首が落ち、血が噴き出した。


「おい!何やってんだよ!」と俺が驚愕して言うと。


「大丈夫、僕はこれくらいじゃ死なないから、それに手も後から直せるし、それより今は!」


そう言ってルナは俺の口に血が噴き出す手を突っ込んだ。


「ガボ!ゴボ!」


「あぁ、苦しいのは分かるけど我慢してねレオ、」とルナが俺を切なげな目で見る。


「これも君を強くするためさ、そして仕上げに」


そう言って手を俺の口から離した後、「ゲボ!ゲホ!むぐ!」俺が嗚咽を上げる間もなくルナが俺の口を自分の唇で塞ぎ舌を入れてくる。


時間にして数秒たった。


「ゲホ!オエ!なんてことしやがるんだ!まだ口の中に血の味が」と言っていたがルナは



「あぁ、今回は僕の血と唾液をテイストしてみたよ?本当に君は良い表情をするね、それに以前より味が増して美味しかったよ」と自分の血が白いドレスの様な服に付着しているのもにも構わずルナは血が滴る口を拭っていた。


「これで、君の身体には僕の体液と血が入った、確実に僕で染まっているね」と嬉しそうに言った。


「イカれてんのかよ!お前、神なんかじゃなく悪魔だろ!」と言うとルナの空気が変わった。


「僕が悪魔だと?それ、本気で言ってるのかい?それは流石の君でも見逃せないよ?」と静かにだが鋭く言った。


「あ、ごめんなさい、、」と俺は無意識に言った。


「そんなに怯えないでよ、誰だって、間違いはあるさ、ましてや君はまだか弱い子供だ、ごめんね怖がらせちゃって」と優しく言いながら俺を抱きしめ耳打ちする。


「でも、また僕をあんな下等な存在と同じ扱いをしたら、その時は死んだ方が幸せだったと思わせる様な事になるよ?」と言った。それを聞き俺が震えていると。


「本当に君は可愛いいね、大丈夫君が君である限り僕は永遠に君を愛しているよ」そう言って、震える俺に抱きしめながらキスをすると、俺は深い眠りに落ちた。


「じゃあ、またね僕の愛しのレオ」


最後に見えたのは悪魔なんかよりもずっと恐ろしい、化け物の歪んだ愛だった。


第6話  「完」


第7話に続く

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