<第2話>勇者と村の少年A
<第2話>勇者と村の少年A
「君は今回の人生で報われなかった。だから僕が君に
チャンスをあげよう。今までの世界にもう一度生まれ
変わり前回とは違う幸せな人生を送るか、今までとは
違ういわゆる異世界に行って記憶を保持したまま第2の
人生を送るか、さあどっちにする?葛西秀くん?」
目の前の神を名乗る男が俺に問いかけてくる。この神を名乗る男は俺の目の前に突然現れた。俺は死んだはずなんだ死んでいないとおかしいんだ。自分の手で命を絶ったんだから。だが今俺はこうして息をしている。なぜ
「別に生き返ったわけでもなければ、死ねなかったわけ
でもないよ、ただ僕が面白そうだと思ったから君の魂
をここに呼んだだけで助けたわけじゃない。ああ、も
ちろん僕は神様だよ、神でもないとこんなことできな
いでしょ?」
俺は思った、この神、チャラいと、そしてこいつがほんとに神なら確認しておきたいことがあった。
「なら俺の妹もここに来たのか?来たなら、どんなこと
をいっていたか教えてもらいたいんだが」
俺の発言にこの自称神はこう答える。
「知らないよ、そもそも僕は普段そういうことをしない
神でね。ああいう子は別の神が対応してるから、僕に
はわかんないよ。君はある意味特別ってことだね。」
「そうか、すまない。で、異世界とはなんだ?生まれ変
わるというのは想像がつくが、異世界とゆうのは、
現実感がない気がするんだが。」
「簡単に説明すると君のいた世界は科学が発展した世界
で、異世界は魔法とゆうおとぎ話の中に出てくるよう
な魔法使いがわんさかいるところさ。どうだい?
楽しそうだろ?」
「いや別に。」
「なんでだよー!」
なんでと言われても困る、そもそも今の話自体も本当とはおもえないし、まず、訂正したいことが1つだけあるしな。
「訂正しろ、報われなかったのは俺ではなく妹だ。
俺はあいつに救われたのにあいつを救うことは出来な
かった。俺はあいつがいただけで報われた。」
「そうか、そこは訂正しておこう、だが僕たち神から見
て、お前は報われなかった、そしてそんなお前をおも
しろそうだと思ってここに呼んだのが僕だ、大丈夫、
君たちにあんなことをしたあいつらはどうせすぐに死
んでもらって地獄に落とすさ。僕は不公平なことは嫌
いでね、ああゆうおもしろくないことを考える人間は
僕は嫌いなんだ。まあ、ああゆう奴らを好む物好きな
神も中にはいるけどね♪」
この神は変なやつだ。喋り方もチャラいし、髪もオレンジで、服装はホストみたいな感じで、だが、今までのいい草を見るに悪いやつではなさそうだ。
「それで?俺が生まれ変わることをして俺になんの徳が
ある?なぜ生まれ変わることを薦める?」
「その答えは簡単、僕がおもしろそうだと思ったからだ
よ。僕は自由の神、バルバトス、アメリカに自由の
女神像ってあるだろ?あれ僕がモチーフなんだ♪」
「似てないな。」
「そんなことないよ、めっちゃ似てるじゃん!
ほら、よーく見て、首筋とかほら!」
「そこだけじゃねーかよ!」
「こんな茶番は置いといて、君になんの徳があるかとい
っていたね?それは君の八つ当たりにピッタリの世界
だからだよ。」
「八つ当たり?」
「そうさ!君はいま腹の奥にとてつもない怒りを溜め込
んでいる。それを解消させてあげるよ。異世界には
法律というものが存在しなくてね、殺しや、窃盗、
なんかが日常でモンスターなんてゆうそそられる
生き物もいる。君の八つ当たりに適した世界だと
思わない?」
「それもそうだな。よし、じゃあ異世界もやらに送って
くれよ。」
「え!?随分即決だね?せめてもう少し説明させてよ。
異世界ではバフ魔法という身体能力などをアップさせ
魔法が戦闘向きなんだけど、君にはバフ魔法の適正が
全くないんだ。だから君には特別に僕からスキルを
2つあげよう。普通の人間はスキルなんてもってない
けどほんの一握りの人間には神からの加護として
スキルが与えられるんだ。本来なら3つ僕から君に
与えたいところだけど神の掟で1つはランダムにしない
といけないんだ。」
「3つ以上じゃダメなのか?あるのなら多くあったほうが
いいとおもうんだが?」
「3つ以上のスキルを持てるのは勇者と魔王の2人だけな
んだ。それ以上持たせると体が負荷に耐えられなくな
って死んじゃうんだよねー。君も異世界いきましたー
、死んじゃいましたーってなったら嫌でしょ?」
「勇者と魔王ってゲームとかで出てくるやつか?
俺は勇者じゃないのか?」
「八つ当たりしようとしてる奴を勇者にするわけないだ
ろ。魔王の方がまだにあうけどもういるしねー。」
確かにそうか、そう思ってしまった。そもそも八つ当たりしたいから異世界に行く奴なんていないしな。
「でも君には勇者と一緒に行動してもらうよ。壊すと
しても、せめて世界を救ってからにしてね?」
「なんでそんなことしないといけないんだよ。」
「僕は欲張りでね、君が世界を救った英雄から世界を
壊すのを見てみたいんだよ。」
「はあ、仕方ない、救ってやるよ。
救った後は何をしてもいいんだろ?」
「そういうこと♪」
そんなことを話していると自称神が急に真剣な顔になり
俺に転生後のことについてはなしをしてくれた。
俺がルイザース村という村の少年Aに生まれ変わること、
15歳になると同い年のロイという少年が勇者であると
わかること、俺が勇者のパーティーに入ることになるということを教えてくれた。そして出発する時が来た。
「ありがとう、神様。あんたを楽しませられるように
できる限りやってくるよ。そういえばスキルについて
はおしえてくれないのか?」
「それは転生してからのお楽しみってこで♪
じゃあいってらっしゃーい☆」
俺の周りが光に包まれてだんだん浮かんでいく。だんだん神様の姿も見えなくなっていき、俺は急な眠気に襲われて寝てしまった。
目が覚めると見慣れない天井があった。体を起こして部屋から出るとキッチンがあり、30歳くらいの女性が料理をしていた。
「あら、おはよう、シュウ、朝ごはんもうできてるよ」
おそらく俺の母親だろうか?白い髪が腰付近まで伸びていて、赤い瞳をしている。綺麗な女性といって差し支えないだろう。そして俺の名前は前世とおなじでシュウときたこれは嬉しい。
そんなことをおもいながら料理の置いてあるテーブルに座るとトーストに目玉焼きとベーコンののったものと
サラダ、ミルクが置いてあった。とても美味かった。
食べ終わり外に出ると畑や家が数軒近くにある小さな村のようだった。建物のつくりなどからして中世ヨーロッパくらいの文明だろう。少し周辺を歩いているとある少年に声をかけられた。
「おはようシュウ、この時間帯に会うなんて珍しいね
いつもならお前はまだ寝ている時間だろ?」
金髪に青い瞳、筋肉質な体型に身長も高い、うん
イケメンって感じのやつだった。にしても俺の体の
持ち主だったやつは相当寝るのが好きだったようだ。
もう朝8時くらいの明るさで起きていないとはすごいな。
「ところで、おまえは誰だっけ?」
「ひどいじゃないか、久々に早起きして寝ぼけてるの?
君の幼馴染のロイだよ。」
ロイから話を聞いていると俺たちはいま14歳でそろそろ
15歳になるという、15歳になると神から自分の役割を教えられ、それに従った生き方をするのが普通なんだそうだ。ロイには呪いでもかけられたんじゃないの?
大丈夫?と心配された。優しいやつなんだろう。
ルイザース村では野菜を育てて生活しているらしく、
村の子供は将来みんな農家になるんだとか、俺は絶対に
農家なんていやだけどな。
「にしても僕たちもそろそろ15歳かー。意外と短かった
ね。立派な農家になって、村を豊かにしようね。
一緒に頑張ろうシュウ!」
ロイはそんなことをいいながら俺に笑いかけてくる。こいつは勇者になるんだからこんな農作業なんてしてる暇はないと思っていたが、そんなことをいっても無駄だと
わかっているので言わなかった。農作業中にロイは魔法を使えるのか?と聞いたら魔法は魔法学校に行かないと
使えるようにならないという。
そんなこの世界の常識をロイから毎日聞いていくような日常が続き、俺とロイはついに15歳になった。
15歳になった子供たちは村の教会に集められ、水晶に触れて神からの言葉を受けるという。あのチャラい神が言っていたとうり、ロイは勇者に選ばれ、俺にはスキルが
与えられた。「弱者の間合い」「身体能力向上」これは
あの神が俺に与えたものだろうが、弱者の間合いは酷くないか?効果もよくわかんないし実戦で使ってみろってことなのか?身体能力向上はそのまんまだろう。
そして最後の1つ「無色透明」透明化能力だろうか?
実際使ったら透明化したし何かと便利そうだ。
ロイは8個のスキルを与えられた、スキルの内容は流石に
教えてはくれなかった。ロイは国王に呼び出された。
ロイは当然の如く従者に俺を選んだ。
国王は玉座に座り、俺たちを待っていた。
「よく来たな。勇者ロイとそこの平民は誰だ?」
「私の親友のシュウとです。スキルを3つも授かった
とても優秀な人材でございます。」
「それは本当か!すごいな!誠に愉快だ!」
国王はそういいながら高らかに笑っていた。
変な人ではなさそうだ。だがこの国王からはとんでもない力を感じるよく見ると凄まじい巨大だ。今の俺では勝てる気がしないな。そんなことを考えながら俺はロイと国王の話を聞いていた。
続く