表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

お題シリーズ3

機械の故障 二倍

作者: 仲仁へび
掲載日:2022/05/26



 機械と水の相性は最悪だ。


 だから俺は、パソコンなどを持って移動するときは、濡らさないように細心の注意を払う事にしていた。


 カバンの中央にいれて、ビニールでつつんで、傘もなるべくかばんを守るようにさす。


 手間はかかるさ。


 時間もな。


 けど。


 パソコンには、仕事でつかう大事なデータが入っているからこれくらい当然だ。


 俺のミスで何十人、何百人の人の迷惑がかかるんだから。


 その苦労は背負うべきだ。


 けれど世の中には、どれだけ注意しても足りない予想外の事が起きる。


「追突するぞ!」


 乗っていたバスが、ありえない挙動でガードレールにぶつかった。


 とっさに頭をまもって、身をかがめたから怪我はしなくてすんだ。


 しかし荷物棚にのせていたカバンが吹っ飛んで。


 追突の衝撃で。割れた窓の外に飛び出してしまう。


 そこに不幸にも、後続の車が通りかかる。


 そうなるともう。


 ……悲劇しかない。


「カバンはどこだ!? どこにいったんだ。って、あああああ!!」


 探し出したカバンは、ぺしゃんこになっていた。


 車のタイヤの跡がついていた。


 中のパソコンもバキバキになっていた。


 ダメ押しに降り注ぐ雨までしみこんでいた。


 おわった。


 俺はうなだれた。


 正直事故のダメージよりも高いと思う。


 体が無事だった喜びを一瞬で忘れさせるなんて、罪深い奴だなお前。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ