みなみ part1
僕には幼馴染の女の子がいる。名前はみなみと言って、クラスの中心にいるような子。家が隣ということもあってよく一緒に帰っている。
「ねぇ、〇〇。今日の宿題一緒にやろう。」
彼女はよく窓つたいに僕の家の中に侵入している。前は僕がいない時に入られて、P Cの検索履歴を見られた。それを見たみなみは「〇〇も男の子なんだね」とニヤニヤしていた。
「 。」
「いいじゃん。別に減るものでもないんだから。健全な男の子ならそういうことに興味が出てくる年齢でしょ。」
「 。」
「そんなんことどうでもいいからさ。じゃあまたね。」
彼女は自分の話を遮って、いつの間にかついていた家に入っていってしまった。仕方なく自分も家に帰る。
「 。」
帰ってきたとしても誰からも返答はない。両親は忙しくて、帰ってくる時間も遅い。そんな時はいつもみなみの家で一緒に夕食を食べていた。
自分が自室に入るとそこにはすでにみなみがいた。
「〇〇遅い。」
「 。」
僕は窓の鍵を閉めていない。前に鍵を閉めたら、みなみに号泣されたから。防犯的にはアウトだが、あの泣き声は聞きたくない。まるで線路下だった。
「早く宿題済ませて、ゲームしよ。」
「 。」
「気にしなくていいのに。別に今更、〇〇の裸見るくらいなんでもないし。」
彼女がそういうので自分は前で制服を脱いだ。不意に後ろが気になったので振り向くと、みなみはガッツリこっちを見ていた。
「 。」
「別に、見たくて見てるわけじゃないし。そんなんことより早く着てよ。目のやり場に困る。」
「 。」
そんなことを言うみなみの顔は少し赤みががかっていた。