programの使い方
保健室のベッドの上で俺は少し考えていた。勿論自身が先ほど発した言葉についてだ。先ほど確かに俺は「カイザンしろ」と言い放った。そしてこの世界の言語ではない文字の羅列、「program」のフォームを呼び出した。あのフォームはここでも開けるのか?
そう思った俺は一言、呟いてみた。
「『program』...世界を書き換えろ」
すると、またしも俺の目の前にはあのフォームが出現した。だが先ほどとは記述されていることの内容が違うようだ。
「『//world config』...この世界の設定だと...?項目がしかもこのプログラムは呼び出し、参照含めて数万行記述されているじゃないか...結構でかいプログラムだな...」
そして俺はある呼び出しプログラムに目が行った。
「『//magic Properties』...この世界の魔術の情報か?...こりゃえげつない項目を見つけてしまったようだな...下手すりゃ新しい魔術を作ることだってできちまうじゃねぇかよ...」
自分で呟いてみてもこの悪いことをしている罪悪感は消えない。しかも、オマケに自分だけしか使用できない新しい魔術を作りたいという思念がわいてきてしまっている。
「『//Technique properties』これは技の情報だな。なんちゃら流とかのやつもココに記述されてんのか。あ、そうだ必中技ってあんのかな?」
そう思って俺は2つの項目の中から必中「one-shot」や「Blow of conscience」を探す。
するとえげつないモノを発見してしまった。
「なんだこれ...「one-shot」の項目にえぐいのがあるぞ....[Clear attack]っていうのか。これ俺のプログラムファイルに保存しておくか...」
If (mp >= 0)
{
Console.WriteLine("Clear attack"); // Clear attackが出力される
switch (mp)
{
case "Clear attack":
Console.readLine("必中が確定しました");
break;
ふぅ...なんとか実装できたぞこれで使用mp0で必中が乱発できるぞ。そして極めつけは基本ダメージの乱数を変えてやろうかな
tatic void Main()
{
Random r1 = new System.Random();
Console.WriteLine(r1.Next(8193828,8282732));
void Start () {
var tmp = new Dictionary<at,int> ();
tmp.Add (at critical.C, 100);
tmp.Add (at Fumble.B, 0);
tmp.Add (at middle.A, 0);
int speed set = 8296650
int mp set = 8296650
int hp set = 8296650
よし、これでクリティカル100%になったぞ!!オマケに基本攻撃力を4ケタくらい増やして,速度、魔力量,体力を5ケタくらい増やしてやったぞ!!ぐへぇ...
「これ、完全に神様が行うヤツだよな...大丈夫かな、俺。」
他の様々な作業をやり終えた後は結構な罪悪感が残った。だが、気にしていては始まらないので、俺は気持ちを切り替えて保健室のベッドから飛び降りて、皆が待ってるはずの教室に向かって歩き始めた。
教室に戻ると、クラスの奴らから「大丈夫か」や「アルフすげぇじゃん」など、様々なことを言われた。
だが俺は、
「たまたまアイツが剣を落としちゃっただけだぞ。俺はただたまたま剣を振ったら当たっただけだな。」
とすべて言い返した。流石にこの「ユニークスキル」のことは言えないからな。
俺のことがひと段落着き、時間は進んでお昼休み。俺はサリナと一緒に校舎裏の花壇でお弁当を食べていた。
「ねぇねぇアルフあのローゼン=リライトさんに勝ったのって本当なの?」
「あぁ、一応俺が勝ったことになってるな。」
「一応って?何?なんかあったの?」
「誰にも言わないって約束できんなら何で俺が勝ったか教えてやるよ。」
「それってそんなに重い話なの?」
「あぁ、この件は一般的には結構重い話に分類されるな。」
「ふ~ん、...分かったよ。大体予想はついてるけど、どうせ『ユニークスキル』のことでしょ?大丈夫私、そういうことは絶対に言わない主義だから。」
「うおっ何で分かるんだよ?まぁ、言わないって言うならまぁ教えてやるよ。端的に言うとな...俺、その『ユニークスキル』が完全に使えるようになった。」
一拍。
サリナが俺の方を見て固まっている。そして、口を開いた。
「え...嘘...でしょ?完全にって今言ったよね?その効果って何なの...?」
「まぁ、すっごい簡単に言うと、この世界を書き換える力だった。」
「書き換えるって?どういうこと...?」
「それも簡単に言うと、対象のパラメーターを変更したり、新しいモノを作り出せたり、対象のモノを消し去ったりすることができるってことだ。」
「じゃあ、ローゼン=リライトさんに勝てたのも...」
「少し難しくはなるが、アイツの物理攻撃力を消し去ったってことだ。それで、アイツは剣を握れなくなって俺がおいしいところを頂いたってわけだな。多分俺が元の数値に書き戻さない限り、アイツは二度と剣や、斧とかの物理攻撃はできないな。」
「それって...創造神様がやることなんじゃ...」
「そうだな。俺のこの『program』はその権限を貰ったってことになるな。サリナが書き換えてほしいって言うなら今からしてやろうか?この「ユニークスキル」は消費する魔力量はないみたいだし。」
そう俺が持ちかけてやると、サリナは少しもうし分けなさそうに
「え?イイの?だって私アルフみたいに努力もなんもしてないけど...」
「いや、サリナはずっと最下位で劣等な俺にこんなにも仲良くしてくれているじゃないか。俺はサリナがいなかったらこの世にすら居なかったかもしれないんだぜ?そんくらい感謝してんだ。」
そう俺が本心のままに言葉にすると、サリナは頬を赤く染め、顔を隠してしまった。
「じゃあ、サリナ。やってくか。『program』...サリナを書き換えろ」
int speed set = 9886650
int mp set = 96650
int hp set = 9967650
int salinaATK = 9828880
int salinaMAG = 9233300
int salinaDEF = 92881536
int salinaMDF = 199000000
「ふぅ...終わったよ。大体5ケタくらい基本ステータスを上げといたけど、体感的に何か感じる?」
「ううん、全く何も。今度誰かと模擬戦やることになったら試してみるよ。ありがとっアルフ!!」
「まぁ、日々のお返しだしな。あっそうだ、もし模擬戦とかやるんだったら絶対手加減しろよな!!フツーに相手が死んじゃうかもしてないからな!!」
「分かってるって!!もぉ~、アルフは心配性だな~。」
サリナは笑いながらそう言った。だが、サリナだからやりかねないらな。
その時、今一番聞きたくない声を聞いてしまった。
「ほぅ、それはどういうことだね?Eクラスのアルフ君?」