秋の桜子さまより~FA『正統派勇者様は悪役令嬢しか愛してくれない』~
秋の桜子さま、ありがとうございます。
©️秋の桜子さま
ある朝。
目が覚めた時に枕元にあったのが、リリーちゃんのシルエットアート。
10歳くらいのクリスマスの朝にタイムスリップしたのかと思いました。
柔らかいドレスの質感、いかにも魔王の娘らしい色! でもこれが可愛い♡
それに、シルエットなのにちゃんと銀髪なのがわかるんですよ!
髪型はもちろんなんですが(ツインテール萌)
身体のバランスからロリっていうのも巨乳っていうのもわかる!
天才ですよね!エクフラニャッポリート出ますよね!
さすが桜子さま!さすらこっ!(>∀<)
そんな桜子さまから……
『悪役令嬢ってよくわかんない』
との疑問をいただきましたので、砂礫の見解を示させていただきましょうっ。
◇悪役令嬢とは◇
乙女ゲーム※ などにおいて、ヒロインのライバル役として登場する女子。
多くの場合、攻略対象の男子の婚約者などであることが多い。
金持ち・美人・学力優秀・生徒会長等 「とにかく全てを兼ね備えています」 というノリのハイスペックな女子である。
一方で、気が強い・イヤミったらしい・嫉妬深い・自己中…… などの性格上の難点を抱えており、ヒロインに数々の嫌がらせを仕掛けるも、その性格が災いして自滅していく。あるいは最後で断罪されてエンドを迎えるのである。
しかし、この設定には根本的な疑問点が生じがち。
すなわち
「こんな完璧なお嬢さまがそんだけ性格悪い謂れってなくない?」
「完璧なはずなのに最後に墓穴掘るほどツメが甘いってどういうこと?」
「そもそも、悪役令嬢から男奪おうとするヒロインの方が悪じゃね?」
「そもそも政略による婚姻を色恋沙汰で壊す男がおかしくね?バカって100%思われるよそれ」
などなど。
こうした矛盾点を解消したいという欲求から、悪役令嬢もの、と呼ばれる数々の小説が誕生したのであろう。
一方で読者サイドからの見方を示すならば……
悪役令嬢とはまず、正統派なヒロインにどうにも違和感を感じてしまう層にフィットする。
そうした層は 「本当は完璧なのに設定で悪になってしまう」 ところから這い上がる過程にカタルシスを感じるのである。
わかりやすく言えば、たとえばこういうことである。
『誤解でイジメられていたワタシ(悪役令嬢)が誤解を解いて、陰の首謀者(正統派ヒロイン)に復讐!
スッキリするよね』
悪役令嬢の種類、這い上がる過程、周囲との関係性などから無数のバリエーションを楽しむことができる、つまり、テンプレでありながら画一的にはなりにくいのも、人気の秘密であろう。
最後に。
悪役令嬢は断じて悪ではない。
「本当は悪くない」 のに 「悪者にされている」 部分がミソなのだ。
※乙女が自分磨きをしたり、お前はエスパーか、とツッコミ入れたくなる理解ゼリフを吐きつつ男子を陥としていく過程を楽しむ、恋愛シュミレーションゲーム。
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