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ライト&ダークファンタジー  作者: 天使の中ちゃん
13/24

第1部 絶望の始まり ⑬午後3時45分

 午後3時45分。既に住民や兵士(一部の兵士を除く)は抜け穴へ避難していた。昼食から約1時間半程度の時間で城内は様子を変えていた。  


 

 2階の魔霊室に、王、妃、ジエラック、23人の魔法使いがいた。3階の大広間では、ティル、カルタ、サークルカイトの技師がサークルカイトを簡易にだが改造していた。ホスマとホスマ部隊は住民を抜け穴に誘導させる役を受け、自らも選択を迫られていた。そして、数名の兵士が城内に残っていた。隠された王族のお宝を狙い徘徊していたのだ。



今後の作戦は、ジエラックによって立てられた。


 

 ジエラックの作戦は、敵将が動き、総攻撃が始まれば、自分と魔法使い23名の魔法力を全てかけて、その場に強力な維持結界を張ることであった。結界が張られている間に王や妃、ジエラックはじめ魔法使いらが抜け道に避難するとの作戦だった。ただ、その結界は10分程度で破られるだろうと計算に入れていた。そして、結界が破れて敵将と死霊の軍団が城内に雪崩こんで来た時に、西の屋上からティルがサークルカイトで飛び立つという流れだった。



 しかし、上記の作戦は王を納得させる為の表の作戦であった。早くからジエラックは王と妃に抜け道に避難するように進言していた。


しかし、王は


「私は王である。部下がまだ危険な城内に残っているのに王の私が、まず逃げることはできない。」


と拒んだ。そして妃も


「私は王と最後まで一緒にいます。」


と静かに言われた。



 その為、ジエラックは陰でカルタに相談した。戦いの場では不確定要素が多々ある。ジエラックは保険が欲しかった。ジエラックとカルタは相談し二人が犠牲になろうと結論が出た。




 ジエラックが相談した際、時間はかからなかった。カルタは当然のように快諾したからだ。一言の文句も躊躇も無かった。ジエラックは、ただ頭を下げることしかできなかった。その時、カルタも同じように頭を下げていた。長年、一緒に働いてきた者同士、分かり合えるものが、そこにはあった。




 ティルにはカルタが付き、安全に飛び立てるまで、そばにいること。ティルが拒んだ場合、陰でお守りすること。魔霊室にはジエラックが残り、最低時間内まで結界を張り続けること。王と妃にはスリープをかけてでも、城内から退出して貰う予定になった。ジェラックはMP回復薬を持参していた。



※スリープ:眠りをさそう魔法



 その頃、上空では8割程、金縛りがとけているバルトがいた。口や身体からは黒い霧が


『シューシュー。』


と噴出していた。形相も鬼のようになっていた。闇の力がバルトを飲みこみ、更なる力を与えていた。




<登場人物プロフィール③>


レベル:?

名前:バルト・ウインド

種族:人間

性別:男性

年齢:48才

職業:死霊軍団・隊長

才ある職業:勇者、闇の騎士

HP:?

MP:?

力:?

スピード:?

防御力:?

魔力:?

使える魔法:闇の呪いを受け、闇属性の魔法しか使えない状態になっている。

スキル:真風流・剣術、忍術、体術など。

装備品:勇者の鎧・光の兜・風のマント・光明の剣 (装備品に置いても闇の呪いを受け、攻撃力・防御力共にアップしている。)

アイテム:なし

備考:現在、闇の恩恵を受けている。時間が経つも、まだ力が噴出している様子。


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