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俺なりのアヴァベル  作者: 田中
5/7

無印パーティ編 4話目 前編

※リベンジャー

窮地に追い込まれるほど強くなる。

優秀な攻撃技が揃っているが

自身のHPを管理するテクニックが必要になる。


第4話「湿地地帯最終決戦」 前編


「また湿地地帯かよ!!」

まだゲームの仕組みをよく理解していない茂夫は文句を垂れた。

3階毎に階のテーマが決まっていて、茂夫が一人で冒険してきた1階から3階は草原地帯 4階から6階は湿地地帯になっている。

「まあまあ、攻略していこう( ´∀` )b」

流れによってクエストを受注して狩りを始める。

空は朱く染まっており、空の朱みが水面に映り揺れる。危機を煽るようなBGMが流れるのでこの階層は敵が強いのかなと想像させられる。

ここは4階、5階の広いフィールドとは違い狭く設計されている。

狭い上にぎゅうぎゅうにモンスターが配置されているので必然的に敵からの攻撃が激しくなる。

たくあんが群れの中に入っていき銃を撃ち続けるが、モンスターの集団攻撃によりHPが見る見る削られていく。

すかさず茂夫が回復を掛け続けるが攻撃が激しく、回復を掛け続けないと倒れてしまう。

たくあんの銃を用いた攻撃は確かに強いが集団を相手に出来るほどの技をまだ習得していない。

ちなみにこのゲームはチャットを打つときも敵からの攻撃を受ける。

2人ともチャットを打つ余裕などなくひたすら敵の攻撃に耐えながら戦うしかない。

茂夫の回復が追い付かなくなり

「もうだめか…」

そう思った瞬間禍々しい斬撃と共に周囲の敵が凪ぎ払われていく。

モンスターに溢れていた周囲の空間にゆとりができ、回復の魔法で2人のHPが元に戻る。

何が起きたのか唖然とする茂夫とたくあん。攻撃を放ったプレイヤーにカメラの視点を合わせると「こと」と名前が表示されている女性キャラが映っていた。

「着いてきて!」

そうチャットが表示されるとことは6階の入り口地点まで走っていった。

わけが分からないが、茂夫とたくあんはことの向かう先に走っていった。

「ここなら安全だね♪」

入り口周辺まで辿り着くとまたことからチャットが飛んできた。

「ありがとうございます!助かりました!」

茂夫は助けてもらったお礼を言う。

「茂っち、うちだよ うち♪」

その言葉に茂夫はハッとした。そういえばアヴァベルを始めたとき

大悟はキャラクターにことと名付けて、かつリベンジャーと呼ばれる職を選択したのだった。

今対面しているキャラクターが大悟の操作するものだと理解した。

 「一瞬でピンチが消えたよ、すごいな ことピー(*つ´・∀・)つ」

たくあんがことの強さに感心する。

「っていうか、こともHPがギリギリじゃないか… 回復をかけてあげるよ(^-^;」

茂夫が杖を構えると、ことからチャットが来た。

「いや、これでいいの♪」

「どういうことだよ、どう見たってヤバいだろ(゜ロ゜)」

「うちはHPが減れば減るほど攻撃力が上がるの♪」

そういうことか。茂夫は先程のカラクリをその言葉で理解した。

周囲の敵をあっさり倒したのも、ことのHPが既にギリギリまで減って攻撃力が上がっていたからだ。加えて優秀な範囲技が揃っている。これがリベンジャーの力である。

「そういや、仕事じゃなかったのか?ことピー(。・ω・。)」

「仕事がキリのいいところで終わったから休憩中、うちもパテに入れて♪」

こうして茂夫達のパーティにことが加わった。

「もう少したくあんとことと話したいけど、なんかデカい化け物が俺達の近くにいるなw」

茂夫達の近くにこの階のボスであるフォルネウスが近づいてきている。

物凄く大きな獰猛な魚の姿である。

「よし、倒そう♪」

ことが両手のナイフを構える。

「行くべ行くべ(。・ω・。)倒して、黄金伝説みたいに捕ったどーってやろうw」

たくあんが腰から拳銃を抜く。

「濱口でもあんなの食わねえよww」

茂夫が杖をフォルネウスに向ける。

茂夫達の強敵に挑む戦いが今始まる。


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