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俺なりのアヴァベル  作者: 田中
4/7

無印パーティ編 3話目

第3話「茂夫 もう一つの役割」


4階のクエストをクリアし、ワープゾーンに入り次の階層に到着した茂夫とたくあん。

先程とはうってかわり明るい日差しの行き届いた湿地草原が広がる。

出てくる敵の種類はあまり変わらない。

植物モンスターがいなくなった代わりに蜻蛉らしきモンスターが出現し始めた。

現実にこんな一般成人男性ほどの大きさの昆虫がいたら卒倒ものだな、と純は思った。

「さあ、どんどんやるべ(*つ´・∀・)つ」

「っしゃぁ!どんどん狩ろうぜ!狩るのはたくあんだけどww」

「おいおいwまあ、回復は頼むよ!(。・ω・。)」

4階のときのようにクエストを受けて、狩りに向かった。

2人の戦型は変わらずたくあんが撃ち、後方で茂夫が回復の魔法を唱えている。

モンスターを狩り続けてクエストが終わりに近づいたその時

たくあんの死角から大きなザリガニのようなハサミが振り下ろされた。

「危ない!」

思わず純は叫んだ。画面でチャットを打たないと意思の疎通が出来ないから叫んだところでプレイヤーの弘樹に声は届かない。

堪らずたくあんは大ダメージを受けた。HPゲージを見ても残り少ししかない。相当攻撃力が高いようだ。

突然の出来事にたくあんは戸惑っているようだ。

攻撃してきたモンスターを見ると、ザリガニがそのまま大きくなったような敵であった。他の雑魚モンスターと比べると身体が一際大きく一目見てボスだと分かる。

他のプレイヤーの誰かが攻撃し続けたのかザリガニもHPが残りわずかであった。

咄嗟に茂夫は回復魔法を唱え、たくあんは形勢を立て直そうと距離を取り銃を構えた。

だがたくあんが銃を構えた瞬間、6発の打撃音の後にザリガニは倒れた。

茂夫が倒したのだった。

「ちょ!今どうやって倒したの!?(゜ロ゜)」

たくあんは驚いているようだ。さっきまで杖を持っていた茂夫が急に杖を待たずにボクシングのようなファインディングポーズをとっているのだから。

「ふっふっふ、武器をナックルに切り替えたのさw」

純は得意気にチャットを打ち返す。

「俺はただ支援するだけのアコライトにはならない!殴って回復も補助も支援も出来る最強アコライトを目指してるんだ!w」

少し時間を置いてチャットが返ってくる。

「流石田中氏だw殴れるアコライトかっこいい(。・ω・。)」

「へへへ、だろだろ?( ´,_ゝ`)」

「まあ、敵も死にかけだったけどねw」

「いいんだよ、勝ちは勝ちだ!!」

チャットで会話しながら茂夫達はNPCの元まで行き、クエストが完了したことを報告した。


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