表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺なりのアヴァベル  作者: 田中
2/7

無印パーティ編 2話目 前編

第2話「初めての狩り」前編


※レンジャー

銃や弓を用いて戦うため遠距離からの攻撃を得意とする。

遠くにいるので敵からの攻撃が被弾しにくく

有利に戦闘を行いやすい。


爽やかな朝日が窓から差し込む。タブレットの目覚ましアラームが鳴り出し純は目が覚める。

画面の時刻を見ると8時35分

「やっべぇ!!なんてこった!!寝坊じゃねえか!!やっちまった!!ガッデム!!」

昨晩純はアヴァベルというゲームに夢中になり、つい夜の3時までゲームをしていた。

それが原因で寝坊したと思われる。

急いで会社に電話をかけて、上司に謝りを入れた上に

すぐ向かう旨を伝えた。

会社に到着すると門の警備員さんからは寝坊をいじられ

上司からは当然叱られた。

散々なスタートだったが、その日の仕事はなんとか流れるように終わらせた。


仕事を終えて帰ってきて、テレビを点けて

炬燵の中に足を入れる。

深夜までプレイしておきながらメインタワーを3階層しか進めていないものの、なんとなくアヴァベルの楽しさに取り憑かれていた。

晩御飯のコンビニ弁当をつまみながらアヴァベルをプレイした。

「そういや、これ協力しながら遊べるんだっけか」

純はラインで弘樹と大悟に一緒にプレイしようとメッセージを送った。

コンビニの幕の内弁当を食べ終えた頃に2人からメッセージが返ってきた。

どうやら弘樹は暇をしているようで大悟は夜勤の仕事があるらしい。

本当はみんなで遊びたかったがしょうがない。

弘樹とゲーム内での拠点リヴェールという場所で待ち合わせをした。


リヴェールという拠点は色々な店が揃っており、プレイヤーはここで冒険前の身支度をしてメインタワーに行きクエストと呼ばれるモンスターの討伐の依頼をこなしたりしている。

拠点というだけあって広さは中々のもので常時たくさんのプレイヤーがリアルタイムで動いている。

ここにはチャットの文章をやり取りしてプレイヤー同士の交流を図る人も大勢いる。

拠点に田中茂夫を移動させて、弘樹の操作するたくあんと合流した。


「お待たせ、たくあん!(゜ω゜)」

道具屋の前で待っていたたくあんに声をかけた。

「おお、田中氏(゜∀゜ 三 ゜∀゜)待ってたよ!」

そう言った後腰から2丁拳銃を取り出し、空撃ちし始めた。

「おお!かっこいいな!!」

「でしょでしょ!└( ゜∀゜)┘」

純も手に入れた武器を自慢しようと杖を取り出す。

アコライトなので杖を持ち魔力を高め、回復を自分や味方に掛け続けるのがアコライトの基本戦術になる。

たくあんの前でリンクヒールを唱えてみせた。

茂夫を中心に癒しの光が輝く。

「おお、田中氏はアコライト選んだのだな( ´∀`)」

「そうそう、精一杯みんなをサポートするぜ!」

純はこれから友人と協力して仮想世界で冒険することに胸をワクワクさせていた。

きっとたくあんこと、弘樹も同じ気持ちなのだろう。

そう思うと夜勤に行っている大悟と今現在この気持ちを共有できない事が残念に思えた。

「これからどこに行こう?」

「まだ3階までしか終わってないんだわww」

「よし、次は4階だろうからそこから攻略していこう!わっちは次5階だよ( ´∀` )b」

こうして、メインタワーの4階から茂夫とたくあんの2人で冒険に行くことになった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ