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悪魔っ娘ライフの楽しみ方  作者: 久条 巧


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27/44

その25・are you ready?

 久しぶりの夢。

 悪魔ルナティクスが、異世界大使館というところを忙しそうに走っている。

 職員たちは、その光景を当たり前のように見ている。

 悪魔と人間が共存する世界。

 ひょっとしたら、ルナティクスは真央と入れ替わりに地球に転生したのかもしれない。


「……ふぁ……また夢か」

 焼きたてのマフィンを箱に詰めると、いつものようにマチュアは、向かいのパスカル雑貨店へと配達に向かう。

 空間を広げて店内は明るく広くなったのだが。


「なんでパスカルさんの座っている場所は変わらないの?」

 鑑定や買取を行うカウンターはパスカルの仕事。

 店内が広くなったのに、なんでここだけは全く変わっていないのか。


「なんでって。ほら、全て手が届くだろう?」

 後ろにあったタバコ盆を取り出して、キセルを吹かす。


──プカーッ

 煙がゆっくりと昇り、それをのんびりと眺めている。

「……店が大きくなって、外向けに食品専門のカウンターも作って、在庫も綺麗に整理されて、人件費のかからないゴーレム店員がいる。これ以上は望むものないのでしょ?」

 やれやれとマチュアが問い掛けると、パスカルはマチュアを見てニィッと笑う。

「あるよ」

「へ?それはナンジャラホイ?」

 少し驚いたマチュアが問い返すと。

「この時間がいつまでも続くこと。争いのない、この、のんびりした時間が好きなのさ……」

 そう話してキセルを吹かす。


──ガヤガヤガヤガヤ

 すると、通りの前に商隊がやって来る。

 グラントリ王国代表のカマンベーン商会と、サンマルチノ王国代表のビーステス商会。

 二つの商会がパスカル雑貨店にやって来ると、店内を色々と物色している。

「さて、仕事の時間だな。カナン商会は彼らと合流してヒト族の国に向かうんだろう?」

「まあ、そうですけどね。実際に出発するのは三の日ですから、それまでは観光なんじゃ無いですか?」

 そう話しをしていると、何人かの商会員がパスカルの元にやって来る。


「ここでは格納バックを取り扱っていると聞いたのだが」

「うちは魔法の箒が欲しいのよ。融通できない?」

「お、おい、これがあれか?グラントリ女王が絶賛していたマフィーンとかいう菓子じゃないのか?これを全部売ってくれ」

 次々とやって来る客。

 するとパスカルはキセルを吹かす。


──プカーッ

「生憎と、バックと箒は在庫がなくてね。マフィーンは一人一個と決まっているんだ、それで良ければ販売するよ」

 いつものマイペースな対応。

 ワルプルギスの住民は慣れているので全く問題はないが、それぞれの王都からきた商人達は表情が険しくなる。


「わたし達は国の代表としてやって来たのよ。それを邪険に扱わないほうがいいわ」

「その通りだ。このヒト族交易許可証はな、選ばれた商会しか手に入れられないものなんだ。こんな雑貨屋風情、簡単に取り潰すことも出来るぞ」

「わかったらマフィーンを売れ。全てだ」

 次々と叫ぶ商人達。

 だが、パスカルは何処吹く風。


──コン

 キセルでタバコ盆を叩いて灰を落とすと、別のタバコを詰めて火を点ける。

 その香りは芳醇、商人達も知らない香りに驚いている。


「あの、勘違いしないでくださいね。無いものはない。一人一個もうちのルール。たとえシャイターン王がここに来ても、これは譲れませんねぇ〜」

 ぐっ。

 飄々とするパスカルに、商人達も怒りを露わにする。

「なら、それの仕入れ先を教えろ‼︎直接頼んで来るわ」

「そうね。ひょっとしたら在庫があるかもしれないわ、一体どこから仕入れたの?」

「それと、そのタバコもだ。我々の知らないタバコ、それも教えてくれ」

 さらにグイグイと押して来る。

 だが、それでもパスカルは呑気なものである。


「商品の仕入れ先を教える商人がいるとでも?それぐらいの流儀は守ってくださいよねぇ」


──フーッ

 メンソールの煙を三人に吹きかける。

 ゴホゴホと咳き込みながら、なら良いと店の奥へと向かう。

「あんなのと仕事したくないわ‼︎」

 マチュアは思わず笑いながら呟く。

「あれ?マチュアも行くのか?さっきの二人は商会代表だぞ?」


──ガーン

「嘘でしょ……商会の代表なら、自国に残ってどっしりと構えてよ……」

「ま、そういうものだな、ヒト族の国なら、往復で十の日か。滞在期間も考えて、二十の日な」

「そんなにあのプライドの塊と付き合うのか、嫌だわぁ」

「プライドの塊?鉱石か何かか?」

「……んと、うちの田舎で、自尊心をプライドというのよ」


──プッ

 思わず吹き出すパスカル。

 すると、またしても店の奥から商人達が走って来る。


「この建物はどうなっているんだ?店内の広さと建物の広さが合わないではないか!!」

「倉庫の区画が隣の家を突き破っているじゃない、これはどういう事なのよ?」

「魔法か?そんなんだな、教えてくれ」

 あ〜煩い。

 今はマチュアがカウンターで話しているのに、商人達は横から入り込んでくる。


「あの〜、私が話ししているのですが」

「煩い、この半魔族が。貴様の用事など、我々には関係ないわ」

「わかったら身の程をわきまえなさい。奴隷上がりのツノオレが」

「ほら、どいたどいた。大した用事じゃないんだろう?」

 最後の商人だけは、ほらほらと優しく追い立てたが、商会代表はマチュアを思いっきり見下した。

「あ、それも秘密でね。そこのお嬢ちゃんはうちの大切なお得意さんで、それを無下に扱うような人にはねぇ」


──プカーッ

 最後の一吸いを吐き出すと、カン、とキセルでタバコ盆を叩く。

「あのような半魔族がお得意様とは」

「この店は特別な商品を扱っていると思ったのに……」

 呆れた顔でそう告げると、流石のパスカルもカチンと来たらしい。

「あ、そこのお嬢ちゃんは、あんたらと一緒にヒト族の国に行くカナン商会の代表だからな、口の利き方に気をつけたほうがいいよ」


──モグモグ

 手を伸ばしてマフィンを手に取ると、それを千切って口の中に放り込む。

 すると、商会代表もマチュアを見て一言。

「半魔族の商会が、我々と同じ代表とは……」

「そうよねぇ。まあ、宜しくしてあげるわ」


──ムッ

 その物言いには、マチュアもキレる。


──グ〜ッ

 二人を見てから、マチュアは親指を立てて首を掻っ切るポーズをする。


「どうもー。魔法の箒や収納バック、空間拡張倉庫、マフィンの開発をしていますカナン商会のマチュアです。シャイターン王から王室御用達も持ってますし、グラントリ女王やサンマルチノ王に献上した魔法の箒は私が作ってます……なので、あんたらとは一切取引しない‼︎」

 そう話して、のんびりと外に飛び出す。


「な、なんだ……と、ちょっとまて、いや、待ってください」

「あのですね、まさか貴方が作っていたとは思わなかったのよ、マチュアさん、話を聞いてください」

 必死に弁明しながら追いかけてくるが後の祭り。

 店の外に出たマチュアは、箒に乗ってカナン商会まで飛んで行った。


………

……


 商業区・倉庫街。

 燃え落ちたライオネル商会は、建物が再建されるまで倉庫で業務を行っている。

 その仮設事務所の奥にある部屋の中で、ライオネルは机の前で唸っている。


「事故に見せかけた暗殺も失敗、建物を燃やしても魔法で修復、商売でも全て上を行かれる……それに、イスュタル商会からも今後の付き合いは考えると言われ……あの女、イスュタルまで取り込んだのか‼︎」

 唸り声を上げるライオネル。

 実力行使も搦め手も、そして間接的な方法も駄目。

 シャイターン王国第一位の実力を持つイスュタル商会を使ってもダメとなると、既に打つ手は失われた。


──ガシャーン

 怒りに任せて机の上のものを振り落とす。

 隣の事務室では、触らぬ神になんとやらと、ライオネルの発作的な怒りが収まるのをじっと待つしかなかった。


………

……


──ガヤガヤガヤガヤ

 カナン商会倉庫には、ヒト族の結界を越えるための新しい馬車が並んでいる。

 それを見ようと、近隣の商人達も集まって倉庫の外から眺めている。

 倉庫にいる従業員達は、集まった商人にマフィンやパンを配り歩く。

 既にカナン商会名物のとなった『オヤツ配り』

 誰が名付けたのか知らないが、カナン商会はめでたい事があったらオヤツを配る。

 それが近隣にも広がり、子供達まで貰いに来るようになっていた。


 フェザーは外に集まっている商人達と話をして、倉庫で作業をしているマチュアが見られないようにしている。


──ブゥゥゥン

 馬車の下に潜り込んで、車軸に耐朽性向上の魔術を付与する。

 一台一台丁寧に付与すると、今度は車輪。

 魔法陣で車体ごと付与すれば早いのだが、車体は壊れても良いように付与しない。

 そうすれば、馬車を扱う店に修理にも出せるし、車体を買い替える時も車軸と車輪だけ残しておけば安く済む。

 そんな事をのんびりとやってから一息いれる。

 すると。


「マチュア様、カマンベーン商会のリンダ・カマンベーン様とビーステス商会のアストラ・ビーステス様がいらしてますが」

「はぁ。挨拶なら受け付けるが謝罪も商談も受け付ける気は無いって話して。ヒト族交易に関しての話ならしますが、それで宜しいか伺って来て」

 コボルト嬢にそう説明すると、彼女はすぐさま外に向かう。

 すると、すぐさま外が騒がしくなった。


──カツカツカツカツ

「お、お待ちください。商会倉庫は関係者以外は立ち入り禁止です‼︎」

 コボルト嬢が必死に止めようとするのを、アストラは無視して入って来る。

 その向こうでは、どうしようかと困り果てているリンダの姿もある。

「あ、あっち側は常識人で、こっちは脳筋か。一体なんのよう?」

 やれやれと頭を捻りながら問いかけると。

「謝罪も商談も受け付けないとはどういう事だ‼︎」

「五月蝿えバーカ。うちの商会のポリシーは全て平等だ。種族で相手を見下すような二流商会とは話しする気にならないよ、叩きださせる前にとっとと出て行け」


──ブチブチブチッ

 一気に額の血管が浮き出すアストラ。

 これだからオーガの商人は相手したくない。

 それにひきかえ、リンダの方がまだマシだ。

 ハーピィ族のリンダの方が、中まで入ってこない分節度がある。

「いい気になるなよ、俺が一言声を掛けたら、貴様の商会の物流などすべて止めることができるのだぞ」

「あ、そういう二流のやることは良いので。どんな手を使っても構いませんが、手を出したなら10倍にして返すから」


──ブチッ

 あ。

 アストラがキレた。

「この俺を二流だとぉぉぉぉ」

 いきなり殴り掛かるアストラ。

 まあ、こので程度のやつの攻撃など簡単に受け止めれる。

 すぐさま構えをとって拳を受け流そうとした時。


──ドガッ

 予想外の角度から殴られて、マチュアが横に吹っ飛ぶ。

「ぐあっ……」

 床で二、三度体が跳ねる。

 そして直ぐに立ち上がると、アストラがマチュアに蹴りを入れる。


──なんだなんだ?

 右上段回し蹴りが飛んで来たので、両手でブロックしようとしたのだが、左の腹部を力一杯蹴り飛ばされた。


──ドンガラガッシャーン

 空箱に体ごと突っ込んだマチュア。

 口の中を切ったらしく、血の味が口の中に広がる。


──ピッピッ

『幻影拳:対象に命中する瞬間に空間を超え、別の位置に攻撃を入れることができる。第三聖典ザ・サードの魔法体術』


「ふぁ。幻影拳とはまた、とんでもないものを使うんだなぁ」

 マチュアも始めて聞いた体術。

 この世界固有の、魔術と体術の融合。

 なら、正面から戦うと不利である。


──ザッ

 立ち上がって半身に構えると、マチュアはトントンとステップを踏む。

「そんな攻撃、もう当たらないわ」

「俺の幻影拳はサンマルチノ様直伝。それを見切ることなど出来ぬわ」

 素早く間合いを詰めて殴り掛かるアストラ。

 だが、その拳は途中で止まった。

 マチュアは腕に魔力を込めると、その自分の腕の三倍の大きさの魔力の腕を作り出して、攻撃が出きる前に止めたのである。


──ガギッ

「な、なんだそれは?そんな魔法体術は知らないぞ?」

 慌てて後ろに下がる。

 ならばと素早く間合いを詰めると、その巨大な魔力腕で肘打ちをする。

「必殺、巨大な裡門頂肘(りもんちょうちゅう)‼︎」


──ドゴッ

 一撃でアストラの胸骨が砕け、顔面が抉られる。

 込めた魔力の大きさで魔力体の大きさは変えられるらしい。

 先日、グラントリに受けた『魔力腕による心臓潰し』の応用技である。

 力一杯吹き飛ぶと、倉庫の外まで飛んでいく。


──ガラン……

 仰向けで倒れているアストラを見た彼の部下達は、すぐさまアストラを抱えて何処かへ走り去った。


──ダン‼︎

 すぐさま拳を構えるマチュア。

「やり過ぎたんだよっ‼︎」

 あ、少しは反省している模様。

 すぐさま従業員達が倉庫の片付けを始めたので、マチュアも壊れた箱を一緒に退ける。

「マチュアさまは良いですよ。こういう雑務は私たちの仕事ですから」

「い、いや、やり過ぎたから、反省して片付ける」

 いそいそと部下と一緒に片付けをしているマチュアを、リンダはじっと見ていた。



 ◯ ◯ ◯ ◯ ◯



 ようやく片付けが終わり、従業員達も仕事に戻る。

 マチュアも倉庫仕事を終えたので、酒場に帰ろうかなと倉庫から出た時。


「感服しましたわ。雑貨屋の非礼はお詫びします」

 リンダがマチュアに頭を下げた。

「いいの?私は奴隷上がりのツノオレだよ?」

「……今迄の考え、生き様を直ぐに変えることはできません。ですが、先の私の行動が間違っていたことは理解しました。同じ商隊の仲間として謝らせてください」

 ならは、断る道理はない。

 マチュアもニィッと笑いながら頭を下げる。

「では、ヒト族との交易がうまくいきますように」

「ええ。ですが、一つ聞いて宜しいですか?」

「はい。どうぞ」

「怒らないで聞いてくださいね。あのヒト族などと、本気で普通に交易を考えているので?」

 先に怒らないでと聞いて来たのでまあよし。

「我がカナン商会は全てにおいて対等。それはヒト族も例外じゃありませんよ。そもそも私は半魔族ですからね。カマンベーン商会にも、節度ある交渉をお願いします」


──ペコッ

 頭を下げてお願いするマチュア。

 するとリンダも頭を下げ返す。

「私たちも出来うる限りは努力しますわ。本当を言うと、私とアストラは交渉などせずに全て奪い取ろうと考えていましたの。その算段をカナン商会とも行おうと思っていましたけれど、それは無しにしますわ」

 コクコク

 その言葉には、マチュアも力一杯頭を振る。

 そんな事されたら、この商隊か全滅してしまう。

 マチュアの力で。

「それがよろしいかと。もしそんな事をしたら、二つの商会がこの大陸から消えてますよ。帰りの道中に大回帰に巻き込まれたことになってね」


──ザワッ

 マチュアは笑いながら冗談まじりで話しているが、さっきのアストラとマチュアの戦いを見ているので洒落ならないと理解した。


 そんな話をしていると、馬に乗った騎士団員がマチュアの元にやって来た。


………

……


「こんにちはマチュアさん。先程治療院にビーステス商会のアストラ・ビーステスーストが運ばれて来まして……詳しく話を聞くと、マチュアさんと交渉をしていた時に突然あなたが激昂して、一方的に暴行を受けたと申していますが」

 まあ、騎士も一方の話だけでは信用しない。

 なので事実関係を確認しに来たらしい。

 すると。


「それは嘘ですわ。キレたアストラが無断で倉庫に侵入し、一方的にマチュアさんに殴る蹴るの暴行をしていましたわ。腹を立てたマチュアさんは一度しか殴ってないし、その時に体をぶつけて怪我をしただけですわ」

 リンダが騎士達にそう弁明する。

 すると、騎士団員がリンダの方を向く。


「失礼します。貴女は?」

「自己紹介が遅れましたわ。私はリンダ・カマンベーン。カマンベーン商会の当主を務めていますわ」

 会釈をするリンダに、騎士団員も頭を下げる。

「そうでしたか。アストラ様は、現場にリンダ・カマンベーンがいるから、彼女が真実を知っていると叫んでいました。では、マチュアさんは商会の規則を無視して倉庫に侵入したアストラに暴行されたと言うことですね」


──コクコク

 マチュアとリンダが頷く。

 これで話は終わりである。

「それでは、そのように報告させていただきます。では」

 敬礼をして立ち去る騎士達。

 それを見送って、マチュアはリンダを見た。


「あの言い回しだと、アストラが貴女とつるんで私を嵌める気だったのですね。それを助けてくれたのか……」

「いえいえ、私は商人。どちらが商会の利益を生むかで考えますわ……今後も良いおつきあいが出来ますように」

 そう話して立ち去ろうとしたので。


──スッ

 マチュアは拡張エクステバックからマフィンなどの入っているバスケットを取り出して、リンダに手渡す。

「ではお土産です。また今度、色々とお話ししましょう」

「あら。それではありがたく頂きますわね」

 嬉しそうにバスケットを受け取ると、リンダは商会の停泊している宿へと戻っていった。



 ◯ ◯ ◯ ◯ ◯



 翌日からは、カナン商会も大忙し。

 大量の雑貨を積み込み、向かうメンバーも厳選する。

 フェザーにワルプルギスを任せて、急遽マチュアが商隊の指揮をとることになった。


──スッ

 倉庫で積荷を積み込んでいるマチュアの前に、ラセツが歩いてくる。

「今回、マチュア様の護衛として同行する事になりました。どうぞ宜しくお願いします」

 深々と頭を下げるラセツ。

「はい、宜しくお願いしますね。基本ラセツは商隊の護衛をメインに、私は放っておいてください」

「は、はぁ……それで宜しいので?」

「うちは、他の商隊みたいに大掛かりな冒険者は雇わないからね。専属のチームが二つ、あとはラセツ、これでおしまい」

 そう話すと、ラセツもとりあえず納得する。

「うちのチームと言いますと『プライムフォックス』と『ザ・サン』の二つですか。まあ、実力ならライトニング卿のドラゴンランス、ドラゴンファングと並びますし」

 お?


──ポン

 思わず手を叩くマチュア。

 そう言えば、アレクトーのチームは何処と契約したのだろう。

 最近は姿も見えないのだが、何処かの商隊と契約できたのかな?

 そんな事を呑気に考えながら、マチュアは出発の準備を勤しんでいた。



誤字脱字は都度修正しますので。

その他気になった部分も逐次直していきますが、ストーリー自体は変わりませんので。

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