表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/19

「子供との最後の日」

  「子供との最後の日・・・」


  

   第16章・・・


ホテルを出て車で私を送る途中、明日の話をした。


「明日どうしたらいい?何時に待ち合わせをする?」


2人は私や祐二さんの家族にばれないようにと段取りを話し合った。


自宅近くにつき車から降りると何も言わずじっと見つめ会い車は走り去った。


私は夏美ちゃんの所に由美を預けていったので向かえに行き手を繋いで自宅に帰った。


夕飯の支度をして、由美のお気に入りのビデオをつけて自分の部屋に行き

明日の荷物をまとめた。


由美のいる居間に入るとビデオを見ながら無邪気に踊ってる娘がいる。


私は泣きたい気持ちを抑え今日一晩、由美に付き合い一緒に歌やテレビをみた。


「由美ごめんね、もう由美と会えない・・・ママを許して・・」


私は心の中でそう叫んで泣いた。


この笑顔を、もう見ることは出来ない私は何度も自分に問いかけたが、どうしても

連れてはいけない!


きっとこの子は私を怨むだろう出来れば連れていきたい、だけど・・・


私は由美を抱きしめ首に掛けてある首飾りを由美にかけてあげた。


「ママ〜これママの大事なもの、どうしたの?」


「由美にあげるこれをママだと思ってずっともっててね」


「あっ!パパには内緒ね。」


そうゆうと。小さいながらも、何かを感じたのか泣きながら首飾りをはずし

自分の大事な、おもちゃ箱に入れ涙を拭いて隠していた。」


「由美これ大事にする・・・ママ〜」そういって私の腕の中に飛び込んできた。


私はこらえきれなくなり由美を抱きしめ泣き出した。


「由美、由美ごめんね・・・ママを・・・許してね」


私の涙を小さい手で優しく拭いてくれた。


「ママが泣いたことパパに言わないでね・・・」


「うん!ないしょね」由美は私から、離れようとはしなかった。


そして夜・・・・夫が帰ってきて、いつもの夜をすごした。


ただ一つ違ったのは由美が私のべットで眠ってしまったと、いうことだけだった。


私はその寝顔を朝がくるまで、ずっと、見続けていた。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ