「決心・・・」
「決心・・・」
あれから、夫は家に早く帰る日が多くなっていった。
私のことを、まだ疑ってはいるみたいだ。
そんな夜のことだった、私と夫は深刻な話をしていた。
「ママ?僕と居て幸せ?・・」急に夫は、そんな話をはじめた。
「どうして、そんなこと聞くの?」
「あれから、ママは僕を少し避けているような気がして」
「気のせいでしょう、そんなことはないよ!」確かにあの夜、夫に抱かれて以来
私は避けている。
「ママは、誰か好きな人でもいるのか?」私は動揺を隠せなかった。
「好きな人いるよ!」夫はびっくりしていた。
「えっ!いるの誰だよ!」
「そんなに、まじにならなくても・・由美とパパに決まっているじゃあない」
ウソの笑顔で答えた。
「パパ〜恋は馬鹿げている!由美にとっても僕にとってもママだってこたえたよね」
「う、うん・・・それが」
「やはり私は貴方にとって女ではないんだよね」そうゆうと夫は何の迷いもなくこたえた。
「そうだよ!君は母親になったんだよ!女ではないだろう」笑っていった。
「それとも、まだ乙女みたいに恋でもしたいのか!いい年して、それはないだろう
それに家庭を守ることも大事だ、そうじ洗濯、子供の世話で、恋なんてしてる場合ではない」
そして私を決心させる言葉を夫は口にした。
「君の顔をみてごらん、20代の頃は若いから、恋もいいだろう、でも今は、年をとって
誰が君のことを相手にする、この僕だけだよ!確かにそこら辺のおばちゃんみたいではないよ!
が、君も結婚して、子供を産めば、おばちゃんとかわりない・・・」
ショックだった。
結局、私は召使みたいなもの、誰も相手にしない!冗談じゃぁない!
この人に取って私は女ではないんだ。
「もういい!」そういって、私は先に休みベットで泣きながら祐二さんのことを思い出していた
明日祐二さん逢おう!心にある決心をして、その日は眠りについた。