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迷子  作者: 匠さん
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死の山

朝巨木の葉っぱを敷き詰めた寝床から目覚め

見た目若木の守護神を担ぎ誰も居ない村長の家から外に出る。

周囲を見渡すと二個ある太陽が顔を出し村人達は畑らしき場所で何やら作業をして子供たちは水を運んだり手伝いをしている。


匠さん「おはよー」村長「おはようございます」「「「おはようございます」」」


どうやら昨晩の内に村長が村人に守護神と匠の話をしていたらしく村の大人達とも違和感なく会話する。


匠さん「塩ってないの?」村長「は?」

匠さん「白くて嘗めるとしょっぱいやつ」村長「なっなっそっそれは岩塩ですか?」

匠さん「しょっぱいやつ」村長「そっそんな高級品は死の山でしか採れずこの国では国王か貴族位しか」

匠さん「」村長「」

地面「ガッ」守護神(12)「痛っ!?何?なんなの?!」

匠さん「おはよう」守護神「」


どうやら話が長そうなので守護神に任せることにした。

決して決して難しくて理解出来ない訳じゃなくて。


村長曰く岩塩は死の山でしか産出されず冒険者と言われる人達が命懸けで採ってくる。

馬車などを使った大量輸送も魔物の餌になり出来無い事から少量しか出回らないらしい。


冒険者?


守護神曰く人の世界では冒険探検旅の警備等何でもする職業の人々で戦争特化の人達は傭兵と呼ぶらしい。


匠さん「死の山?何処?」守護神「南東へ馬で3日位」

匠さん「」守護神「」

匠さん「どっち?」村長「あっち」


ダッダダダダダダダ。。。。。。。。。。


突然強風が吹き荒れ砂埃が舞い上がった。

「目が目が」「口に口にペッペッ」「おかーさーんおかーさーん」村人達は突然の強風により大混乱を来たししゃがみこむ。

村長「皆無事か!」

強風が収まり周囲を見渡すと不思議な事に村人達は怪我もなく行方不明者も無。。。。。。。。。。匠と守護神が居なかった。


ダダダダダダダ。。。。。。。。。。

匠さん「うぉぉぉぉひゃっはー岩塩!岩塩は何処だー」

守護神(12)「ちょっちょっと待って待ってストーーーーップ」

ガッガリガリガリガリガリガリ

匠さん「なっ地面柔らかっ!?ふんっ!」地面「ズボッ!」

ガリガリガリガリガリガリ

守護神(20)「なっ痛い痛い痛いぁぁぁぁぁ」守護神(38)「死んじゃう死んじゃうからー」 

ガリガリガリガリガリガリ。。。。。。。。。。

最近突風から村人達を守護した守護神は力の回復に努め目覚めたときには三時間くらい経過していた。


匠さん「何?なんなの?着いた?岩塩?」守護神(38)「はぁはぁ着くわけ無いでしょ!馬で3日よ!3日!いくらあんたでも」

匠さん「3日?」守護神(38)「えぇって何?この闇の気配は?」

守護神(38)「あ」


死の山


昔昔木々が生い茂り動物や野草に溢れ岩壁からは岩塩が産出する神に選ばれた地域でありその山の守護神は穏やかな性格の神だった。

やがて人はその自然豊かな麓で生活し岩塩が発見されると人々が集まり都市が形成される。

山の繁栄は神の格に影響する。

人が増えるにつれて木々は伐採され動物は殺され食料や道具に加工される。

このままでは山が荒れてしまう。

山の守護神は人間の王に使いを出して話し合いをする事にした。

使いの鷹を王都へ送り山の保護を話し合う。


王国占い師「そやつは悪魔の使いだ!」


王国占い師は叫んだ。

豊かな山の利権は大きく都市にもたらす利益は莫大であり王国の中でも一二を争う大きな都市だ。

万一山が保護され岩塩が採れなくなったら否制限されれば。

その土地を納める貴族は王国占い師へ耳打ちをする。

王国占い師は叫び迫真の演技をする。


そして鷹は殺され国軍と貴族の私兵により山は伐採され動物は殺され守護神迄も焼かれていった。

「岩塩取り放題だハハハ」


その日人は初めて神を殺した。


森湖の守護神(40)「山の記憶?」

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