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迷子  作者: 匠さん
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寒村

森湖の守護神(2)「嫌ぁぁぁぁぁ離してー」(3)「痛い痛い地面に地面に擦ってるから!」


そんな叫び声が森の中に木霊する事二時間半

荒れ地が目の前に広がる

「なんだここは?」

森湖の守護神(5)「ほらアッチに人間の村が見えるでしょ?さっさと妾を置いて帰ってちょうだい」

匠さん「」森湖の守護神(5)「」


遥か彼方に点で見える村に向かって無言で走り出す匠さん。

匠さん「あれ!?」

一瞬で点だった村が目の前にある。

なんだ?ちょっと走っただけなのに遠く離れた所に数秒で着いた?

今までは森の中を無我夢中で走っていて気付かなかったが足が速くなった?

匠さん「そんな事より帰り道!人は人は何処だ?」


静まりかえる村だが各家からは人の気配はする。

匠さん「たのもー」守護神(5)「かーえーるーはーなーしーてー」

匠さんが呼び掛けるも返事はない。

何故?

匠さんは他人から無視されたりしない悪い意味(四割)良い意味(五割)で人からは愛される人生を送ってきた。

自ら関わった人や絡まれた人を自然と巻き込み

ある人は内気な性格が面倒身の良い正確に変わり。

ある人は強気な性格で我が儘身勝手な性格が大人しくなる等。

人から無視される

そんな経験は今まで数回しか無かった。


匠さん「ぬぬぬぬぬ」守護神(5)「えっ何?何?なにすうがぁーきゃー」


森湖の守護神を振りかぶり村の中心に生えている巨木へ叩きつける。

巨木「バキッ」守護神(6)「痛痛い痛い」

巨木「バキバキずしーん」守護神(11)「はぁはぁ」

五回目にして盛大に薙ぎ倒された巨木

村長「ひぃっひぃぃぃなんてなんて事をこっこっんな寒村に何も有りませぬ平に平に御容赦を」

匠さん「やっぱり何で隠れてたの?」

村長「ですからこのような僻地で寂れた村ですからそのなんと言うか人が来るそんなことは無いわけで」

守護神(11)「このむすめ馬鹿だからちょっと待って」


守護神と村長が話している最中周囲を監察してみると各家家の入り口から住民が此方を眺めている。

匠さん「がぉー」扉「ばたん」

扉「ツゥー」村娘「じー」

匠さん「がぉー」扉「ばたん」

そんな事を二十回ほど繰り返すと少年少女が集まり始め。

匠さん「第一回だるまさんが転んだ!大会!」

「え?だるまさん?」「第一回?」「なにそれ?」

匠さん「だるまさんが転んだ知らないの?」

「「知らない」」


村長「貴女があの森の神様ですと?」守護神「うむ先代が新たな月となり妾が誕生したのじゃ」

村長「こっこれは失礼しました」守護神「良い良い」

村長「しかしあのような小娘は知りませぬ」守護神「ふむぅ何奴なのかそれにあの力も」

村長「力?」守護神「いや何でもない周辺の事を教えてたもれ」

村長曰く森から一番近い人里がこの村で人の足で丸一日の距離

更に次の町や村迄は馬車を使って7日以上掛かるという。

守護神「何故このような場所に村を」村長「税金が払えず仕方無く」

守護神「人も大変なのじゃな」村長「えぇ」


匠さん「だーるーまーさーんーがーー    転んだ!」

匠さん「少女少年あうとー」

少年少女「「ずりぃー」」匠さん「まだまだだな」

匠さん「お腹空いたしご飯にしよう」

「「はーい」」

匠さん「村長めしー」村長「いっいや飯ってその巨木の根しか」

匠さん「いいよいいよ」「「巨木の根っこ一杯だね」」


帰る事を忘れて木の根を貪り村長の家に泊まることにした匠さんは寝る前に思うのであった。


「塩が欲しい」

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