話し合い
匠さん「たのもー」ざわざわ
商隊を囲むように配置され精鋭聖騎士隊が周囲を警戒していたにも関わらず突然正面に現れた一人の少女。
若木の幹を担ぎ鼻唄混じりで近づいてくる。
見れば見るほど街中ならその辺にいそうな少女だが此処は僻地だ。
騎士「とっ止まれ!」匠さん「一番偉い人は何処?」
騎士「何物だ?何しに来た?」
匠さん「匠さんで話し合いにかた!」守護神「話し合いにかた!っってかたって噛んでやんの」
匠さん「うざっこのウザいの守護神ねコレとかアレで通じるから」守護神「な!!」
「守護神!?」「何だと!?」「おい隊長は?副隊長は何処に!?」「大変だー」
突然現れた攻略地の主だ騎士達は慌ただしく動きだし匠さんを包囲する。
中央付近で商人達と偵察隊の帰りを待っていた副隊長だったが突然の騎士達の動きに魔物でも現れたのかと様子を確認しに行く所で一人の騎士が駆け込んでくる。
「突然守護神と少女が現れ副隊長を呼んでいます」そんな報告を受けたが少女?何故少女がこんな所に?しかも守護神だと?
確かに新しい森の守護神が誕生したのは知ってはいるが。
急ぎ馬を走らせ騎士達へ割って入り少女を観察する。
副隊長「少女。。。だな」匠さん「偉い人?」
副隊長「この隊の責任者だが」匠さん「はいはいえっとめんどくさいんで帰って下さい」
副隊長「は?」匠さん「だーかーらー家に帰ってって」守護神「匠はいつも適当だな良い良い妾が説明しよう」
守護神「これ以上は森湖の領域人が近づくのは許さん」匠さん「やだぁ私人だしぃ帰らないと」
副隊長「あなたは守護神なのか?」匠さん「私は匠さん」守護神(845)「妾が森湖の守護神じゃ」
この若木が守護神だと?では少女は御使いか神官か?
我等に帰れとの要求だが。。。手ぶらで帰るわけにもいかない
例え相手が守護神でも生まれたてで戦力は少女一人だ戦力ともいえん。
だが相手には森の化け物達もいるはず。
化け物?
誰も立ち入った事もない森に何故化け物が居ると判るのか?
確かに森には獣や魔物は付き物だ但し相手に出来ない程の者は余り居ない居たとしても聖騎士隊に手練れの冒険者達も居る。
然し伐採や調査採取中に襲われるのも面倒だ。
今後も考えれば交渉役も悪くはない。
副隊長「我々はあなたの森から木を別けて頂きたくまいりました」守護神(845)「これ以上近づくのは許さん」
副隊長「しかし我々も領主様からの命令でしてハイそうですかと簡単には帰れません」
副隊長「どうでしょう我々の伐採中邪魔が入らなければ直ぐ終わります協力しては頂けませんか?」守護神「おい話を聞いておるのか」
副隊長「聞いていグチャッ。。。」
匠さん「はぁ意味わかんない死ね」
数秒時が止まった