戦争
匠さん「今日も良い天気だ」
昨日は村長の渾身の演説後
村人達による今後の村防衛及び発展会議が行われ日が沈んだ後も篝火を囲み夜遅く迄続けられているのを横目にスルーして一番離れた家の中で就寝する匠さん。
匠さん「私は空気の読める女」(自称)昔からの心得である。
翌朝早くに村人「あのぅ起きてください起きてくださいこのいえ私の家です」と身体を揺さぶられ嫌々起きる。
村人「なんでこんな所で寝てるんですか?」匠さん「外が煩かったから」
村人「」匠さん「おやすみなさ」
村人「二度寝駄目絶対」匠さん「あと5分」
村人「絶対起きる気ないだろ!」匠さん「あーもぉー」
そんなこんなで朝早くに起こされ家から追い出された匠さんは森湖の森にお散歩へ
外苑をテクテク歩きながら雑草や果物を探して歩いていると遠くから数頭の馬が近づいてくる。
騎士「おい!貴様何をしている!」匠さん「お散歩」
騎士「隊からはぐれたのか?何処の所属だ!」匠さん「所属?」
騎士「冒険者か商隊か荷物係か所属だ!所属!」匠さん「無所属!」
現在冒険者達と連絡がとれなくなっていた為に森の様子を確認に来た騎士達の常識ではこんな僻地に人など住んでる訳もなく
人が居れば自分達の仲間だろう程度でしか考えられなかった。
騎士「おい正直に何をしているのか答えろ」匠さん「だから散歩だって煩いなぁ」
カチャリ 騎士は馬に着けていた馬上槍を外し右手で構え左手で馬の手綱を制御する。
軍において斥候とは優秀な者が選ばれる。
戦争における情報は重要なもの
そう物理的な戦争でも始まる前に終わっていた何て事も少なくない。
そんな優秀な斥候に選ばれた騎士達は常識をかなぐり捨てるのにさぼど時間は要らなかった。
本能的に危険を察知し少女から目を離さず馬を下がら
守護神「もう二時間くらいのとこまで来てるよ」匠さん「あーめんどくさい」
騎士「きっ貴様!何物っ」「くっ散れ!本隊に本隊に戻っ」「うわぁぁぁ」
「「「」」」
相手に悟られず攻撃を仕掛ける。
奇襲とは戦争における必勝の手段。
誰とも知られず攻撃されていることも悟られず気付いた時には全滅不可避。
完璧な戦争を