人間の華
あらかじめ注意ですが、この物語に出てくる国及び人物は基本的に実在する国や人物とは関係ないです。だから史実とか文化とかも全然関係ないのです。ええ。はい。
フィクションかどうかは誰にも判別できないですけど。
失礼、僕は思うことがある。
ただ、その前に僕が何者であるかも明かした方が良いと思うので、少し付き合ってくれ。
高校三年生、男。以上だ。
今日は僕が常に思っていることを述べようと思う。文頭の失礼、は、ちょっと我ながらあまりにも失礼なことを述べるつもりなので置かせてもらったにすぎない。
もしもこの文章を読んでいるものの中に、以下の条件に当てはまるものがいればきっと気分を害すると思うので目を通すのはやめた方が良いだろう。
・高校生以下の女子で化粧して通学してる奴。
・それからお化粧したことある方々。
・現在日常的に化粧なさっているマダムたち。
な? もしいたら読むのはやめとけ。悪いことは言わない。
これだけ前置きして、なおも読む人はまあ、もう、今更僕がなにを言おうが文句を言うのはよしてくれよ、僕はちゃんと前置きしたんだ。
それじゃあ聞いてくれ。
お前ら女子高生、化粧いらんだろ。
僕はずっとそう思ってる。中学校生の時から思ってた。
中学校の時、化粧してきてた奴がいた。でもまあ、今の高校生みたいにばっちりメイクしてる奴なんて二人くらいしかいなかったよ。滑稽だった。
ガキが化粧しても笑えるだけだっての(笑)
ってずっと思ってた。実際メイクしてない方が可愛かったし。
でだ。高三になった。
今、隣のクラスに凄い奴がいるんだよ。
バッチリメイク決めてんの。眉毛書いて、ファンデーション? 口紅? よくわからんけど、まあバッチリ決めてる奴がいるわけよ。
僕は思ったね。ブッセェェエエエエエ!
いやお菓子のブッセじゃなくて。ブサイクだな! って意味で。
まあ高校生のくせにバッチリメイク決めてる奴がいるってー、それに対するフィルターもバッチリかかってるわけだけれども、それにしてもやっぱり、僕から見るとそいつはブサイクなわけよ。化粧してるだけで。
でもまあ、名前も知らねーようなさあ、そんな奴だから、たまに廊下ですれ違う時にチラッとは思えどもぶっちゃけ他人だから思ってただけだったよ、うん。
ところで、夏っていったら水泳の授業じゃん?
うちの学校は、六、七月が女子で、八、九月が男子なわけよ。だから最近は、隣のクラスが体育終わった後にその教室に行くと、そいつが教室でメイクしてんのね。
隣のクラスは選択科目の影響でほとんど女子なわけで、なんかその教室はいっつもファンデーションくさいわけよ。あ、教室で化粧してるからだ、とかそのとき思ったわけ。一組なんて女子七人しかいないから、なんか汗臭いのに。
で話戻すけど、いっつもばっちりメイク決めてる奴が、水泳だから多分すっぴんなわけよ。
それで、俺は中学生高校生のうちくらいは、まあ口紅程度ならともかく、そんなばっちりメイクなんてしないほうがまだ可愛いに決まってると思ってたわけね。
そこでだ。
本題に入ろう。
いきます↓
ごめんちょっと前言撤回させて。
ばっちりメイクしてるほうが良かったですごめんなさいマジで。
〜脳裏に蘇る中学の記憶〜
化粧してる女子「なんで化粧してたらあかんの」
とある男の先生「校則違反やし」
化粧してる女子「そんなんゆったら、⚪︎⚪︎先生とか⚪︎⚪︎先生とかもしてるやん!」
とある男の先生「あの歳になったらな。女の人は、化粧せな人前に出られへんねん」
回想終わり。
「あっ(察し」ですよ。ええ。
もちろんみんながみんなそうなわけもないですよね。すっぴんでも綺麗! 化粧してても綺麗! って人はごまんといます。(保身)
ただ僕は、女子高生なんて身分で化粧してくるのってどうなの? いらなくね? って。
そう思っていました、っていう、話でした。
メイクしてる女子高生は……つまり、そういうこと、なんですよね……。
この夏、僕はまた一つ賢くなったのである。