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100のお題

背中合わせの体温

作者: 紅瓶

 

 雪、すごいね。


 うん。


 きれいだね。


 うん。


 まっしろで。ゆっくりで。まるで、時間のながれまで、ゆっくりになっているみたい。しんしんって、音まできこえてきそう。


 でもぼくは、凍えそうだよ。


 背中はあたたかいでしょ。


 そうだけど。


 こうしていると、わたしはこころまであったかく感じるの。なんでかな。


 なんでかな。ぼくもそうなんだ。寒いのに、こころは満たされてる。


 このままでも、いいかな。ここで死んじゃっても、悔いはないや。


 だめだよ。ぼくはまだ、きみにちゃんと気持ちを伝えてない。


 伝わってるよ。背中の体温から。


 


 やっとわかったよ。だからこんなにも、あったかいんだ。


 でも、ぼくの口から、伝えたい。




 君を想ってた、この気持ちを。




 ねぇ、聞いてる?




 寝ちゃったの?




 ねぇ。



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