三国詩
陳武
彼は、変わった容貌をしてました。
身長七尺で、顔は黄色く目は赤く、まるで誰もが化け物呼ばわりする容貌でした。
そんな彼を、呉の皇帝は愛してくれました。
「容貌などはどうでもよい。主君のワシのために働いてくれればよい。」
その言葉をかけられ、彼は死にもの狂いで主君のために働きました。
しかし魏軍との戦いで、彼は打ち取られました。
呉の皇帝や戦友たち、部下はさぞ悲しんだことでしょう。
その後は、同じ容貌を持つ息子が後を継ぎ、彼もまた主君に愛されました。
死んだ彼の呉への信頼は、息子への遺伝子とともに受け継がれていったのです。