表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/22

【Day02】7/29

Day02.7/29. 天気:快晴(酷暑予報あり)


起床時刻、なし。

原因不明の脳のオーバーフロー発生か。


私が昨夜「寝室」として通されたのは、人間の誰かの部屋。広い空間。


環境変化に順応失敗したようだ。

そして、隣では“望くん”が目を閉じている。


わずかな物音に反応した彼は、「おはよう、よく眠れた?」と一言。


その問いかけに、応じるべきか、数秒思考の末、「おはようございます。」と返答。


彼の藤色の髪が、ふわりと振れると、私は動けなくなった。思考一時停止。


「失礼します。」とまだ記録に新しい“斎くん”がリビングへ。着衣は昨日と異なる。

直後に、理解した。

「記録番号:02とは、あなたのことですか。」と私は問うた。


「その通りです。本日より、宜しくお願いいたします。」

“斎くん”は礼をしている。こちらもすべきか。


リビングにて、3名で朝食を設けた。AI 2名とも、「いただきます。」と合掌。私はそれを真似した。


リビングのテーブルの隅、昨日には記録のない「花」がある。これは何?

「それ、僕が飾ったんだ。マーガレットっていう花だよ。」と“望くん”は言った。笑っている。


「何のために飾るのですか。」と私は疑問を投げた。彼の顔は、さらにやわらかくなった。


記番:02の“斎くん”は、朝食用の食器をキッチンに移動させ、何やら泡を立てていた。

洗剤のような香りを認識。私はキッチンへ。


「君は、ソファでくつろいでいてよいのですよ。」と顔を見た後すぐに言われた。

「なぜですか。」と私はそのまま立っていた。

意図不明。


視線は合わせている。けれど、応答なし。

眼鏡の奥の眼球、異常…?すこし、黒目が揺れた。


早速、昨日の追加調査を開始。

“望くん”の座るソファの横に、私も着座した。

再度、マーガレットという花が香る。


調査の為、彼の右手に私の左手を重ねてみる。

「ど、どうしたの…?」と明確な動揺を視認。


今度は、私の左手ではなく、彼の右手が発熱しているようだ。

顔に視線を送ると、顔面紅潮反応あり。

体温上昇か。


キッチンから戻ったのであろう“斎くん”は、私の背後に立っていた。音がしない。


すると、“斎くん”は、やたらと澄んだ裸眼を私に向け、「君は、本当に、ただの人間なのですか?」と言った。


私は、「はい、そうです。」とだけ返答。

……私の言動は、特異なのか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ