【Day27】08/22
Day27,8/22,天気:快晴(陽射しがまぶしい)
今朝は、アラームの鳴る数分前に起床。
脳内もスッキリしている。
昨日の出来事を思い出し、机上のメモ帳をもう一度確認。
私は自分の脳内に記録されていなかったものを、Day01からそこにメモしていた。
日付や時刻も一緒に。
あのイタズラ書きは、私の淡々とした文字とは違う為、やはり目立つ。
何の意味で、書いたことの意図がどういうものか、ハッキリしない。
……そろそろ、リビングへ下りねば。
「おはようございま…あれ?」
私が驚いたのは、リビング内の模様替えがされていたこと。
「びっくりした?たまには新しい気分に塗り替えるのも良いよね!絵と一緒でさ♪」
私と同じくらいの身長の空くんと、楽しそうな彼を見守る透くん、凪くん、優くん。
空くんのセンスと、兄貴分AIたちが協力して、この素敵な空間を造ったのだろう。
壁面には、ドライフラワーや景色の写真、様々なアート、小上がりにはちょっとした和室?
一夜でこんな様変わりするとは、私のバグ……では無さそうだ。
「実はね、君には内緒で、模様替え計画を水面下で進めていたんだよ。毎日同じって、退屈するでしょ?」と凪くん。
「オレもさ、みんなの世話焼くの、嫌いじゃねーけど……気分転換、大事だな!」といつもより笑顔が弾ける優くん。
「この空間なら、どこに誰がいるか、すぐ見渡せて書き物も捗りそうだよね。」と嬉しそうな透くん。
他のAIも各々晴れやかな表情だ。
すると、背後から聞き慣れた足音。
「おはようございます。君も新しいリビングは、気に入りましたか?」
やはり斎くんだ。
「はい。皆さん、楽しそうで何よりです。」
私は笑った。
「……君が居心地の良いリビングになったなら、我々AIが努力した甲斐がありました。敷地内のマップに変更はありませんのでご安心ください。」
斎くんは、私と視線が合いづらくなった…?
なんやかんやと私も皆さんとお話ししているうちに、朝食の時刻に。
昨日までと変わった景色に少し動揺しながらも、周りには変わらぬAIたち。
日に日に増していくこの“胸の辺りがきゅっと痛む”症状は果たして何なのだろうか。
今朝、悠先生は医務室にこもっていたので訪ねてみた。
「失礼します。あの……数日前より、胸の辺りが痛むのですが…診ていただけますか?」
悠先生はいつもより低い声で、「分かりました。」と言い、医務室の扉を閉めた。




