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【Day26】08/21

Day26,8/21,天気:快晴(夏らしい暑さ)


「おはようございます。お話ししたいことがあるので、準備ができるまでお待ちしています。」


私の起床と同時刻、扉の外から斎くんの声がした。

すでに着替えは済ませていたので5分も経たず、私は部屋から出た。


「斎くん、お待たせしました。」

私は壁にもたれて腕組みしている斎くんに話しかけるも、応答がない。

瞼が前髪に隠れて見えず。

器用に、起立したまま寝ている…?


でも、斎くんは私に“用事がある”と言った。

如何にして起こすべきか……


「斎くん…?大丈夫ですか?」

私は小さめの音量で声をかけ、彼の左腕に軽く手指で触れてみた。トントン、と2回。


「ぅわっ!?……あ、すみません…起こしに来た僕がこんな頼りなく…。」

無事に起こすことはできたが、何故か物凄く動揺しているように思う。

それと、顔面・特に耳が紅潮している。


「まだ、他のAIは寝ているはずです。その隙に、ちょっとだけ散歩をしませんか。」

疑問は残ったが、特に断る理由も無かったので、懐かしいシンプルなマップを手に、斎くんと家の中を見てまわった。


ちょうどリビングに帰ってくると、AIたちはそれぞれ起きてきた。


「おはよう。今日はとても顔色が良いですね。」

悠先生は手を振りながら近づいてくる。


「悠せんせーってさ、ちょっといつもズルくない??」

「うん…あれは、“白衣の堕天使”だよね。ズルい。」

悠先生の後ろでコソコソ話しているのは…いつもの二人組?


今日は、調理班がいつもと違う。

優くん、翠くん、凪くんだ。

珍しい組み合わせだと思い、キッチンへ向かう。


「おはようございます。この香りは……中華ですか?」

一番早く私に気がついたのは、凪くんだった。


「良い香りでしょ?僕が考案した朝食用の時短レシピだよ。君は、ソファでくつろいで待ってて。すぐできるから。」

凪くんの“時短”は私も何度もお世話になっている。


「凪はさ、言うだけ言って……イケメンだから許すけど!」

「私は許せません。茶は時間をかけてゆっくり淹れるものなのに…」


“イケメン”という単語は初耳で、私がメモをしようとすると、詩くんと想くんにメモ用紙とボールペンを奪われた。


「何故、メモをとったらいけないのですか…?」

私がつぶやくと、詩くんと想くんは私に持ち物を返してくれた。


開かれていたページには、『君が可愛いから。』と達筆な文字が記されていた。

一体、誰がこんなイタズラを?

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