わたしのしったい
私はなぜしたのだろう。こんな愚かなことを、私はなぜしたのだろう。こんな惨めなことを、人というのは欲に従ってしまうのが性だというが私の場合は従いすぎたのだ。欲に乗っ取られたかのように失態を犯したのだ。身を滅ぼした私には今がどういう現状なのかがよくわかる。今私は空に浮かぶ雲のように、何も考えない海月のように、中身が空っぽな駄菓子のゴミのように何も考えない抜け殻のようにそこに倒れている。何も失うものはない、と、怖くないのとは反面、何も失うものがないからこそ怖いのだ。感情ばかりで書き続けるこの文も、今の私も、空っぽだ。人間とはいかに愚かでいかに賢いかが分かる。実際、崖に追いやられた人はどうにかしてそこから脱しようとする。なぜか、それは生きたいからだ。考えてはいなくともそこには生きたいという本能という名の欲があるからだ。お金が無いのも私は同じだと思う。今の社会ではトレンドこそが生きる意味であり、追いかけるものである。それに追いつけなくなった人間はふたつに別れるのだ。どうにかして追いつくのか、諦めてしまうのか。私は後者だ。どうにもならなくなれば一択しかないのだ。人間社会はよく出来ている。