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春日まりもの缶詰め プライスレス

春日まりもの缶詰 定価105円(税込み)

作者: 春日陽一

今の私は


あの頃よりも成長しているかな?


背は伸びた


体は大きくなった


でも、


心の方はどうかな?


ちゃんと成長できてるかな?


自分は・・・・・・




〜小学校生活 六年間〜

一年生〜六年生までの思い出を詩にこめて・・・・・・。


●一年生

 一歩入ってみた

 ドキドキする胸をおさえ

 幼稚園と違うニオイを知った時

 初めて、自分は一年生だと気づき

 戸惑ったが進歩した自分が

 少し、うれしかった 入学式


●二年生

 春、教室に入ってみれば

 少し違う雰囲気

 初めてできた後輩

 少し、見栄を張った春でした


●三年生

 かなり慣れてきた小学校生活

 少しつまんないと言いながら

 本当は楽しかったという本心、

 まだまだ子供なのに

 少し、背伸びしてみたくて

 うそをついてしまった時


●四年生

 少しだけ、高学年になった

 初めて任される委員会の仕事が

 とてもうれしくて

 はりきってしまった、代表委員会


●五年生

 もう、高学年の仲間入りをした

 六年生のマネをしてみた目立ちたがりの自分、

 でも、どこか恥ずかしくて、

 少ししか出来なかった、後悔


●六年生

 最高学年になった責任と

 喜びを背負いながら

 入った教室、

 変わらずにぎやかだった

 過ぎていく日々に

 今年で終わりかという思い、

 短かったようで、長かった六年間、

 一日、一日を大切に楽しく過ごそうと思う、

 今、現在の自分は

 一年生の時よりも進歩しただろうか


卒業式が行われる今日、私はこの小学校を旅立つ。

自分が入学した時から毎年見てきたこのサクラの木が後、数日で咲くであろう。




〜君+僕=私の詩〜

何気なく、部屋を掃除していたら、小学生の時書いていた詩のノートを発見した。

何気なく、私はそれを読み返してみた。



[さなぎ]

僕はただのさなぎだ

チョウのもなれず、

ただただ何かを待っている

黙ってじっと待っている

待っても、待っても、

何も来ない

さびしい、さびしい、

君がいないと

僕はチョウにもなれない



[雪]

永遠と続く、雪の中を

僕は歩く

歩いて、歩いて、歩いて、

てくてく歩いて、

失ったものを探す

捨てられた僕の寂しさが

雪にしんしんと伝わっていく

もし、今僕が

君を呼んで

君がやってきてくれたら

君は

僕を温めてくれるだろうか



[弱い]

「人は、弱い」

昨日、君は

そう言いながら

泣いていた、さびしく

いつも僕に元気をくれる

君が

泣いていた、かなしく

その時、僕は

君に

何もしてあげられなかった

そんな僕が

憎い、憎い、

いくじなし

本当に

人は

弱いものだな



[小さな春]

ある朝、窓を開けると

春がいた

小さな、小さな、春がいた

その春を眺めていると

猫がきた

「おはようございます」

と僕が言うと

猫も、大きなあくびとともに

「おはようございます」

と挨拶した

「小さな春が来ましたよ」

と僕が言うと

猫は

「そうですね」

と微笑んだ






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