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川下り

こたつ舟とクリスマス

作者: 山本大介
掲載日:2020/12/08

 12月からこたつ舟はじまっています。


 早朝、白い息が景色に吸い込まれる。

 澄んだ空に、朝の冷え冷えとした川。


 12月から、こたつ舟がはじまっている。

 炭を燃やすドラム缶を出すと、その中に周りを囲むように、木炭を配置し、真ん中に消し炭を入れる。

 中に誘い火をするべく、まんべんなく灯油をかけ、火をつける。

 勢いよく燃えあがった火は身長より高くなり、燃え盛る。

 

 その間、部屋から火鉢を出し、ドラム缶の周りに並べる。

 火の当番ではない船頭は、こたつ舟の準備をする。


 係留した舟が冬の装いを待っている。

 舟板に絨毯を敷き、船の真ん中に折り畳みの長テーブルを二台離れておく。

 その間につなぎと呼ばれる板を置いて、隙間をなくす。

 こたつ布団を三枚、綺麗に広げテーブルの上に敷く、隙間がないか確認をする。

 天板と呼ばれる板を二枚、布団の上にかぶせる。

 片方の布団をめくりあげる。

 これは、後で火鉢を入れる為だ。

 十数隻の舟を船頭数人で協力して作っていく。

 朝から結構な重労働だ。


 木炭に芯から中に火が通ると、穴から真っ赤な炎がのぞきだす。

 次第に白くなる木炭。

 互いが重なり、炎を呼びより燃え上がる。


 しっかり、木炭に火が入ったら、二、三本、火鉢の中に入れて様子を見る。

 燃えているのを確認したら蓋をする。

 木箱に入った火鉢を抱え、テーブル舟に入れる。

 今日は寒いので、火鉢は3個入れることになった。

 めくった布団を元に戻す。


 こたつ舟の完成だ。




 今日はクリスマス。

 と、言っても川下りは、何も特別な事はない。

 白髭もつけないし、サンタの帽子も被らないし、サンタの服も着ない。

 そういや他社はやっている所もあったっけ。



 私の番が来た。

 家族連れの四人と二人の若いカップルと老夫婦の八人のお客様。

 いつもと変わることない川下りの出発。

 ふと、頭によぎる。

 そっか、今日はクリスマスだと。

 この辺りは年に一、二度くらいしか雪が降らない。

 まぁ、雪でも降ったら「ホワイトクリスマスですね」って言えるんだろうが・・・。


 一時もすると、そんなことも忘れ、操船やガイドに集中する。

 終盤手前の「まちぼうけの像」辺りで、「まちぼうけ」(北原白秋作詞。山田耕筰作曲)の歌をうたったら、こどもたちの喜ぶ姿みえた。


 ふと、また思い出した。

 

 あっ、クリスマスだと。

 私は息を吸い込んだ。

 うたうは「赤鼻のトナカイ」だ。


「♪真っ赤なお鼻の~♬」


 そう、今日はクリスマス。



 季節感をだしてみました。

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― 新着の感想 ―
[一言] 今日ニュースでちょうどこたつ舟のお話しをしていたのを思い出しました。 おぉ~そういうのがあるんだ。乗ってみたいなぁ…と。 こたつ舟で川下り…憧れます! ありがとうございました!
2020/12/08 21:36 退会済み
管理
[一言] へぇ〜、こたつ舟ですと。 こたつに入ったまま川下りができるなんて、風流ですね。 すぐクリスマスですねー。早いものです。今年はどんな感じになるんでしょうねー。
[良い点] 拝読して、 山本さんのコタツ舟にのって見たくなりました! その時はぜひご一緒に! (´▽`) (´▽`)< えんや~こ~ら~ いい俳句ができそうな気がします!
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