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第二話 おっさん軍師、助太刀する

おっさん軍師は人里求めて動き出します。





「ステータスオープン!」



どうやらこの世界で生きていく事になったらしい俺は、一先ず現状を確認することにした。


いくら前のゲームのキャラをこの世界で再構築したと言っても、ここはゲームですらない別の神が管理するという異世界、前のゲームの世界と同じ状況なんてありえないだろうからな。


既に俺は、前のゲームのVRMMO版で一度も遊んだことが無いのに、ぶっつけ本番でこのリアルな異世界に放り込まれたのだから、勝手が違うにも程があるだろう。だから、早く状況確認をしないとな。


俺がコマンドワードを叫ぶと目の前に既視感のあるステータス画面が表示される。



名前 ユート・ヴァイス

称号 異世界からの移住者

   すべてを究めし者(全能力上限ボーナス)


LVL 99


HP 9999/9999 MP 9999/9999

STR 99 DEX 99 INT 99 AGI 99 CON 99 CHA 99


クラス(主)   軍師(マスター)


クラス(副)   全クラスマスター


クラス(生産)  クラフトマスター

        

スキル     博物学(マスター)

        鑑定士(マスター)

        アイテム収納(無限)



異世界からの移住者…、今更ながら突きつけられる現実というやつか。


そして、全てを究めし者…。


確かに新拡張が出る前の段階で、全クラス、クラフターも含めてレベルはカンストしていたよ。


クラスチェンジすれば主要能力値がキャップまで行くようになってたよ。

だけど、全能力値が上限一杯ってどういうことだよ。


それに、この世界はあのゲームになっていた世界とはまた異なる異世界なんだろう?



俺の能力がこのままだとバランスブレイカーじゃないのか?


どうにも腑に落ちない。



ちなみに、流石に全クラスカンストというのは一部の廃人か暇人だけでそれほど多い存在では無かったが、レベルをカンストさせるだけならある程度やり込んでいるプレイヤーなら珍しくもない。


更にステータスを読み進むと…。


スキルが博物学に鑑定と。


博物学は生産系を上げるには持っていて便利なスキルで様々な素材の情報や入手先を知ることができるし、鑑定はアイテムやキャラの情報を知ることが出来る。


とはいえ、この世界が前のゲーム世界どおりとは限らないわけで…。


そもそも俺はこの世界の事はまるで知らないぞ。




ところでアイテム収納(無限)ってなんだコレ。


ここだけ前のゲームとは表記が異なっていた。

確かにアイテム収納の個数は上限まで開放していたが、それでも五百個くらいだった筈だ。


インベントリを開いてみると…。


圧倒される程、アイテムがウインドウ一杯に表示されていく。


そしてスクロールバーがどんどんと小さくなっていくのを見て、俺はインベントリウインドウの上部のタブを切り替えてアイテムを種類ごとに絞り込んで表示していく。


ざっくり見たところでおれは溜息が出た…。



俺が前のゲームで所持していたアイテムが、全て入っていた。


しかも、ゲームでのアイテム収納の上限の五百種類を遥かに超えて…。

と言うのも、プレイヤーハウスやバンクに置いておいたアイテム全てが入っているのだ。


更には…『ヴァインスタイン城』って…。


なんだコレ。


俺の持っていたプレイヤーハウスの一つで城なんだけど、なんでこんなものがアイテム収納に…。

よく見れば他の家もアイテム収納に入っていた。


ロアさんは神様だけあってなんとも面倒見の良い人だが、これは本当にこの世界のバランスを壊したりしないのだろうか…?



まあいい、俺の責任じゃない。



それで、今現在の俺の装備は…。



新拡張導入以前の軍師の最終装備と。


これが以前の性能通りなら取りあえず、すぐに死にそうになることはないだろう。



「よいせっと」



俺は身体を起こして立ち上がると、一先ず付近のマップを埋めながら人里を探す事にした。



どうやらマップ機能は、直径十キロ程の範囲を衛星から見る様に出来るという事が、歩数から把握できた。


この機能はもしかすると軍師の固有スキルのマップ機能を統合しているのか?


前のゲームのミニマップはここまで広くなかったし、マップは広く表示されたがこんなに広い範囲が埋まる事なんてなかったからな。




山を背にマップ機能を活用しながら半日ほど歩いていると、漸く道を発見することができた。



「ふぅ、これで何とか人の居住地にたどりつけそうだ」


取り敢えず俺は道の近くの木陰で一休みしながら、目の前の道をどちらに進むか地図を見ながら考える事にした。


「うーん、マップで見える範囲には人が住んでいる所は無さそうだな」


もう少し読み取れる情報は無いかと指先でマップを少し拡大して再度道を見直してみる。


「ん?」


俺は南北に走っている道が森の側を通っている所で、数台の馬車が路上に写っているのを見つけた。


「馬車の車列か…」


何か情報は無いかと更に拡大してみると、ゴーグルマップでたまに話題になる〝衝撃のシーン〟みたいなものを見てしまった。


しかも…。


「なんだよこれ、動いてるじゃないか。ひょっとしてリアルタイムの画像なのか?」」


まるでドローンの空撮を見ているような気分だ。



さらに拡大すると、何人かの鎧を着た護衛が数十人の野盗風の連中に囲まれ戦っているようだ。


既に、血を流して倒れている者が幾人も見える。



馬車は三台で前後は飾りっ気の無い馬車、そして真ん中の馬車はいかにも貴人が乗っていそうな黒塗りの馬車。その馬車から不安げに戦う護衛を見ている貴人が見えた。


明らかに多勢に無勢だ。


「これはまずいな」


俺は休憩セットをアイテム収納に放り込んで駆けだした。



全速力で走ると程なく戦っている現場にたどり着いた。


これだけ全速力で走っても息切れ一つしないなんてすばらしいな。

前世で同じことをやれば心臓麻痺で死ぬ自信がある。


やはりマップ機能の画像は、ドローンで見る様に今現在の状況をリアルタイムに表示することができる様だ。



「放浪の騎士ユート・ヴァイス、義によって助太刀する!」


俺は剣を抜き、中二病丸出しで素面なら赤面しそうなセリフを大声で叫ぶと、進路上に居る野盗を切り伏せながら馬車を守る護衛達に合流した。


野盗と戦っていた護衛の一人が謝意を告げる。


「助太刀感謝する。我らはバノック男爵領の者。姫様の護衛の途上、こやつらに襲撃されたのだ」



片や仲間を何人も斬られた野盗の頭目らしい、周囲から頭一つ抜けた筋骨隆々の髭づらの男が大声で罵る。


「なんだお前は!いきなりやって来るなり斬りかかりやがって。

 野郎ども皆殺しだ!」

「「「応!」」」


野盗の男たちが野太い声で応える。



ざっくりと彼我の戦力を確認してみると…。



護衛の兵士達は装備は良いようだが元々十人も居なかったようで、既に四人が倒れていた。

野盗は五十人近い人数で、装備は貧相だが弓持ちまでいやがる。


護衛は先ほど謝意を述べたのが十レベルで他の護衛は五レベル前後。

野盗は頭目が十八レベル、他のやつらは八レベル前後か。


頭目のレベルが野盗にしては随分と高いな…。


レベルから見ればこの十レベルの護衛が居なければ既に全滅しているな。

彼がこの倒れている野盗を倒したのだろうか。

しかし、彼を含め倒れていない護衛も既に手傷を負っており、倒れている護衛で生きている者もこのままだと危ない。


いずれにせよ、敵の頭目が動かなくても時間の問題だったという訳か。



兎も角、この世界で役に立つかどうかはわからないが、軍師の本領発揮と行こうじゃないか。


俺は早速マップを開き、護衛達を俺の指揮下に認識させる。


元々NPC込みで多人数で行われる戦争の為の機能で、いちいちパーティを組まなくても軍師はNPCを含む任意の対象を指揮下に置くことが出来るのだ。


すると指揮下に置いた護衛達が、淡く輝きを帯びる。


早速バフが効いている証拠だ。


軍師は指揮下にある対象に対しプラス五レベルのバフを与えることが出来る。

つまり、五レベル前後だった護衛達はこの瞬間から十レベル前後にレベルが底上げされて居る。


このスキルがあればパワーレベルアップが簡単で新人の育成なんかが楽なので、軍師と言うクラスが人気な理由の一つなのだ。


「みんな、傷は浅いぞ!」



護衛達は、こいつ何を言っているんだ、というような表情を一瞬浮かべたが、自分の身体に気付いて驚く。


「おおっ、傷が治っている!」


即座に範囲内の指揮下にある対象のHPの50%を回復する軍師固有のチートスキル。

しかし既に死亡している対象には効かず、リキャスト時間が長く連続での使用は出来ない。



「奮え勇士よ!」


俺は剣を高々と掲げ、護衛達に喝を入れる。


これも軍師固有のスキル。


恐慌状態だった者が即座に脱し、命中と回避にボーナス。

しかも、その効果は戦闘中継続される。


「「「うぉー!」」」


但し、指揮下の対象は無意識に喊声を上げてしまう。

この辺りがゲームっぽいよな…。




「な、なんだぁ。

 いきなり手ごわくなりやがって」


突然護衛達が手ごわくなり野盗の頭目が驚きの声を上げる。



とはいえ、此方が多勢に無勢なのは変わらない。

互角に戦えるようにはなっても、何人も同時に相手なんて出来ない。



だが、焦れた頭目が配下に命令する。


「ええい、矢だ、矢を射かけろ」


「味方に当たるかもしれませんぜ」


「当てねえように射るのがてめえらの仕事だろうよ!」


頭目に怒鳴られ、弓持ちが不承不承矢を矢を射ようとするのが見えた。



「勇士には矢など当たらぬ!」


指揮下の対象に矢が当たらなくなる軍師の固有スキル。

但し、対象からプラス十レベルまで。魔法の矢は含まない。


戦争の時、味方のNPC部隊を敵NPCの弓攻撃から守る為のスキルなので、勿論敵側のプレイヤー部隊には無意味。



野盗の弓持ちが弓を射かけてくるが、矢が当たるのは味方にばかりで護衛達には全く当たらない。



「おい!味方にばかり当たってるじゃねーか!」


「だから味方に当たるかもって!」


「もういい!止めろ!

 こうなったら俺が出る!」



そう言うと盗賊の頭目が背中に背負っていたゴツイ業物らしい斧を手に持って前に出てくる。


とうとう来たか…。


レベル的に底上げしたとはいえ十レベルの護衛でも十五レベルでしかなく、野盗の頭目のレベルにはとても及ばない。


俺のレベルの方が圧倒的に高いんだが、キャラのレベルはカンストでも、俺本人は剣なんて学生時代に剣道を少しやっていた程度でさっぱりといっても過言じゃない。


さっき切り込んだ時は無我夢中で不意打ちだったし、身体が自然と動いた。

だけど、正直こいつと正面からやり合える自信がない。


VR版を遊んでいたら少しは違ったのかもしれないが…。



それに、俺が前に出て戦うと軍師のスキルに制約が掛かる。


あくまで軍師は指揮特化クラスで、必要クラスに戦士系上級職のカンストが条件にあるから戦士としても十分戦えるというだけで、その代わりに軍師としての恩恵が損なわれてしまう。



やはり、この十レベルの護衛を軸に戦術を組み立てるべきだな。


自然な流れで十レベルの護衛を中心に他の護衛が左右を固める形になっている。



ここは軍師の固有スキルで一騎打ちをさせるか。


そうすれば、リーダー格の十レベルの護衛だけを敵の頭目は相手とするので、他の野盗は邪魔が出来ない。


素早くマップを表示すると、二人を選択して一騎打ちをメニューから選ぶ。


この辺りのUIも前のゲームそのままだ。


選ぶと同時に十レベルのリーダー格護衛が、盗賊の頭目に一騎打ちを申し込む。



「やっと出て来たな盗賊の親玉!

 この私が相手になる!」


そして否応なしに野盗の頭目もそれを受ける。


「お貴族様の装備だけの飾り物兵士なんぞ俺様の敵じゃねえ!

 その頭かち割ってやる!」

 


俺には正直、この世界もゲームなのか?と思えてしまうのだが、この血なまぐさい空気がゲームだなんてとても思えない。


現実に斬られて血を流して死んでいる死体が目の前にあるじゃないか…。


もしゲームのVR版だったとしても、こんなリアルな死体は出てこないはずだ。


だとしたらどんな仕組みだよこれ…。


俺は一騎打ちを始めた二人を前に頭を抱えそうになった。



戦っていた護衛と野盗たちは自然と二人から距離をとり、一騎打ちを見守る。



今のところリーダー格護衛は上手くかわしているが、十五レベル相当と十八レベルの三レベル差の実力差は大きく、いつ頭目の斧がリーダー格護衛に致命傷を与えても不思議では無かった。


更にテコ入れが必要だ。


「奮え勇士よ、戦女神はお前を見ている!」


軍師にも使える司祭のスキルで、戦女神の加護がリーダー格護衛に与えられる。武器と防具にボーナス。


これで一騎打ちをしているリーダー格護衛が使っている武器と防具は魔法装備になり、命中や威力、回避や防御にボーナスが付加される。



リーダー格護衛の武器と防具が輝きを帯び、途端に動きが良くなる。


「くそっ、またかよ。

 放浪の騎士とやら、お前は神官戦士か何かなのか!?」


必死に戦いながら頭目が俺に声を掛けてきたので答えてやる。


「俺は軍師だ」


「軍師だと!?なんだそりゃ、聞いたことも無い」



無駄口を叩いたせいか、それとも強力なバフのお陰かどうかはわからないが、此処から形勢が逆転し今度は頭目の方が防戦一方になる。


「くっそう、いきなり現れて俺達の邪魔をしやがって!

 何なんだよお前は!」


「だから軍師だと言ってる」



「ちぃっ」


頭目はあからさまにしかめっ面をすると、派手に舌打ちする。



「ええい、これでもくらえ!」


スキルかどうかはわからないが、頭目が大きく斧を振り回して大技を決める。


それをリーダー格護衛は剣で受け止め、何とかしのぐが思いっきり押し込まれた。



それを見た頭目は、大声で命令を下す。


「野郎ども!

 今回は引き揚げだ!」



そして頭目が大きな球を地面に叩きつけると、煙が大量に噴き出し、周りが何も見えなくなった。


「「ゴホゴホ」」


催涙成分も入っていたのか護衛達は咳込みだし、野盗どころではなくなってしまった。


程なくして煙が収まると野盗達は居なくなっており、しかも野盗の死体が全て回収されていた。



「随分と統率の取れた連中だったな…」




状況が落ち着くと、リーダー格護衛が俺に声を掛けて来た。


「ヴァイス殿、助太刀感謝いたします。

 貴殿が来なければ恐らく今頃私達は全滅し、姫様はどうなって居た事か…」

 

「間に合ってよかった。

 怪我人が居れば治療しますが…」


「おお、それは助かります。

 それではお願い致します」

 


俺は治癒魔法で怪我人たちを治療する。

幸い俺の魔法はこの世界でも使えるようで、直ぐに全員の怪我を治すことが出来た。


そして、亡くなった護衛達が不死者として蘇る事が無いように戦女神に魂を送り弔った。



「ヴァイス殿は司祭であられるのか?

 亡くなった部下達を弔って頂き感謝致します。

 それに負傷者の欠損部まで治してしまうなど、上位の治癒魔法でなければ難しい筈」



「私は今は既に仕えるべき国も無い放浪の騎士に過ぎませんが、かつては戦女神に仕える修行をした事も、また軍師として軍で働いたこともありました」


「そうでしたか。

 しかし、軍師ですか。聞いたことの無い役職ですな…。

 もしかして戦っている最中、ヴァイス殿の掛け声に勇気づけられ力が沸いてきたのは、その軍師の能力なのですか?」


「ええ、それが軍師の力です」



「ほう…」


「リッケルト、ヴァイス様をこちらに」


「はっ、直ちに。


 ヴァイス殿、姫様がお呼びです」


十レベルの護衛はやはりこの護衛達の隊長でリッケルトという名の様だ。



男爵家の姫様のもとへと案内されると、既に使用人らしい男性が側に立っていて、使用人の手を取り姫様が馬車から降りて来た。


歳の頃は十五歳くらいだろうか、如何にもヨーロッパ系の綺麗な金髪の上品な感じの女の子だ。

こういう世界だと、十五歳だと既に大人扱いなのだろうか。



ちなみに、俺も前のゲームでは男爵の称号を持っていた。


これは戦争で戦功を上げたプレイヤーが所属陣営の国王から与えられる称号だが、名誉称号であって領地も給金も何もない。


所属陣営の国王NPCからクエストを請けられたり、特定の商店で特別な買い物が出来たりとかその程度の特典があっただけで、目の前の女の子の様に由緒正しい貴人などでは全くないのだ。



「私はバノック男爵家の娘でアメリアと申します。

 この度の難から助けて頂き感謝いたします。

 ヴァイス様に来て頂けなければどうなった事か…」


「お役に立て、幸いにございます」


「この度のお礼もさせて頂きたいと思いますので、我が家まで同道願えないでしょうか。

 出来れば、我が家迄の護衛もお願いしたいのです」


「ヴァイス殿、私からもお願いいたします。

 今回の様な盗賊にまた襲われれば今度こそ無事では済みません。

 今までに、あの様な手練れの頭目に率いられた手練れ揃いの盗賊になど遭った事が無く、とても偶然とは思えないのです…」

 


「確かに…、あの連中はただの野盗というより、傭兵の様な気がしますね」


あくまでもゲーム内での知識に過ぎないが、一般的な野盗というのは精々レベルが四レベル前後、頭目のレベルも高くても十レベルまでは行かない。

野盗のレベルはその程度であり、五レベルの兵士と十レベルの隊長というのは男爵家くらいの私兵であれは平均的な強さなので、本来であればレベルも装備も優れている男爵家の私兵の方が互角以上に優勢に戦う筈だ。


「傭兵ですか…」


それを聞き、姫様と使用人の男性の顔が曇る。


まあ、俺としてもいつまでも一人でうろうろしている訳にはいかないしな。


「わかりました、男爵家迄の護衛の件はお受けいたします」


それを聞き、皆の表情が明るくなった。


「ありがとうございます、ヴァイス様。

 それでは道中よろしくお願いいたします」

 


こうして俺はこのお姫様を護衛して男爵家まで同行する事になった。


このまま道中何もなければ良いのだが。








姫様を助けたおっさんは男爵家へと向かいます。

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