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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

怪覧板〜かいらんばん〜

作者: 阿部曜一

『みなさんこんにちわ。ハルキンですっ。今日は最近話題のホラーゲームをやっていきたいと思います!』

 スマホに映るその男は、有名動画配信者のハルキン。商品レビューやゲーム実況など、ありとあらゆるジャンルの動画を投稿している売れっ子配信者だ。そんな彼のライブ放送を見ていた。

『タイトルは…怪覧板(かいらんばん)。どうやら家に届いた回覧板を隣の家に回すだけらしいのですが、ホラーゲームなだけあって、なにが起こるかわかりませんねぇ』

 恐怖を軽減するためか、エンターテイメントということを意識しているのか剽軽(ひょうきん)にいう彼は、ゲームを始める。

『では早速始めていこうと思います!えーっと…主人公はユキちゃん、6歳だそうです。この子を操作するわけですね。おっ、お母さんにお使いを頼まれました。回覧板を持っていってちょうだい、と…始まりましたねぇ』

 彼はキャラを操作してミッションをこなす。

『えー、お隣のお家に回覧板を持っていって…かいらんばんでーす……おぉ、クリアです!』

 それまで楽しげにゲームをしていた彼は、クリアした途端顔色を変えた。

『なん…PCがブラックアウトして…えっ…次はあなたの…』

 その時、ライブ放送が終了した。

 それから半年が過ぎ、彼の動画配信はパッタリ止まり、その姿を見たものはいなかった。世間では何者かに拉致されたとか、もう生きていないんじゃないかなどと憶測が飛び交っていた。その事件を皮切りに、全国で動画配信者の失踪事件が相次いでいた。失踪した人たちに共通している点が一つあった。それが…




【怪覧板のプレイ動画を公開している】




 ということだった。

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