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2016Oct  作者: さいか
9/9

Oct30 Winter Herb

Winter Herb

10/30


会えば会うほど優しさ募って

心に溶けては傷跡癒す

繋いだ手を握り返しては

指先から強さもらう

抱えるほどに愛しさ積もって

心に寄せては記憶増やす

唇重ねて繰り返しては

吐息から切なさ移る


一人過ごす永久(とわ)に感じる時の流れ

あなたと過ごせば一瞬で

また一人残れば現実戻され

甘い夢の中で膝抱え

長くも短い始まる時の狭間で

乗り越えては笑顔で迎えよう

会いたい胸騒ぎに吹雪疼い(うず)ても

顔合わせるたびに静まる

頬寄せればもう動けない


息が止まるほど

ほらきつく抱き寄せてみたけど

冬の風が不意に入り込み

ねえ二人をまた引き離す

いま何もできない私

でも明日からまた輝いて

生きる強さを今日もありがとう

意味のある自分でいたい


数えればきっときりがないほどに

幾つもの奇跡此処に集まり

偶然を装い出逢っていたから

きっと何かが何度起きても

越えられる気持ちになってる

此の先何かが待ち受けても


証拠も根拠もないのに不思議と

信じる私が此処に居るの

こんな凍える季節迎えても

壊れない心が此処に在るの

隣に触れずと見えずとも何故だか

無意識に探し感じて

真っ白な世界に怯えて来たけど

今年の冬は大丈夫

温め治す秘薬があるから


募る雪ただ静かに

氷柱(つらら)伸ばして春を待つ

雪国の屋根のように

時に堪える季節が巡る

雪のない街さえも

越えては足元壁が生え

何度だって先阻んでも

心を擦り減らそうと


もう一度きつく抱き合ったなら

扉を開けて明日を見つめよう

例え生きる世界が違っても

一緒だと何もできなくなるから

一人になって振り返っては

見つめ直すくらいが調度いい

冬の風に乗って


傷ついてはまた縫い合わせて

前よりも破れにくくして

壊れても欠片集めて

続けるほどもっと強くして

何度だって越えてみせるよ

もう諦めない手放さない

何度だって身体蝕(むしば)んでも

あなたの秘薬でまた治して

春風が心に吹くまで

いつの日かその時来るまで

たまに勇気づけてもらって

いまはいまの壁越えて行くよ

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