Oct06
10/6
初めて逢った日から
懐かしい風が吹いていた
二日目に逢った夜には
もっと居たい夜中過ぎても
冷たい床僅かに伝う体温
キャンドルよりも温かく
嵐より強く助けてくれた
別れ際その奥に
映る瞳寂しげに
あの日の視線が
ふとした瞬間
今日も迷わせる
三度目の夜は夕食食べたね
一人の時よりたくさん食べれた
気づけば真夜中絶えない会話
夜が明けていたね遅い朝食食べた
気づけばいつしか時間を重ねて
週末の時間増えて行ったね
一日一日覚えてないけれど
どれも心温まる時間だったよ
求めたのは冬のせいじゃない
一人でも平気だったのが
いまは堪えられないほど
欲しいのは寒さのせいじゃない
どんな季節に出逢っても
きっと僕ら恋に落ちただろう
添い寝した夜も
次の朝も何もなくて
その別の日の朝に
抱き合っていたね
どちらともなく唇重ね
共に過ごす時間当たり前になっては
慣れすぎた時間怯えるようになった
入りすぎて来る存在に
引き返せない自分怖くもなって
一人何もかもできていた日々
テリトリー入られては作動する悪い癖
また逃げようとする自分出て来る
止めて欲しいの
気づいて欲しくて
でも素直に振舞えず
壊してしまうの
楽になりたくて
傷つきたくなくて
ただ離れることでしか
答えが出せなかった
訳あり物件よりも
きっと厄介なあたし
少し前のテレビみたいに
叩いても直せないあたし
故障と思っても問い合わせ業者もない
保証書も切れているから
マニュアルどこかもわからない
プラグにつないでも必ず動く約束はできません
その日の気分でしか充電もできません
しいていいことと言えば
場所はそれほど取りません
決して邪魔にはならない小柄です
そんな重くもない痩せ型で
持ち運びに苦労はかけません
手に負えないときは部屋の隅で
そっとしておいてください
お腹が空けば催促するので
心配しないで