表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

詩のサークルシリーズ

兆し

作者: 九藤 朋

金鱗ゆらめき


流水に散る


百花のごとし


鯉、空を恋いて昇る


やがて龍たらんと


集いて呼べよ


百雲を


再び水を溢れさせ


その円環は永遠


銀鱗きらめき


流水に乗る


百花のごとし


薫りとてないものを


くゆり立つは咆哮


やがて空の絢爛と地の絢爛は交わる


その円環は永遠


私たちも同じ


出逢い


交わり


離れ


出逢う


円環を旅する


その果てに


その経過に


ふと目にする


幸いを兆す一片の雲を



なあ彩雲よ


今まで私が出逢い、別れ、また出逢った人たちに


その姿を見せてはくれないか


旅の途上にある人に


最果ての安寧を知らぬ人に



幸いの兆しを


彼らにも、彼らにも


私の心を湿してくれたように




美しき幸いの兆しを


空を見上げて泣きたくなるような



美しい兆しを




挿絵(By みてみん)





彩雲は遠くにあり、滅多に見られないからこそ尊いのだと思います。

天駆ける龍をイメージに絡めました。

美しいお写真は空乃千尋さんの作品です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 美しい空ですね。あなたは素敵なグレートプレゼンター。
2019/10/22 05:46 退会済み
管理
[良い点] とても、語りかけるような言葉で。 読みながら中に入っていける気がしました。
[良い点] 吉兆を唄う詩……みなさんが指摘されているように漢詩の趣がいいですね。 また、流れていくような言葉のイメージ。楽しかったです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ