表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元死神は異世界を旅行中  作者: 佐藤優馬
第3章 学園道中編
93/264

スキル確認Ⅱ

 「……はあ、他のを確認していくか」

 「そうだねー………」


 やっと落ち着いて、スキル、称号の確認を再開した。それにしても、何故こんな称号がついてるんだ?迷惑極まりないんだが。ぶつくさと文句を言いつつ、スキルを書き写していく。あまりにも多いので、書かないとわからなくなりそうなのだ。……シルフィが。俺は記憶できるので、問題はなかったが。


 「んー、どれからいこっか?やっぱり、謎なこの《解析》からにする?」

 「そうだな。《鑑定》がないのはこいつのせいかもしれんし……調べない手はないだろう」


 気になったので、満場一致で(精霊たちも同意していた)それから調べることにした。あと、めんどくさいので、全部一気に調べることにする。まとめると、こんな感じだった。

 まずは普通の効果を持つものから。


 《暗殺術》:暗殺に通じている証拠。暗殺技を使う際に身体能力がアップする。


 《格闘術》:格闘に通じている証拠。格闘技を使う際に身体能力がアップする。


 《銃術》:銃に通じている証拠。銃を使う際に身体能力がアップする。


 《投擲術》:投擲武器に通じている証拠。投擲武器を使う際に身体能力がアップする。


 《声真似》:他人の声を真似ることができる。また、普段と違う声を出すことも可能。


 《変装》:別人に化けることができる。ただし、道具は必要。


 次に、地味に便利だったスキルだ。


 《嘘看破》:相手が嘘を言ったとき、それがわかる。パッシブスキル。


 《ポーカーフェイス》:相手から感情が読まれにくくなる。


 《狙撃》:狙撃に通じている証拠。狙撃時に補正がかかる。


 《アクロバット》:無理な体勢からでもバランスを崩すことはない。また、空中から落下した際に衝撃を殺しやすくなる。


 《隠密》:気配を消すことができる。透明化ではないため、姿までは消せない。


 そして、謎スキルだ。


 《解析》:あらゆるものを解析することが可能。


 《**化》:************。


 《魔力放出》:魔力を体外に放出することができる。


 最後に、チートスキルである。


 《鑑定偽装》:鑑定を偽装することができる。偽装内容は、スキル所持者が自由に決定可能。


 《空間認識》:空間を正確に把握することができる。また、どこに何が潜んでいるのかがわかり、五感を封じられてもどこに何があるかがわかる。


 《トレース》:相手を観察したときに、相手の動きをすべてコピーすることが可能。


 《精霊王の加護》:精霊王の力を借りることができる。また、死ににくくなり、風属性魔法が被弾してもダメージを受けない。


 《ビジョン》:自身が死んでしまう未来があるとき、それを事前に垣間見ることができる。


 《精霊たちの加護》:精霊たちの協力を得られる。また、得やすい。弱い魔法攻撃なら、すべてが無効化される。


 まずだが。


 「スキルが多いな」

 「だねー、ここまで多いのは流石に異常レベルだよー」

 「けど《暗殺術》とか《変装》とかは、確実に前世からの引継ぎだろうな。少なくとも、こっちじゃ暗殺系のことはしてねえし」

 「かもねー、それを考えるとこれは当たり前かなあ?」


 二人で考えるが、やはりそうとしか考えられない。ビジョンなんかは、前世で死んだからくっついてきたのかもしれない。となると、ほぼ8割は前世からのものだと考えられそうだ。で、次に。


 「謎なスキルは何なんだ?完全に文字化けしてるぞ?」

 「なんだろねー?でも、その中になんで《解析》が入ってるの?」

 「いや、だってこれなら別に《鑑定》でよくないか?わざわざ、別のスキルになってる意味がわからん」

 「あー、確かに」

 「それに、《魔力放出》に至っては意味があるのかわからねえしな。なんでこんなもんがついてんだか」

 「だよねー、これは考えても仕方ないのかな?」

 「かもな」


 謎スキルについては置いておくことにした。そして、本題に入っていく。


 「チートスキルがやべえな……これ、不意打ち不可能に加えて、鑑定も不能、魔法攻撃もあらかた封じられるじゃねえかよ」

 「接近戦仕掛けたら、《トレース》で対応されるうえに、死にそうだったら《ビジョン》で回避できるしねー。こりゃ真面目にやばいよー」

 「《鑑定偽装》は今のうちから有効にしとくか。ばれたらめんどくさそうだ」

 「だね。そうしとこ?」


 早速、《鑑定偽装》を使う。称号はなしにしておき、所持スキルは《格闘術》と《声真似》だけにしておく。それが終わり次第、嫌々ではあるが、称号の方へと目を移す。称号はこうだった。


 《魔族殺し》:魔族を単独で殺したものに与えられる称号。魔族を殺しやすくなる。


 《魔物キラー》:魔物を100以上殺したものに与えられる称号。魔物に対してクリティカルヒットが起こりやすくなり、弱点がわかるようになる。


 まあ、ここまでは普通。ここから、謎になる。


 《異邦人》:異世界より訪れたものに与えられる称号。メモリーを持ち、そこから設計図が作られている。恒常性も持つ。


 《********》:*****************。*************。


 一方文字化け、もう一方が何を言っているのかよくわからない代物である。そして、ここからが問題だった。


 《精霊王に愛されし者》:精霊王に愛されたものに与えられる称号。精霊王と生殖が可能となり、悪運が上がり、生命力が上がる。寿命も延びる。


 《精霊に愛されし者》:精霊に愛されたものに与えられる称号。精霊と生殖が可能となり、精霊を引き寄せやすくなる。また、精霊からは魅力的に映るようになる。


 まだ、こっちは理解できるレベル。ここから崩壊する。


 《元死神》:前世で並ぶものがいなかったために、付けられた称号。身体能力が異常なまでに上昇し、思考能力が上がる。並列思考・思考加速が使用可能になり、悪運が極限までアップする。同時に、トラブルに巻き込まれやすくなる。


 《修羅ノ道ヲ行ク者》:運命に抗うため、戦いに身を置き続けるものに与えられる称号。トラブルに巻き込まれやすくなる。ただし、トラブルを乗り越えたとき、能力が解放される。この効果は無限に発動する。



 「……なんだ、後半二つは」

 「うわお、無茶苦茶だねー」


 要は一番にやばい称号は、断トツでこの二つのうちのどちらかだろう。それと、一つツッコミたい。この、《修羅ノ道ヲ行ク者》。これって……


 (ア〇トかよ………)


 日曜朝にやっていたラ〇ダーさんの一人である。無限に進化し続ける、というチート能力を持っているやつなのである。ちなみに見てない。ちゃんと見たかったものなのだが。それにしても、〇イダーネタ多すぎやしないだろうか?そのうち、全ライ〇ーさんが出てくることになっても驚かねえぞ。


 「まあ、スキル確認はここまでにするか。これ以上やっても意味ねえし、めんどくせえし」

 「だねー、これからどうするのー?」

 「寝る」


 そう言って、すぐさま横になった。病み上がりだったこともあり、あまり時間を置かずに睡魔が襲ってくる。その感覚に身を任せ、眠りに落ちるのだった。






 このとき確認した、スキルと称号。これらに助けられたり、悩ませられたりするのだが、このときの俺には知るよしもなかった。 

3章はここで終了です。次はタイトル未定に戻ります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ